管理対象クラスタでのVerrazzanoの構成

Cluster APIコンポーネントを使用して新しいクラスタをプロビジョニングする場合、それらのクラスタにVerrazzanoをインストールすることもできます。それにより、Cluster APIアドオンであるVerrazzanoFleetを使用して、管理対象クラスタ上のVerrazzanoインストールでライフサイクル管理操作の実行が可能になります。

VerrazzanoFleetの構成

管理対象クラスタでVerrazzanoを管理するには、VerrazzanoFleetリソースを構成する必要があります。

1. OCNEまたはOKEクラスタをプロビジョニングします。手順については、次を参照してください:

   • OCIで実行中のOCNEクラスタの作成
   • OCIで実行するOKEクラスタの作成

2. 新しいクラスタが存在するネームスペースを特定します。

   $ kubectl get clusters.cluster.x-k8s.io -A
   

3. VerrazzanoFleetリソースを作成します。次の例では、一般的なVerrazzanoFleetリソースを作成します。

   $ kubectl apply -f - <<EOF
     apiVersion: addons.cluster.x-k8s.io/v1alpha1
     kind: VerrazzanoFleet
     metadata:
       name: example-fleet-1
       namespace: default
     spec:
       clusterSelector:
         name: cluster1
       verrazzano:
         spec:
           profile: managed-cluster
   EOF
   

リモートVerrazzanoインストールのカスタマイズ

デフォルトでは、新しい管理対象クラスタは、Verrazzano managed-clusterプロファイルを使用してプロビジョニングされます。有効にするコンポーネントを増やす場合や、不要なコンポーネントを無効にする場合、コンポーネントの設定を変更する場合は、必要に応じて、VerrazzanoFleetリソースのverrazzano.specオブジェクトを編集できます。

Verrazzanoリソースと同じプロセスで、verrazzano.specオブジェクトを編集します。詳細は、「Verrazzanoインストールの変更」を参照してください。

managed-clusterプロファイルですでに有効になっているコンポーネントを確認するには、「プロファイル構成」を参照してください。

次の構成は、Argo CDおよびVeleroを有効にする方法を示しています。

$ kubectl apply -f - <<EOF
  apiVersion: addons.cluster.x-k8s.io/v1alpha1
  kind: VerrazzanoFleet
  metadata:
    name: example-fleet-1
    namespace: default
  spec:
    clusterSelector:
      name: cluster1
    verrazzano:
      spec:
        profile: managed-cluster
        components:
          argoCD:
            enabled: true
          velero: 
            enabled: true
EOF

管理対象クラスタでのVerrazzanoのアップグレード

管理対象クラスタ上のVerrazzanoインストールをアップグレードできます。

1. 管理クラスタ上のVerrazzanoインストールをアップグレードします。手順については、「Verrazzanoのアップグレード」を参照してください。

2. VerrazzanoFleetリソースで、コンポーネント・オーバーライドを使用して、VerrazzanoFleet.spec.verrazzano.spec.versionをアップグレードします。管理対象クラスタのVerrazzanoバージョンは、管理クラスタのバージョンと一致する必要があります。

   この例では、管理対象クラスタがVerrazzano 1.7.0にアップグレードされます。

   $ kubectl apply -f - <<EOF
     apiVersion: addons.cluster.x-k8s.io/v1alpha1
     kind: VerrazzanoFleet
     metadata:
       name: example-fleet-1
       namespace: default
     spec:
       clusterSelector:
         name: cluster1 
       verrazzano:
         spec:
           profile: managed-cluster
           version: 1.7.0
   EOF
   

プライベート・レジストリの使用

管理対象クラスタは、オフライン環境にインストールされている場合でも管理できます。コンポーネント・オーバーライドを使用して、プライベート・レジストリにアクセスするようVerrazzanoFleetリソースを構成します。

プライベート・レジストリに接続するには、次のコンポーネント・オーバーライドを構成する必要があります:

• VerrazzanoFleet.spec.imagePullSecrets.name
• VerrazzanoFleet.spec.image.repository
• VerrazzanoFleet.spec.image.tag
• VerrazzanoFleet.spec.privateRegistry.enabled

たとえば:

$ kubectl apply -f - <<EOF
  apiVersion: addons.cluster.x-k8s.io/v1alpha1
  kind: VerrazzanoFleet
  metadata:
    name: example-fleet-1
    namespace: default
  spec:
    clusterSelector:
      name: cluster1
    imagePullSecrets:
    - name: verrazzano-container-registry
    image:
      repository: ${OCNE_IMAGE_REPOSITORY=ghcr.io}/${VZ_IMAGE_PATH=verrazzano}
      tag: ${VERRAZZANO_PLATFORM_OPERATOR_IMAGE_TAG}
    privateRegistry:
       enabled: true
    verrazzano:
      spec:
        profile: managed-cluster
EOF

管理対象クラスタからのVerrazzanoの削除

管理対象クラスタからVerrazzanoインストールを削除できます。

管理クラスタで、次のコマンドを実行します:

$ kubectl delete vf -n <namespace> <name of verrazzanofleet>

VerrazzanoFleetオブジェクトを削除すると、フリートに関連付けられたクラスタからVerrazzanoが削除されます。