ttXactLog

TimesTenトランザクション・ログのコンテンツの形式が整えられたダンプを表示します。

これは、ログまたはデータベース内の問題を診断するために、TimesTenカスタマ・サポートによって使用されるように設計されています。

-trなどの特定のオプションの使用によりデータを失う可能性があるため、このツールはTimesTenカスタマ・サポートの担当者に指示された場合にのみ使用してください。

必要な権限

このユーティリティには、ADMIN権限が必要です。

TimesTen ScaleoutおよびTimesTen Classicでの使用

このユーティリティはTimesTen ClassicとTimesTen Scaleoutの両方でサポートされていますが、TimesTen Scaleoutでは、このユーティリティは単一要素のみの問題の診断に限定されています。

構文

ttXactLog {-h | -help | -?}

ttXactLog {-V | -version}

ttXactLog [-v verbosity] [-m maxChars] [-s] [-t] [-b blkID]
[-l1 lfn.lfo [-l2 lfn.lfo]] [-r recType] [...] [-tr dir]
[-lb] [-headers recs] [-logdir dir]
{-connStr connection_string | DSN | dspath}

ttXactLog [-v verbosity] -logAnalyze 
[-s subscriberName -host hostname]]
[-xid xid] {-connStr connection_string | DSN | dspath}

オプション

ttXactLogには次のオプションがあります。

オプション 説明

-b blkID

ログ・レコードを、このブロックにアクセスするものとトランザクション・レコードに制限します。

-connStr connection_string

データベースの場所、ドライバ、および必要に応じてその他の接続属性設定を指定するODBC接続文字列。

DSN

表示するトランザクション・ログに対するデータベースのODBCソース名。

dspath

データベースの完全修飾名。これは接続に関連付けられたDSNではなく、データベースのODBC定義のDataStore= parameterに指定された、データベースに関連付けられた完全修飾データベース・パス名です。

たとえば、ファイル/home/payroll/2011.ds0, /home/payroll/2011.ds1およびいくつかのトランザクション・ログ・ファイル/home/payroll/2011.lognからなるデータベースの場合、dspath/home/payroll/2011です。

-h

-help

-?

使用方法のメッセージを出力して終了します。

-headers records

recordsごとのレコードに対して1つのヘッダーを出力します。0 (ゼロ)を指定すると、ヘッダーは無効になります。

-host hostName

サブスクライバが常駐するホストの名前を指定します。サブスクライバの名前が曖昧な場合には、このオプションを-subscriberオプションとともに使用してください。

-lb

データベースに接続して、ログ・バッファを出力します。トランザクション・ログ・ファイルのコンテンツは出力されません。SELECT権限またはデータベース・オブジェクトの所有権が必要です。

lfn.lfo

ログ・レコードのトランザクション・ログ・ファイル番号(lfn)およびトランザクション・ログ・ファイル・オフセット(lfo)。

-l1

引数-l2が存在しないかぎり、このログ・レコードのみを考慮します。

-l2

-l1から-l2のレコードを考慮します。

-logAnalyze

1つまたはすべてのサブスクライバに対してレプリケートされるデータベースの残りの分量を決定します。出力するには、-vオプションとともに使用します。

1 - 各トラック用のサマリー(デフォルト)。

2 - レベル1にトラック分析をプラス。3 - レベル2に詳細なトランザクション分析をプラス。特定のサブスクライバについての情報を取得するには、-subscriber および-hostとともに使用します。

特定のトランザクションIDを検索するには、-xidとともに使用します。

-logdir dir

データベースのトランザクション・ログ・ファイルが存在するディレクトリを指定します。-logdirを指定しない場合は、ttXactLogdspathに指定されている値のディレクトリ・パス部分を使用します。

-m maxChars

-v 3のbinary項目のみについて出力される最大文字数。デフォルトは4000です。

-r recType

指定したタイプのレコードのみを考慮します。このオプションは必要なログ・レコード・タイプのリストを指定するために、複数回使用される場合があります。recTypeでは大/小文字が区別されます。

-s

サマリー情報を出力します。SELECT権限またはデータベース・オブジェクトの所有権が必要です。

-subscriber subscriberName

サブスクライバの名前を指定します。サブスクライバ名を修飾するには、-host hostnameを使用します。

-t

トランザクション・ログ・ファイルの下部(最後のチェックポイント・トランザクション・ログ・ファイル、またはチェックポイントがない場合は最新のトランザクション・ログ・ファイルの始まりから)のみ読み取ります。

-tr dir

ディレクトリにあるすべてのログ・レコードをLWN境界で切り捨てます。元のトランザクション・ログ・ファイルはディレクトリdirに移動されます。

-V | -version

ttXactLogのリリース番号を出力し、終了します。

-v verbosity

冗長レベルを指定します。次のいずれかになります:

0 - サマリー・ログ情報のみを出力します(-sが指定されている場合)。

1(デフォルト) - ログ・レコード・ヘッダーも出力します。

2 - 長いデータを除いて、ログ・レコード本体も出力します。

3 - ログ・レコード全体を出力します(-mオプションを参照)。

-x xid

トランザクションIDを指定します。

% ttXactLog -v 3 -m 100 /users/pat/TimesTen/Daily/F112697SS

関連項目