Verrazzanoのアップグレードの実行

Verrazzanoのアップグレード

Verrazzanoプラットフォーム・オペレータの更新とVerrazzanoインストールのアップグレードを区別することが重要です。プラットフォーム・オペレータには、新しいコンポーネント・チャートおよびイメージ・バージョンが含まれるため、インストールをアップグレードする前に更新する必要があります。プラットフォーム・オペレータを更新しても、Verrazzanoインストールのアップグレードが開始されるまで、既存のインストールには影響しません。現在、プラットフォーム・オペレータの更新またはVerrazzanoのインストール・アップグレードをロールバックする方法はありません。

Verrazzanoは、Verrazzano CLIまたはkubectlを使用してアップグレードできます。次の各項を参照してください。

CLIを使用したVerrazzanoのアップグレード

1つの簡単なステップで、次のコマンドを使用して、指定したバージョンのVerrazzanoにアップグレードできます

  1. Verrazzanoリソースを希望するバージョンに更新します。

    最新バージョンに更新するには(デフォルト):

    $ vz upgrade
    

    特定のバージョンに更新するには(<version>が目的のバージョンです):

    $ vz upgrade --version <version>
    
  2. アップグレードが完了するまで待ちますアップグレードが完了するか、デフォルトのタイムアウト(30分)に達するまで、アップグレード・ログがコマンド・ウィンドウにストリーミングされます。

kubectlを使用したアップグレード

既存のVerrazzanoインストールのアップグレードは、次の2ステップのプロセスです:

Verrazzanoプラットフォーム・オペレータの更新

既存のVerrazzanoインストールをアップグレードするには、まずVerrazzanoプラットフォーム・オペレータを更新する必要があります。

  1. Verrazzanoプラットフォーム・オペレータを更新します。

    ノート: プライベート・コンテナ・レジストリを使用している場合、プラットフォーム・オペレータを更新するには、「プライベート・レジストリの使用」の手順に従います。

    最新バージョンに更新するには:

    $ kubectl apply -f https://github.com/verrazzano/verrazzano/releases/download/v1.5.7/verrazzano-platform-operator.yaml
    

    特定のバージョンに更新するには(<version>が目的のバージョンです):

    # To update to version v1.4.0:
    $ kubectl apply -f https://github.com/verrazzano/verrazzano/releases/download/<version>/verrazzano-platform-operator.yaml
    
    # To update to a version prior to v1.4.0:
    $ kubectl apply -f https://github.com/verrazzano/verrazzano/releases/download/<version>/operator.yaml
    

  2. デプロイが完了するまで待ちます。

    $ kubectl -n verrazzano-install rollout status deployment/verrazzano-platform-operator
    
    # Expected response
    deployment "verrazzano-platform-operator" successfully rolled out
    

  3. オペレータ・ポッドが正しく定義され、実行中であることを確認します。

    $ kubectl -n verrazzano-install get pods
    
    # Sample output
    NAME                                            READY   STATUS    RESTARTS   AGE
    verrazzano-platform-operator-59d5c585fd-lwhsx   1/1     Running   0          114s
    

Verrazzanoのアップグレード

Verrazzanoインストールをアップグレードするには、インストールされているVerrazzanoリソースのバージョンをVerrazzanoプラットフォーム・オペレータでサポートされているバージョンに変更する必要があります。

ノート: アップグレード時、versionフィールドのみ変更できます。現時点では、他のフィールドやコンポーネント構成への変更はサポートされていません。

1つの簡単なステップで、次のコマンドを使用して、指定したバージョンのVerrazzanoにアップグレードできます

$ kubectl patch vz example-verrazzano -p '{"spec":{"version":"v1.5.7"}}' --type=merge

または、次のステップを使用して、Verrazzanoインストールをアップグレードできます

  1. Verrazzanoリソースを希望するバージョンに更新します。

    Verrazzanoコンポーネントをアップグレードするには、Verrazzanoリソース仕様のversionフィールドを、アップグレードしたプラットフォーム・オペレータがサポートしているバージョンと一致するように更新し、クラスタに適用する必要があります。

    リソース仕様のversionフィールドの値は、有効なVerrazzanoリリース・バージョンに対応するセマンティック・バージョニング値である必要があります。

    リソースを更新するには、次のいずれかを行います:

    a.Verrazzanoのインストールに使用したYAMLファイルを編集し、versionフィールドを最新バージョンに設定します。

    たとえば、v1.5.7にアップグレードするには、YAMLファイルを編集してversionフィールドを追加または更新する必要があります。

    apiVersion: install.verrazzano.io/v1beta1
    kind: Verrazzano
    metadata:
      name: example-verrazzano
    spec:
       profile: dev
       version: v1.5.7
    

    次に、リソースをクラスタに適用します(kubectl editを使用してリソースをインプレースで編集していない場合)。

    $ kubectl apply -f example-verrazzano.yaml
    
    b.kubectlを使用してVerrazzanoリソースを直接編集し、次のようにversionフィールドを直接設定します:
    $ kubectl edit verrazzano example-verrazzano
    # In the resource editor, add or update the version field to "version: v1.5.7", then save.
    

  2. アップグレードが完了するまで待ちます

    $ kubectl wait \
        --timeout=30m \
        --for=condition=UpgradeComplete verrazzano/example-verrazzano