ttInstallDSN

ttInstallDSNユーティリティはWindowsのみのユーティリティです。指定された入力ファイル内の1つ以上のエントリごとにWindowsクライアントDSNを生成し、システムDSNとしてODBCコントロール パネルにインストールします。詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』「ユーザーodbc.iniファイルまたはシステムodbc.iniファイルの作成」を参照してください。

TimesTen Scaleoutを使用している場合は、ttGridAdmin gridClientExportコマンドを使用して入力ファイルを生成します。詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイド』「Windows上のTimesTen ClientへのクライアントDSNの追加」を参照してください。

必要な権限

このユーティリティには、インスタンス管理者の権限が必要です。

TimesTen ScaleoutおよびTimesTen Classicでの使用

このユーティリティは、TimesTen ClassicとTimesTen Scaleoutの両方でサポートされています。

構文

ttInstallDSN [-h | -help | -?]

ttInstallDSN [-f file] [Client_DSN_Name | -a | -l] [-force]

オプション

ttInstallDSNには次のオプションがあります。

オプション 説明

-h

-help

-?

ヘルプ情報を表示します。

-f file [Client_DSN_Name | -a | -l]

1つ以上のDSN定義を含むファイル(ttGridAdmin gridClientExportで生成されます)のフルパスおよび名前を指定します。通常は次のいずれかを指定します。

  • 入力ファイルからインストールするDSNの名前。

  • 入力ファイルからすべてのDSNをインストールする-aオプション。

  • 入力ファイル内のすべてのDSNをリストするだけの-lオプション。何もインストールされません。

-fを指定しない場合、デフォルトのファイルは現在のディレクトリのsys.odbc.iniです。

前述の3つの項目のいずれかを指定しない場合、デフォルトの動作では、ファイル内のDSNがリストされ、インストールするDSNを選択するように求められます。

-force

WindowsのレジストリにすでにDSNがある場合は、指定したDSNでオーバーライドできます。

このオプションを指定せず、WindowsのレジストリにDSNがすでに存在する場合、ユーティリティは警告を発行し、新しいDSNをインストールできません。

この例では、WindowsのレジストリにすでにDSNがあります。ユーザーが最初に-forceなしで試行すると、警告が発行されるので、-forceを使用します。

C:\mydir> ttinstalldsn.bat -f c:\temp\sys.odbc.ini
--------------------------------
.ini File: c:\temp\sys.odbc.ini
--------------------------------
Found the following DSNs in available 'c:\temp\sys.odbc.ini'.
0 : database1CS
[ Please select the DSN to be imported: ]
0
Warning: The following DSNs already existed and were not added:
        database1CS

C:\mydir> ttinstalldsn.bat -f c:\temp\sys.odbc.ini -force
--------------------------------
.ini File: c:\temp\sys.odbc.ini
--------------------------------
Found the following DSNs in available 'c:\temp\sys.odbc.ini'.
0 : database1CS
[ Please select the DSN to be imported: ]
0
Modifying DSN 'database1CS'.