同期Data Guardと連携するためのTimesTenデータベースの構成

FAN HAイベントの通知を受信して、障害が発生したOracle Databaseインスタンスへの再接続を回避するように、TimesTenを構成します。TimesTenに付属するOracleクライアントを使用します。

  1. すべてのプライマリ・ホストおよびスタンバイ・ホストを含むOracleネット・サービス名をADDRESS_LISTに作成します。たとえば、次のようにします:
    DBSERV = 
    (DESCRIPTION = 
      (ADDRESS_LIST = 
      (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = PRIMARYDB)(PORT = 1521)) 
      (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = STANDBYDB)(PORT = 1521)) 
      (LOAD_BALANCE = yes) 
      ) 
      (CONNECT_DATA= (SERVICE_NAME=DBSERV))
    )
    
  2. クライアントのsqlnet.oraファイルで、障害発生時にクライアントが迅速にアドレス・リストを横断できるようにSQLNET.OUTBOUND_CONNECT_TIMEOUTパラメータを設定します。たとえば、使用できなくなったホストへの接続をクライアントが試行すると、その接続試行はSQLNET.OUTBOUND_CONNECT_TIMEOUTパラメータに指定した時間に制限され、その時間が経過すると、クライアントはアドレス・リストの次のホストへの接続を試行します。接続が確立されるまで、アドレス・リストの各ホストに対して接続試行が継続されます。

    ほとんどの環境では、SQLNET.OUTBOUND_CONNECT_TIMEOUTパラメータの値を3秒に設定すれば十分です。たとえば、sqlnet.oraファイルに次のエントリを追加します:

    SQLNET.OUTBOUND_CONNECT_TIMEOUT=3