オンライン・アップグレード: TimesTenレプリケーションの使用
TimesTen Classicの新しいリリースにアップグレードする場合、連続してアプリケーションから使用可能な状態にする必要があるミッション・クリティカルなデータベースがある場合があります。データベースが異なるリリースのTimesTenで構成されている場合でも、TimesTenレプリケーションを使用して、データベースの2つのコピーの同期をとることができます。これによって、一方のデータベースのインスタンスをアップグレードしている間に、データベースのもう一方のコピーにアプリケーションを接続したままにできます。アップグレードが完了すると、アクティブ・データベースに対して行われたすべての更新は、アップグレードされたインスタンスのデータベースに即時に送信されるため、アプリケーションは、データの損失や停止時間なしで切り替えることができます。詳細は、クラシック・レプリケーションを使用したオンライン・アップグレードの実行を参照してください。
オンライン・アップグレード処理は、アップグレード実行中のユーザー表の更新のみをサポートしています。レプリケートする表には、PRIMARY KEY
または一意索引(NULLを指定できない列)が含まれている必要があります。CREATE TABLE
やCREATE INDEX
などのデータ定義の変更は、DDLReplicationLevel
が2
に設定されたアクティブ・スタンバイ・ペアの場合を除き、レプリケートされません。後者の場合、CREATE
TABLE
およびCREATE
INDEX
がレプリケートされます。
アップグレードではデータベースの2つのコピー(データベースが複数ある場合はそれぞれの2つのコピー)が必要なため、アップグレードを1つのホストで実行する場合は、データベースが通常必要とする量の2倍のメモリーとディスク領域が使用可能である必要があります。
ノート:
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読取り専用キャッシュ・グループの場合、キャッシュ・グループを使用したアクティブ・スタンバイ・ペアのオンライン・メジャー・アップグレードのみがサポートされます。
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Oracle Clusterwareによって管理されるアクティブ・スタンバイ・ペアのオンライン・メジャー・アップグレードは、サポートされません。