概要

このドキュメントでは、Oracle Enterprise Manager Plug-In for Oracle TimesTen In-Memory Databaseの最新情報と、正規のマニュアルにはまだ記載されていない情報について説明します。

このリリース

これは、Enterprise Manager Plug-In for TimesTenのリリース13.5.1.0.0です。このリリースは、Enterprise Manager 13.5および24aiで動作することが保証されています。

関連ドキュメント

サポートされているプラットフォームおよびTimesTenリリース

Enterprise Manager Plug-In for TimesTenリリース13.5.1.0.0は、Enterprise ManagerおよびTimesTenがサポートするすべてのプラットフォームでサポートされています。これらのプラットフォームは次のとおりです。

  • IBM AIX (64ビット)

  • Linux x86-64 (64ビット)

  • Solaris Operating System(SPARC)

  • Solaris Operating System x86-64 (64ビット)

Enterprise Manager Plug-In for TimesTenリリース13.5.1.0.0は次をサポートしています。

  • TimesTen 11.2.2 (11.2.2.8.0以上)

  • TimesTen 18.1 (18.1.4.1.0以上) (クラシック・モード)

  • TimesTen 22.1 (22.1.1.1.0以上) (クラシック・モード)

ソフトウェア要件

Enterprise Manager Plug-In for TimesTenリリース13.5.1.0.0には、次のものが必要です。

  • Enterprise Manager Cloud Control 13c リリース5 (以上)

  • Java Development Kit 8 (以上)

Enterprise Manager Plug-In for TimesTenリリース13.5.1.0.0では、次のものはサポートされていません。

  • Enterprise Manager 11g

  • Enterprise Manager 12c

  • Enterprise Manager 13cリリース3 (またはそれ以前)

ソフトウェア要件の詳細は、Oracle Enterprise Manager for Oracle TimesTen In-Memory Databaseユーザーズ・ガイドを参照してください。

このリリースでの変更点

この項では、このリリースおよび以前のリリースのEnterprise Manager Plug-In for TimesTenの新機能、拡張機能およびその他の変更について説明します。

リリース13.5.1.0.0の変更点

  • このリリースは、Enterprise Manager 13.5コード・ベースを使用するようにアップグレードされました。

リリース13.4.4.0.0の変更点

  • Enterprise Manager Plug-In for TimesTenでは、リリース22.1 (22.1.1.1.0以上)でTimesTen Classicからのインスタンスおよびデータベースがサポートされるようになりました。

リリース13.4.3.0.0の変更点

  • このリリースのEnterprise Manager Plug-In for TimesTenでは、Enterprise Manager 13.5をサポートしています。

  • 「パフォーマンス・サマリー」ページの「チェックポイント」タブに、使用可能なチェックポイントがすべて表示されないという問題が修正されました。

リリース13.4.2.0.0の変更点

  • Enterprise Manager Plug-In for TimesTen 13.4.1.0.0 (以上)へのアップグレード中にエラーが発生する問題が修正されました。

リリース13.4.1.0.0の変更点

  • Enterprise ManagerおよびEnterprise Manager Plug-In for TimesTenでは、Oracle Java Development Kit 8 (以上)が必要になりました。

リリース13.3.1.0.0の変更点

  • Enterprise Manager Plug-In for TimesTenでは、リリース18.1 (18.1.2.1.0以上)でTimesTen Classicからのインスタンスおよびデータベースがサポートされるようになりました。

既知の問題および制限事項

この項では、既知の問題および制限事項について説明します。

TimesTenデータベースのホームページ:

  • 場合によっては、最近追加されたTimesTenデータベース・ターゲットのホームページを表示しようとすると、一部のメトリックの値にN/Aが表示される場合があります。この状況が発生した場合、Enterprise Managerがメトリックを収集するまで数分間お待ちください。

  • メモリーにロードされていないTimesTenデータベース・ターゲットのホームページを表示しようとすると、一部のフィールドに"0"が含まれ、グラフの情報が古い場合があります。これが発生する場合は、TimesTenデータベースをメモリーにロードし、数分待ってからターゲットをモニターしてください。

TimesTenデータベースのバックアップおよびリストア・ページ:

  • 場合によっては、バックアップのファイル接頭辞を指定せずにバックアップ・スケジュールを作成しようとすると、「接頭辞を特定できません。1つ指定してください。」というエラー・メッセージが表示される場合があります。この状況が発生した場合、TimesTenデータベースが少なくとも15分間メモリーにロードされていることを確認してください。

TimesTenデータベースのエージェントの起動/停止ページ:

  • 場合によっては、WindowsプラットフォームにインストールされているTimesTenデータベースのキャッシュ・エージェントを起動しようとすると、TimesTenデータベースのエージェントの起動/停止ページの起動ボタンが機能しません。この状況が発生した場合、TNS_ADMIN環境変数が定義されていることを確認してください。次に、Enterprise ManagerコンソールからEnterprise Managerエージェント・プロセスを再起動してください。

TimesTenデータベース・キャッシュ同期メトリック・ページ:

  • 「キャッシュ自動リフレッシュ」タブでリアルタイムにデータを表示しているときに、読取り専用キャッシュ・グループを追加または削除した場合、「読取り専用キャッシュ」表に更新された読取り専用キャッシュ・グループが表示されません。2つの回避策があり、いずれにおいても、エージェント・アップロード間隔時間(デフォルトは15分)の間待機する必要があります。

