Cluster API Provider for Oracle Cloud Native Environment
Cluster API (CAPI)プロジェクトは、クラスタ管理に特化したKubernetesスタイルのAPIの開発および標準化を目指しています。外部組織は、これらの標準APIを使用して、希望する要件に合せて構築されたクラスタ管理ソリューションを開発できます。
CAPIの詳細は、Kubernetes Cluster APIのドキュメントを参照してください。
ノート
クラスタに関する用語はCAPIとVerrazzanoで異なりますが、基礎となる概念は同じです。CAPIで管理クラスタ、ワークロード・クラスタと呼ばれているものは、Verrazzanoではそれぞれ管理クラスタ、管理対象クラスタに相当します。CAPIでは、様々なクラスタ管理タスクが3タイプのプロバイダに分散されています:
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インフラストラクチャ・プロバイダは、クラスタまたはマシンに必要なインフラストラクチャまたは計算リソースをプロビジョニングすることで、ホスト環境を標準化します。
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ブートストラップ・プロバイダは、サーバーをKubernetesノードに変換することで、ノード作成プロセスを合理化します。
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コントロール・プレーン・プロバイダは、Kubernetes APIと連携してクラスタを調整し、常に望ましい状態になるよう努めています。
CAPI provider for Oracle Cloud Native Environment (CAPOCNE)には、ブートストラップ・プロバイダとコントロール・プレーン・プロバイダの両方が含まれています。Oracle Cloud Native Environment上でCAPOCNEを使用してVerrazzanoを有効にすると、それを使用してクラスタを迅速に設計およびデプロイし、そのライフサイクルを通じてクラスタを管理し続けることができます。
設定プロセス中に、ブートストラップ・プロバイダはクラスタを管理クラスタ(他の下位または管理対象クラスタを制御するKubernetesクラスタ)に変換します。証明書を生成し、追加のノードの作成を開始および管理し、コントロール・プレーン・ノードおよびワーカー・ノードのクラスタへの追加を処理します。
次に、CAPIインフラストラクチャ・プロバイダは、クラウド・プロバイダ上に最初のインスタンスをプロビジョニングし、プロバイダIDを生成します。プロバイダIDは、将来のノードとクラスタがインスタンスに関連付けるために使用する一意の識別子です。kubeconfigファイルも作成されます。これらの作成後に、最初のコントロール・プレーン・ノードの準備が整います。
管理クラスタが稼働した後、CAPOCNEを使用して、追加の管理対象クラスタを作成できます。
CAPOCNEは現在、Oracle Cloud Infrastructure (OCI)が提供するCAPOCIインフラストラクチャ・プロバイダとのみ連携します。