レプリケーション・エージェントの起動および停止

非同期ライトスルー処理を実行するには、AWTキャッシュ・グループを含むTimesTenデータベース上でレプリケーション・エージェントが実行されている必要があります。

CREATE ASYNCHRONOUS WRITETHROUGH CACHE GROUP文を実行すると、TimesTenキャッシュ表上でコミットされた変更を、キャッシュされたOracle Database表に非同期に伝播できるレプリケーション・スキームが作成されます。

AWTキャッシュ・グループを作成した後、キャッシュ管理ユーザーとしてttRepStart組込みプロシージャをコールすることによって、TimesTenデータベースでレプリケーション・エージェントを起動します。これは、両方のキャッシュ管理ユーザーのパスワードを含むOracleウォレットを使用して接続します。

TimesTenキャッシュ管理ユーザーとして接続し、Oracleウォレットで資格証明を指定します。

% ttIsql "DSN=cache1;UID=cacheadmin;PwdWallet=/wallets/cacheadminwallet"
Command> call ttRepStart;

また、CACHE_MANAGER権限を持つTimesTen外部ユーザーとしてttAdmin -repStartユーティリティ・コマンドを実行することによって、コマンドラインから起動することもできます。

% ttAdmin -repStart cache1

TimesTenデータベースに1つ以上のAWTキャッシュ・グループまたはレプリケーション・スキームがない場合、レプリケーション・エージェントは起動しません。

レプリケーション・エージェントが実行されている場合は、AWTキャッシュ・グループに対して別のCREATE ASYNCHRONOUS WRITETHROUGH CACHE GROUP文またはDROP CACHE GROUP文を発行する前にエージェントを停止する必要があります。

キャッシュ管理ユーザーとしてttRepStop組込みプロシージャをコールすることによって、レプリケーション・エージェントを停止できます:

Command> call ttRepStop;

また、CACHE_MANAGER権限を持つTimesTen外部ユーザーとしてttAdmin -repStopユーティリティ・コマンドを使用して、コマンドラインからレプリケーション・エージェントを停止することもできます。

% ttAdmin -repStop cache1