CPUプール

Oracle Database Appliance上のCPUプール関するFAQです。

どのようなタイプのCPUプールがサポートされていますか。

使用可能なCPUプールには3つのタイプがあります。BMタイプ、VMタイプおよびDBS (DBシステム)タイプ。dbsタイプは、Oracle Database Applianceリリース19.11以降で使用できます。通常、CPUプールは、オブジェクトによるCPU使用を制限するために使用されますが、他のオブジェクトがCPUプール内のCPUを使用しないようにするために設計されていません。

BM CPUプールとは何ですか。

BM CPUプールは、Oracle Database Appliance上のデータベースを制限してCPUプール内のCPUでのみ実行するように設計されています。CPUプールがデータベースに割り当てられると、データベースを実行できるのはCPUプール内のCPUセット上のみです。BM CPUプールは、異なるデータベースにアタッチできます。ただし、1つのデータベースで複数のCPUプールを使用することはできません。

VM CPUプールとは何ですか。

VM CPUプールは、アプリケーションVMを制限してCPUプール内のCPUでのみ実行するように設計されています。CPUプールがVMに割り当てられると、VMを実行できるのはCPUプール内のCPUセット上のみです。VM CPUプールは異なるVMにアタッチできます。

DBシステムのCPUプールとは何ですか。

Oracle Database Applianceリリース19.11以降では、DBシステムのCPUプールと呼ばれる新しいCPUプール・タイプ(dbsタイプ)を使用できます。dbs CPUプールは、他のCPUプール(BMまたはVM CPUプール)と重複できません。作成後、コマンドodacli create-dbsystemにパラメータとして渡して、このCPUプール内のCPUにあるDBシステムのCPUを制限できます。複数のDBシステムは、1つのdbs CPUプールを共有でき、dbs CPUプールに対してオーバーサブスクライブできます。dbs CPUプールを指定せずにDBシステムを作成すると、内部CPUプールが作成され、このCPUプールはこのDBシステム専用になります。他のDBシステムと共有することはできません。dbs CPUプールは、ODACLIコマンドを使用してCPUプールが手動で作成されるDBシステムです。dbs CPUプールは、コマンドodacli modify-dbsystemを使用して作成されたときまたは作成された後にDBシステムに割り当てられます。dbs CPUプールは異なるDBシステムで共有できますが、CPUプールのサイズは、関連付けられている最大のDBシステム・シェイプ以上である必要があります。

共有DBシステムのCPUプールとは何ですか。

Oracle Database Applianceリリース19.11以降では、DBシステムのCPUプールと呼ばれる新しいCPUプール・タイプ(dbsタイプ)を使用できます。dbs CPUプールは、他のCPUプール(BMまたはVM CPUプール)と重複できません。作成後、コマンドodacli create-dbsystemにパラメータとして渡して、このCPUプール内のCPUにあるDBシステムのCPUを制限できます。複数のDBシステムは、1つのdbs CPUプールを共有でき、dbs CPUプールに対してオーバーサブスクライブできます。

アプリケーションVMがCPUプールを使用していない場合、どうなりますか。

データベースまたはVMがCPUプールを使用していない場合、データベースまたはVMは任意のCPUで実行できます。オペレーティング・システムは、他のVMに割り当てられたCPUプール内のCPUを含め、実行時に使用可能なCPUを割り当てます。

一部のCPUを共有することによって、CPUプールを別のCPUプールと重複させることができますか。

いいえ。2つのCPUプールは重複できません。

高可用性環境の単一ノードにvm CPUプールを作成できますか。

現在、これはサポートされていません。VMでvm CPUプールを使用し、他のノードにフェイルオーバーする場合、CPUプールは事前に作成されます。

DBシステムとアプリケーションVMが同じホストで実行されています。アプリケーションVMがDBシステムのCPUを使用しないようにするには、どのようにすればよいですか。

アプリケーションVMのCPUプールを作成する必要があります。vm CPUプールをアプリケーションVMにアタッチすると、VMはCPUプール内のCPUのみを使用するように制限され、DBシステムのCPUは使用されません。

アプリケーションVMは同じCPUプールを共有できますか。

はい。異なるアプリケーションVMで同じCPUプールを共有できます。CPUプールへのオーバーサブスクリプションは許可されますが、パフォーマンスに影響する可能性があるため推奨されません。

DBシステムは同じCPUプールを共有できますか。

はい。異なるDBシステムでは、同じdbs CPUプールを共有できます。CPUプールへのオーバーサブスクリプションは許可されますが、パフォーマンスに影響する可能性があるため推奨されません。

DBシステムはアプリケーションVMと同じCPUプールを共有できますか。

いいえ。

CPUプール内のすべてのベア・メタル・システムCPUコアを使用できますか。

一般に、CPUプール内のすべてのCPUコアを使用することはできません。CPUは、ベア・メタル・システム・ホストにも必要です。Oracle Database Applianceリリース19.12以降、ソケットの最初のコアはデフォルトでベア・メタル・システム・ホスト用に予約されており、VMまたはDBシステムのCPUプールでは使用できません(BM CPUプールでは使用できます)。Oracle Database Applianceリリース19.13では、odacli remap-cpupoolsコマンドで--use-reserved-cpucoresオプションを使用して、この動作をオーバーライドできます。詳細は、ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドを参照してください。