フェイルオーバー
これで、アクティブ・データベースからスタンバイ・データベースへのフェイルオーバーを開始する準備ができました。
ノート:
フェイルオーバー中、TimesTenオペレータはアクティブ・データベースを停止し、スタンバイにすぐにフェイルオーバーします。本番日の最も忙しい時間にこの手順を実行しないでください。スケジュール済の本番停止時にこの操作の実行を検討することをお薦めします。
フェイルオーバーする前に、アクティブ・データベースでアプリケーションを停止します。TimesTen ttAdmin
-close
およびttAdmin
-disconnect
コマンドを使用できます。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』のユーザー接続のためのデータベースのオープンとクローズおよびデータベースの接続の切断を参照してください。
データ損失の可能性をなくすために、TimesTen ttRepAdmin
-wait
コマンドを使用して、レプリケーションの遅れが回復されるまで待機し、アクティブ・データベースで実行されたトランザクションがスタンバイ・データベースに確実にレプリケートされるようにします。Oracle TimesTen In-Memory DatabaseリファレンスのttRepAdminを参照してください
スタンバイの遅れが回復されたら、アクティブ・ポッドを削除して、アクティブ・データベースからスタンバイにフェイルオーバーします。アクティブ・ポッドを削除すると、TimesTenオペレータによって自動的に障害が検出され、スタンバイ・データベースがアクティブに昇格されます。アクティブ・データベースを使用しているクライアント/サーバー・アプリケーションは、新しいアクティブ・データベースに自動的に再接続されます。処理中のトランザクションはロールバックされます。準備したSQL文は、アプリケーションで再準備する必要があります。詳細は、「フェイルオーバーおよびリカバリの処理について」を参照してください。
フェイルオーバーを開始します。
おめでとうございます。レプリケートされたTimesTenClassicオブジェクトの手動アップグレードが正常に実行されました。アクティブ・データベースとスタンバイ・データベースがアップグレードされ、稼働中であり、完全に動作しています。