ネットワーク・ファイル・システム

Oracle Cloud Native EnvironmentでNFSストレージを構成するには、次のステップを実行します。

1. OLCNEクラスタを作成します。「OLCNEクラスタ」を参照してください。

   クラスタには、3つ以上のワーカー・ノードが必要です。

2. NFSサーバーを作成します。Oracle LinuxでNFSサーバーを使用する例は、「Oracle Linux: Oracle Linux でのNFSサーバーの作成」を参照してください。

   a.サーバー・インスタンスとクライアント・インスタンスにNFSユーティリティ・パッケージをインストールします。

   $ sudo dnf install -y nfs-utils
   

   b.共有ファイル用のディレクトリを作成します。サーバーがルート所有権を保持しないようにしてください。

   c.共有ディレクトリを/etc/exportsに定義して、正しい権限を設定します。必ずルート・スカッシュを無効にしてください。

   $ <path to directory> <ip-address/subnet-mask>(rw,sync,no_root_squash,no_subtree_check)
   

   d.NFSトラフィックを許可するようにファイアウォールを設定します。

   $ sudo firewall-cmd --permanent --zone=public --add-service=nfs
   $ sudo firewall-cmd --reload
   $ sudo firewall-cmd --list-all
   

   e.NFSサービスを有効にして起動します。

   $ sudo systemctl enable --now nfs-server
   

3. NFSプロビジョナをクラスタにデプロイします。

   a.選択したNFSクライアント・プロビジョナをインストールします。例は、「Kubernetes NFSサブディレクトリの外部プロビジョナ」を参照してください。

   b.必要なHelmリポジトリを追加します。

   $ helm repo add nfs-subdir-external-provisioner https://kubernetes-sigs.github.io/nfs-subdir-external-provisioner/
   

   c.プロビジョナをインストールします。ストレージ・クラスをデフォルトとして設定し、サービス・アカウントを作成します。

   $ helm install nfs-test \
      --set nfs.server=<server ip address> \
      --set nfs.path=<path> \
      --set storageClass.name=<name> \
      --set storageClass.defaultClass=true,rbac.create=true \
      --set storageClass.provisionerName=nfsclientprov/nfs \
      --set serviceAccount.create=true \
      --set serviceAccount.name=nfs-svc-acc-nfs nfs-subdir-external-provisioner/nfs-subdir-external-provisioner
   

   d.1つのストレージ・クラスのみをデフォルトとして指定する必要があります。必要な場合には、他のストレージ・クラスを編集し、次の注釈を削除します:

   $ storageclass.kubernetes.io/is-default-class: "true"