Oracle Cloud Native Environmentクラスタの準備

Verrazzano用のOracle Cloud Native Environmentクラスタの設定

Oracle Cloud Native Environmentのインストール

Oracle Cloud Native Environment: スタート・ガイドの手順に従って、Kubernetesモジュールを含むOracle Cloud Native Environmentをデプロイします。

  • Kubernetesネットワーク・ロード・バランサ実装(OCI-CCMまたはMetalLBなど)をインストールします。
  • コンテナ・ストレージ・インタフェース・ドライバ(OCI-CCMまたはGlusterなど)をインストールします。

ノート

  • oci-ccmモジュールでは、デフォルトのStorageClassの選択や、インストールするCSIDriversのポリシーの構成は行われません。oci-bv StorageClassと、Fileグループ・ポリシーを構成したCSIDriverを選択することをお薦めします。

    kubectl patch sc oci-bv -p '{"metadata": {"annotations":{"storageclass.kubernetes.io/is-default-class":"true"}}}'
    kubectl apply -f - <<EOF
    apiVersion: storage.k8s.io/v1
    kind: CSIDriver
    metadata:
      name: blockvolume.csi.oraclecloud.com
    spec:
      fsGroupPolicy: File
    EOF
    

  • 明示的に構成されないかぎり、externalip-validation-webhook-serviceは、デフォルトでクラスタ内のすべての外部IPアドレスをブロックします。これにより、IPアドレスをイングレス・コントローラに割り当てることができないため、Verrazzanoのインストールが失敗します。この状況が発生すると、Verrazzanoプラットフォーム・オペレータのログに次のようなメッセージが含まれます:

    admission webhook "validate-externalip.webhook.svc" denied the request: spec.externalIPs:
        Invalid value: "<external IP address>": externalIP specified is not allowed to use
    

    このエラーを回避するには、Verrazzanoをインストールする前に、externalip-validation-webhook-serviceを無効にするか、ロード・バランサのIPアドレスを使用してサービスを構成します。詳細は、「すべてのexternalIPsへのアクセスの有効化」を参照してください。

サンプル

Oracle Cloud Infrastructure 次に、Oracle Cloud Native EnvironmentにインストールされたVerrazzanoの評価に使用できるOracle Cloud Infrastructureの例を示します。他の環境を使用する場合、容量と構成は同様である必要があります。

Oracle Cloud InfrastructureコンソールのVCNウィザードを使用すると、説明されているほとんどのネットワーク・インフラストラクチャを自動的に作成できます。その他のセキュリティ・リストおよびルールは、次の項で説明するように手動で追加する必要があります。示されているClassless Inter-Domain Routing (CIDR)のすべての値は例であり、必要に応じてカスタマイズできます。

仮想クラウド・ネットワーク(CIDR 10.0.0.0/16など)

ロード・バランサのパブリック・サブネット(CIDR 10.0.0.0/24など)

セキュリティ・リスト/イングレス・ルール

ステートレス 宛先 プロトコル ソース・ポート 宛先ポート タイプとコード 説明
いいえ 0.0.0.0/0 ICMP 3, 4 ICMPエラー
いいえ 10.0.0.0/16 ICMP 3 ICMPエラー
いいえ 0.0.0.0/0 TCP すべて 22 SSH
いいえ 0.0.0.0/0 TCP すべて 443 HTTPSロード・バランサ

セキュリティ・リスト/エグレス・ルール

ステートレス 宛先 プロトコル ソース・ポート 宛先ポート タイプとコード 説明
いいえ 10.0.1.0/24 TCP すべて 22 SSH
いいえ 10.0.1.0/24 TCP すべて 31443 HTTPSロード・バランサ
いいえ 10.0.1.0/24 TCP すべて 32443 HTTPSロード・バランサ

Kubernetesクラスタのプライベート・サブネット(CIDR 10.0.1.0/24など)

セキュリティ・リスト/イングレス・ルール

ステートレス 宛先 プロトコル ソース・ポート 宛先ポート タイプとコード 説明
いいえ 0.0.0.0/0 ICMP 3, 4 ICMPエラー
いいえ 10.0.0.0/16 ICMP 3 ICMPエラー
いいえ 10.0.0.0/16 TCP すべて 22 SSH
いいえ 10.0.0.0/24 TCP すべて 31443 HTTPSロード・バランサ
いいえ 10.0.0.0/24 TCP すべて 32443 HTTPSロード・バランサ
いいえ 10.0.1.0/24 TCP すべて 2379-2380 Kubernetes etcd
いいえ 10.0.1.0/24 TCP すべて 6443 Kubernetes APIサーバー
いいえ 10.0.1.0/24 TCP すべて 6446 MySQL
いいえ 10.0.1.0/24 TCP すべて 8090-8091 Oracle Cloud Native Environmentのプラットフォーム・エージェント
いいえ 10.0.1.0/24 UDP すべて 8472 Flannel
いいえ 10.0.1.0/24 TCP すべて 10250-10255 Kubernetes Kublet

セキュリティ・リスト/エグレス・ルール

ステートレス 宛先 プロトコル ソース・ポート 宛先ポート タイプとコード 説明
いいえ 10.0.0.0/16 TCP すべてのエグレス・トラフィック

DHCPオプション

DNSタイプ
インターネットおよびVCNリゾルバ

ルート表

パブリック・サブネット・ルート表ルール

宛先 ターゲット
0.0.0.0/0 インターネット・ゲートウェイ

プライベート・サブネット・ルート表ルール

宛先 ターゲット
0.0.0.0/0 NATゲートウェイ
すべてのOracle Cloud Infrastructureサービス サービス・ゲートウェイ

コンピュート・インスタンス

次のコンピュート・リソースは、Oracle Cloud Native Environment: スタート・ガイドに記載されているガイドラインに準拠しています。示されている属性(サブネット、RAM、シェイプおよびイメージなど)は、テスト済の推奨事項です。必要に応じて、その他の値を使用できます。

ロール サブネット 推奨RAM 互換性のあるVMシェイプ 互換性のあるVMイメージ
SSHジャンプ・ホスト パブリック 8GB VM.Standard3.Flex Oracle Linux 7.9
Oracle Cloud Native Environmentのオペレータ・ホスト プライベート 16GB VM.Standard3.Flex Oracle Linux 7.9
Kubernetesコントロール・プレーン・ノード プライベート 32GB VM.Standard3.Flex Oracle Linux 7.9
Kubernetesワーカー・ノード1 プライベート 32GB VM.Standard3.Flex Oracle Linux 7.9
Kubernetesワーカー・ノード2 プライベート 32GB VM.Standard3.Flex Oracle Linux 7.9
Kubernetesワーカー・ノード3 プライベート 32GB VM.Standard3.Flex Oracle Linux 7.9

次のステップ

続行するには、インストレーション・ガイドを参照してください。