表領域使用量通知の受信

表領域が一杯になるのを防ぐため、更新処理(UPDATE文、INSERT文、DELETE文など)をキャッシュされたOracle Database表に対して発行したために、Oracleキャッシュ管理ユーザーの表領域の使用量が指定のしきい値を超えた場合に、アプリケーションに警告が返されるようにTimesTenを構成できます。

Oracleデータベースの表をキャッシュする任意のTimesTenデータベースから、TimesTenキャッシュ管理ユーザーとしてttCacheConfig組込みプロシージャをコールします。AutoRefreshLogTblSpaceUsagePCT文字列をParamパラメータに渡し、しきい値を数値文字列としてValueパラメータに渡します。しきい値はOracleキャッシュ管理ユーザーの表領域で使用されている領域の比率であり、この値に達すると、キャッシュされたOracle Database表に対して更新処理が発行されたときにアプリケーションに警告が返されます。Oracleキャッシュ管理ユーザーの表領域の使用量に関する警告しきい値の設定にはtblOwnerパラメータおよびtblNameパラメータを適用できないため、これらのパラメータには値を渡さないでください。

TimesTenキャッシュ管理ユーザーがOracleキャッシュ管理ユーザーの表領域使用量に警告しきい値を設定したり、Oracleキャッシュ管理ユーザーがその表領域を監視して構成済のしきい値を超えたかどうかを確認するには、Oracleキャッシュ管理ユーザーに、Oracle Database表SYS.DBA_DATA_FILESに対するSELECT権限を付与されている必要があります。

次の例では、キャッシュされたOracle Database表に更新処理を発行した結果、Oracleキャッシュ管理ユーザーの表領域の使用量が80%を超えた場合には、発行元のアプリケーションに警告を返すように構成しています:

% ttIsql "DSN=cache1;UID=cacheadmin;PwdWallet=/wallets/cacheadminwallet"
Command> CALL ttCacheConfig('AutoRefreshLogTblSpaceUsagePCT',,,'80');

Oracleキャッシュ管理ユーザーの現在の表領域使用量の警告しきい値を確認するには、AutoRefreshLogTblSpaceUsagePCT文字列のみをParamパラメータに渡してttCacheConfigをコールします:

Command> CALL ttCacheConfig('AutoRefreshLogTblSpaceUsagePCT');
< AutoRefreshLogTblSpaceUsagePCT, <NULL>, <NULL>, 80 >

Oracleキャッシュ管理ユーザーの表領域使用量のデフォルトの警告しきい値は0%であるため、表領域使用量に関係なく、アプリケーションには警告が返されません。Oracleキャッシュ管理ユーザーの表領域使用量の警告しきい値は、同じOracleデータベースから表をキャッシュし、かつ同じOracleキャッシュ管理ユーザー名が設定されているすべてのTimesTenデータベースに適用されます。

『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』「ttCacheConfig」を参照してください。