    • Enterprise Managerからログアウトし、Enterprise Managerにログインしなおします。

    • 「データの表示」オプションを「過去24時間」に変更し、ページをリフレッシュします。ページがリフレッシュされると、「データの表示」オプションを「リアル・タイム」に変更します。

  • TimesTenターゲット・データベースが接続属性CacheAWTMethod=0 (SQL配列の実行)を使用して構成されている場合は、「AWTのキャッシュ」タブのPL/SQL実行メソッド(Oracle DBに送信されるバッチ)のメトリックが増加する場合があります。これは想定どおりです。

TimesTen 18.1および22.1:

  • Enterprise Managerは、リリース18.1以降、TimesTen Classicからのインスタンスおよびデータベースのみをサポートします。

  • リリース18.1以降、TimesTenではキャッシュ・グリッド操作がサポートされなくなりました。したがって、TimesTenデータベースのホームページ、レプリケーション・モニター・ページおよびすべてのメトリック・ページには、リリース18.1 (またはそれ以上)でTimesTen Classicからデータベースに使用できない、または適用できないキャッシュ・グリッド関連の機能が表示されます。

一般:

  • モニタリング・エージェントのタイム・ゾーンが異なる場合でも、ブラウザのタイム・ゾーンに基づいてすべてのグラフが表示されます。エージェントのタイム・ゾーンはEnterprise Managerページの右上に表示されます。

  • エージェントがホストの正しいタイムゾーンを取得しない場合があります。これが発生した場合、次を実行します。

    1. エージェントのホストにログオンします。

    2. エージェントのホストが適切なタイムゾーンを使用して構成されていることを確認します。適切なタイムゾーンを使用したエージェントのホストの構成の詳細は、システム管理者に連絡してください。

    3. emctl stop agentを実行します。

      emctl stop agent
      

      実行結果:

      Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13c Release 4  
      Copyright (c) 1996, 2018 Oracle Corporation.  All rights reserved.
      Stopping agent ... stopped.
      
    4. emctl resettz agentを実行します。

      emctl resettz agent 
      

      実行結果:

      Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13c Release 4  
      Copyright (c) 1996, 2018 Oracle Corporation.  All rights reserved.
      Updating /scratch/testuser/em/agent/agent_inst/sysman/config/emd.properties...
      Successfully updated /scratch/testuser/em/agent/agent_inst/sysman/config/emd.properties.
      Login as the em repository user and run the  script:
      exec mgmt_target.set_agent_tzrgn('testhost.example.com:1838','PST8PDT')
      and commit the changes
      This can be done for example by logging into sqlplus and doing
      SQL> exec mgmt_target.set_agent_tzrgn('testhost.example.com:1838','PST8PDT')
      SQL> commit
      
    5. SQL*Plusを使用してEnterprise Managerリポジトリ・ユーザーとしてデータベースに接続します。

      sqlplus sysman/sysman
      

      実行結果:

      SQL*Plus: Release 12.1.0.2.0 Production on Wed Oct 2 10:54:37 2019
       
      Copyright (c) 1982, 2014, Oracle.  All rights reserved.
       
      Last Successful login time: Wed Oct 02 2019 10:52:33 -07:00
       
      Connected to:
      Oracle Database 12c Enterprise Edition Release 12.1.0.2.0 - 64bit Production
      With the Partitioning, OLAP, Advanced Analytics and Real Application Testing options
      
    6. ステップ4の出力からSQLスクリプトをコピーして貼り付けます。たとえば:

      exec mgmt_target.set_agent_tzrgn('testhost.example.com:1838','PST8PDT') 
      

      実行結果:

      PL/SQL procedure successfully completed.
      
    7. トランザクションをコミットします。

      commit; 
      

      実行結果:

      Commit complete.
      
    8. SQL*Plusを終了します。

      exit 
      

      実行結果:

      Disconnected from Oracle Database 12c Enterprise Edition Release 12.1.0.2.0 - 64bit Production
      With the Partitioning, OLAP, Advanced Analytics and Real Application Testing options
      
    9. emctl start agentを実行します。

      emctl start agent
      

      実行結果:

      Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13c Release 4  
      Copyright (c) 1996, 2018 Oracle Corporation.  All rights reserved.
      Starting agent ................................. started.
      
  • TimesTenのインスタンス管理者と同じオペレーティング・システム・ユーザーとしてEnterprise Managerエージェントが実行されていない場合は、レプリケーションの監視情報が欠落する場合があります。TimesTenのインスタンス管理者と同じオペレーティング・システム・ユーザーとしてEnterprise Managerエージェントをインストールしてください。

  • データベースが破棄または再作成されても、TimesTenターゲットの履歴統計は削除されません。以前のデータベースの統計がまだ表示されます。古い統計を削除する場合は、Enterprise ManagerのTimesTenターゲットを削除し、再作成します。

  • 削除されたお気に入りリストからターゲットにアクセスしようとすると、エラーが表示されます。エラー・メッセージを確認して、お気に入りリストからターゲットを削除してください。Enterprise Managerのブラウザ・ウィンドウが応答しなくなったら、ブラウザの戻るボタンを使用して他のページにアクセスしてください。

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