clusterAPIのカスタマイズ

clusterAPI設定のカスタマイズ

clusterAPIコンポーネントを使用すると、管理対象クラスタを迅速に作成し、Verrazzanoコンソールで管理できます。詳細は、「Cluster API」を参照してください。

Verrazzanoカスタム・リソースのコンポーネント・オーバーライドを使用して、clusterAPIコンポーネントをカスタマイズできます。使用可能なオーバーライドを確認するには、clusterAPIリファレンスを参照してください。

プロバイダのアップグレード

clusterAPIコンポーネントを構成する個々のプロバイダをアップグレードできます。これにより、Verrazzanoインストール全体をアップグレードせずに、プロバイダの新機能を利用できます。

この例では、clusterAPIコンポーネントを次のようにカスタマイズします:

  • OCNEブートストラップ・プロバイダとOCNEコントロール・プレーン・プロバイダの両方のversionを1.6.1に設定します

    ノート: OCNEブートストラップ・プロバイダとOCNEコントロール・プレーン・プロバイダは一緒にバンドルされているため、それらのオーバーライドを必ず同じバージョンに設定してください。そうしないと、予期しない動作が発生する可能性があります。

  • OCIインフラストラクチャ・プロバイダのversionを0.9.0に設定します

apiVersion: install.verrazzano.io/v1beta1
kind: Verrazzano
metadata:
  name: example-verrazzano
spec:
  profile: dev
  components:
   clusterAPI:
       enabled: true
       overrides:
       - values:
           defaultProviders:
               ocneBootstrap:
                   version: 1.6.1
               ocneControlPlane:
                   version: 1.6.1
               oci:
                   version: v0.9.0

プライベート・レジストリの使用

clusterAPIプロバイダをアップグレードするが、Verrazzanoインスタンスが切断された環境にインストールされている場合は、パブリック・リポジトリではなく別の場所からプロバイダ・アセットを取得するようにclusterAPIコンポーネントを構成できます。

  1. プロバイダ・アセットを、切断されたVerrazzano環境からアクセス可能な場所に配置します。
  2. アップグレードするプロバイダごとに、urlオーバーライドを追加し、環境のプライベート・レジストリでプロバイダ・アセットへのパスを入力します。

たとえば: 

apiVersion: install.verrazzano.io/v1beta1
kind: Verrazzano
metadata:
  name: example-verrazzano
spec:
  profile: dev
  components:
   clusterAPI:
       enabled: true
       overrides:
       - values:
           defaultProviders:
               ocneBootstrap:
                   url: https://my.private.network/cluster-api-provider-ocne/releases/tag/v1.6.1
               ocneControlPlane:
                   url: https://my.private.network/cluster-api-provider-ocne/releases/tag/v1.6.1
               oci:
                   url: https://my.private.network/cluster-api-provider-oci/releases/tag/v0.9.0