Verrazzanoインストールの変更
このドキュメントでは、Verrazzanoを変更してカスタマイズをインストールに追加する方法を示します。
Verrazzanoリソース
Verrazzanoリソースは、クラスタ内のVerrazzanoのインストールを制御します。このカスタム・リソースのライフ・サイクルは、Verrazzanoのライフ・サイクルを制御します。このリソースの仕様を変更することで、Verrazzanoにカスタマイズを適用できます。次に、追加構成のないVerrazzanoリソースの例を示します。
apiVersion: install.verrazzano.io/v1beta1
kind: Verrazzano
metadata:
name: example-verrazzano
spec:
profile: dev
Verrazzanoリソースの編集
次の各項では、Verrazzanoリソースを変更する方法について説明します。
インストール前
Verrazzanoをインストールする前に、インストール時に指定できるVerrazzanoリソース・マニフェスト・ファイルを定義できます。デフォルトで無効になっている2つのVerrazzanoコンポーネントargoCD
およびvelero
を有効にするVerrazzanoマニフェスト・ファイルの例を次に示します。
apiVersion: install.verrazzano.io/v1beta1
kind: Verrazzano
metadata:
name: example-verrazzano
spec:
profile: dev
components:
argoCD:
enabled: true
velero:
enabled: true
このマニフェスト・ファイルを保存し、インストール時にVerrazzano CLIに提供できます。
$ vz install -f verrazzano.yaml
インストール手順の詳細は、インストール・ガイドを参照してください。
インストール後
また、Verrazzanoリソースをインストール後に変更することもできます。Verrazzanoリソースに対する更新がクラスタに反映されます。Verrazzanoリソースの名前をクラスタで編集できるようにする必要があります。Verrazzanoでは、クラスタごとに1つのカスタム・リソースのみが存在できます。
$ kubectl get vz -A
# Sample output
NAMESPACE NAME AVAILABLE STATUS VERSION
default example-verrazzano 24/24 InstallComplete 1.5.0
Verrazzanoリソースの名前があれば、そのマニフェスト・ファイルを編集できます。kubectl edit
コマンドを使用すると、クラスタ上のAPIリソースを直接編集できます。kubectl edit
の詳細は、kubectl editのドキュメントを参照してください。
次の例では、前の出力例にあるVerrazzanoリソースを編集します。
$ kubectl edit vz example-verrazzano
ノート
コンポーネントのインストール後の有効化はサポートされていますが、コンポーネントのインストール後の無効化はサポートされていません。カスタマイズのオプション
Verrazzanoには様々なカスタマイズ・オプションが用意されています。
次の項では、Verrazzano APIを使用して使用可能なカスタマイズ・オプションの全般的な概要を示します。
コンポーネントの機能
各コンポーネントには、enabled
およびoverrides
の2つのメイン・フィールドがあります。
enabled
フィールドを使用すると、Verrazzanoインストールでコンポーネントを選択的にインストールできます。overrides
フィールドを使用すると、そのコンポーネントの基礎となるHelmチャートにカスタム値のオーバーライドを指定できます。
これらのフィールドの形式は次のとおりです。
apiVersion: install.verrazzano.io/v1beta1
kind: Verrazzano
metadata:
name: example-verrazzano
spec:
profile: dev
components:
argoCD:
enabled: true
overrides:
- values:
global:
podLabels:
example: label