レプリケーション

TimesTen Classicのレプリケーションでは、2つ以上のホスト間で更新を送信することによって、ほぼ間断なく可用性またはワークロード分散を実現できます。

マスター・ホストは更新を送信するように構成され、サブスクライバ・ホストはそれらの更新を受信するように構成されます。双方向レプリケーション・スキームでは、ホストをマスターとサブスクライバの両方にすることができます。時間ベースの競合の検出および解決を実行して、同じデータが同時に複数の場所で更新される場合に備えて優先順位を決定します。

TimesTenで可用性を最大限に高めるには、アクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション・スキーム構成をお薦めします。これは、キャッシュ・グループのレプリケートに使用できる唯一のレプリケーション構成です。アクティブ・スタンバイ・ペアには、アクティブ・データベース、スタンバイ・データベースおよびオプションの読取り専用サブスクライバ・データベースが含まれます。

レプリケーションを構成すると、各データベースに対してレプリケーション・エージェントが起動されます。各レプリケーション・エージェントで、1つ以上のサブスクライバに更新を送信し、1つ以上のマスターから更新を受信することができます。これらの接続は、レプリケーション・エージェント・プロセス内で実行される個別のスレッドとしてそれぞれ実装されます。レプリケーション・エージェントは、TCP/IPストリーム・ソケットを介して通信します。

最高のパフォーマンスを実現するために、レプリケーション・エージェントでは、既存のトランザクション・ログを監視することによってデータベースへの更新が検出されます。また、可能な場合は、サブスクライバへの更新がバッチで送信されます。コミット済のトランザクションのみがレプリケートされます。サブスクライバ・ホストの場合、レプリケーション・エージェントでは、SQLレイヤーのオーバーヘッドが発生しないように効率的な内部インタフェースを介してデータベースが更新されます。

レプリケーション構成の詳細は、「TimesTen Classic内のデータ・レプリケーション」を参照してください。