AWTキャッシュ・グループのトランザクション・ログ・ファイルのしきい値の構成
伝播を妨げる障害の例としては、レプリケーション・エージェントが実行されていない場合、Oracle Databaseサーバーが使用不可能である場合などがあります。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』の「蓄積されるトランザクション・ログ・ファイルの監視」を参照してください。
TimesTenキャッシュ管理ユーザーとしてttCacheAWTThresholdSet
組込みプロシージャをコールして、TimesTen ClassicがAWTキャッシュ・グループのキャッシュ表に対する更新の追跡を停止するまでに蓄積できるトランザクション・ログ・ファイルの数のしきい値を設定できます。デフォルトのしきい値は0です。この組込みプロシージャをコールできるのは、TimesTenデータベースにAWTキャッシュ・グループが含まれている場合のみです。
このしきい値を超えた後は、UNLOAD CACHE GROUP
文の後にLOAD CACHE GROUP
文を続けて使用することによって、キャッシュ表を、キャッシュされたOracle Database表と手動で同期化する必要があります。トランザクション・ログ・ファイルに、キャッシュされたOracle Database表に伝播されなかった更新が含まれている場合も、TimesTenによってそのファイルが消去されることがあります。
次の例では、AWTキャッシュ・グループのトランザクション・ログ・ファイルのしきい値を設定します。この例では、AWTキャッシュ・グループのキャッシュ表に対する更新を含むトランザクション・ログ・ファイルの数が5を超えると、更新の追跡が停止され、伝播されない更新が含まれている可能性のあるトランザクション・ログ・ファイルが消去されることがあります。
% ttIsql "DSN=cache1;UID=cacheadmin;PwdWallet=/wallets/cacheadminwallet" Command> CALL ttCacheAWTThresholdSet(5);
現在のトランザクション・ログ・ファイルのしきい値設定を確認するには、ttCacheAWTThresholdGet
組込みプロシージャをコールします。
Command> CALL ttCacheAWTThresholdGet; < 5 > Command> exit