kubectlを使用したインストール

kubectlを使用したVerrazzanoのインストール

次の手順では、kubectlを使用して単一のKubernetesクラスタにVerrazzanoをインストールする方法を示します。

前提条件

  • Verrazzanoの前提条件の要件は、ここを参照してください。
  • Verrazzanoでサポートおよびインストールされるソフトウェア・バージョンのリストを確認します。

インストールの準備

Verrazzanoをインストールする前に、Kubernetesプラットフォームの準備とVerrazzano CLIのインストール(オプション)の手順を参照してください。Verrazzanoのインストールに使用するKubernetesクラスタを指す有効なkubeconfigファイルがあることを確認してください。

ノート: Verrazzanoは、ポッドがネットワーク通信に使用するポートおよびプロトコルを制限するために使用できるネットワーク・ポリシーを作成できます。ネットワーク・ポリシーによって追加のセキュリティが提供されますが、適用するKubernetes Container Network Interface (CNI)プラグイン(Calicoなど)をインストールした場合のみ適用されます。CNIプラグインのインストール手順については、Kubernetesクラスタのドキュメントを参照してください。

Verrazzanoは、Verrazzano CLIまたはkubectlを使用してインストールできます。次の各項を参照してください。

Verrazzanoプラットフォーム・オペレータのインストール

Verrazzanoは、Verrazzanoインストールのライフサイクルを管理するためのプラットフォーム・オペレータを提供します。Verrazzanoカスタム・リソースを使用して、Verrazzanoインストールのインストール、アンインストールおよびアップグレードを行うことができます。

Verrazzanoプラットフォーム・オペレータをインストールするには:

  1. Verrazzanoプラットフォーム・オペレータをデプロイします。

    $ kubectl apply -f https://github.com/verrazzano/verrazzano/releases/download/v1.5.7/verrazzano-platform-operator.yaml
    

  2. デプロイが完了するまで待ちます。

    $ kubectl -n verrazzano-install rollout status deployment/verrazzano-platform-operator
    
    # Expected response
    deployment "verrazzano-platform-operator" successfully rolled out
    

  3. オペレータ・ポッドが正しく定義され、実行中であることを確認します。

     $ kubectl -n verrazzano-install get pods
    
     # Sample output
     NAME                                            READY   STATUS    RESTARTS   AGE
     verrazzano-platform-operator-59d5c585fd-lwhsx   1/1     Running   0          114s
    

インストールの実行

Verrazzanoでは、開発(dev)、本番(prod)および管理対象クラスタ(managed-cluster)といったインストール・プロファイルがサポートされています。詳細は、「インストール・プロファイル」を参照してください。

このドキュメントでは、次のものを使用した基本的なVerrazzanoインストールの作成方法を示します:

  • 開発(dev)インストール・プロファイル
  • ワイルドカードDNS。DNSはnip.io(デフォルト)によって提供されます

ノート: devプロファイルは自己署名証明書をインストールするため、VerrazzanoをmacOSにインストールすると、「接続はプライベートではありません」と表示されることがあります。回避策は、このFAQを参照してください。

Verrazzano構成オプションの詳細は、Verrazzanoカスタム・リソース定義を参照してください。

その他のDNSオプションを使用するには、「DNSのカスタマイズ」で詳細を参照してください。

Verrazzanoのインストール

前の項の説明に従ってVerrazzanoインストールを作成するには、次のコマンドを実行します

$ kubectl apply -f - <<EOF
apiVersion: install.verrazzano.io/v1beta1
kind: Verrazzano
metadata:
  name: example-verrazzano
spec:
  profile: ${VZ_PROFILE:-dev}
EOF
$ kubectl wait \
    --timeout=20m \
    --for=condition=InstallComplete verrazzano/example-verrazzano

ノート: Azure Kubernetes Service (AKS)クラスタにVerrazzanoをインストールする場合は、ingressNGINXに次の注釈を追加してAzureのVerrazzanoエンドポイントにアクセスします。

$ kubectl apply -f - <<EOF
apiVersion: install.verrazzano.io/v1beta1
kind: Verrazzano
metadata:
  name: example-verrazzano
spec:
  profile: dev
  components:
    ingressNGINX:
      overrides:
      - values:
          controller:
            service:
              annotations:
                service.beta.kubernetes.io/azure-load-balancer-health-probe-request-path: /healthz
    dns:
      wildcard:
        domain: nip.io
EOF

前述の例で別のプロファイルを使用するには、VZ_PROFILE環境変数をインストール対象のプロファイルの名前に設定します。

エラーが発生した場合は、インストールのログ出力を確認します次のコマンドでログを表示できます

$ kubectl logs -n verrazzano-install \
    -f $(kubectl get pod \
    -n verrazzano-install \
    -l app=verrazzano-platform-operator \
    -o jsonpath="{.items[0].metadata.name}") | grep '^{.*}$' \
    | jq -r '."@timestamp" as $timestamp | "\($timestamp) \(.level) \(.message)"'

次のステップ

kubectlを使用して、インストールされたVerrazzanoを検証します。「CLIを使用した検証」を参照してください。