一般接続属性の変更
db.ini
ファイルを変更していない場合は、「db.iniファイルの手動編集」に進みます。アクティブTimesTenデータベースのsys.odbc.ini
ファイルとスタンバイTimesTenデータベースのsys.odbc.ini
ファイルは、直接変更することも、「初期接続属性の変更」の項のステップに従って変更することもできます。最初の方法(sys.odbc.ini
ファイルの直接的な変更)のほうが、問題の発生が少なくなります。
この項では、sys.odbc.ini
ファイルを直接変更する手順について説明します。
sys.odbc.ini
ファイルは、アクティブTimesTenデータベースを収容するポッドのTimesTenコンテナと、スタンバイTimesTenデータベースを収容するポッドのTimesTenコンテナにあります。sys.odbc.ini
ファイルの変更を完了していると、それ以降のアプリケーションは該当する一般接続属性を使用してデータベースに接続できるようになります。
この例では、sys.odbc.in
iファイルの編集方法について説明します。
-
kubectl
exec
-it
コマンドを使用して、アクティブ・ポッドのシェルを呼び出します。(この例では、sample-0
がアクティブ・ポッドです)。% kubectl exec -it sample-0 -c tt -- /bin/bash Last login: Fri Apr 08 22:43:26 UTC 2024 on pts/8
-
現在のディレクトリ(
/tt/home/timesten
)を確認します。% pwd /tt/home/timesten
-
sys.odbc.ini
ファイルが格納されているディレクトリに移動します。sys.odbc.ini
ファイルは、/tt/home/timesten/instances/instance1/conf
ディレクトリにあります。したがって、instances/instance1/conf
ディレクトリに移動します。% cd instances/instance1/conf
-
DSN (この例では
sample
)の一般接続属性を追加、変更または削除することで、sys.odbc.ini
ファイルを編集します。ノート:
TimesTenの一般接続属性にのみ変更を加えるようにしてください。データ・ストア属性と初期接続属性は、
sys
.
odbc
.
ini
ファイルを直接編集して変更することはできません。この例では、
sample
DSNを変更し、一般接続属性のConnectionCharacterSet
を追加して、その値をAL32UTF8
に設定します(boldで表示)。vi sys.odbc.ini [ODBC Data Sources] sample=TimesTen 22.1 Driver tt=TimesTen 22.1 Driver [sample] Datastore=/tt/home/timesten/datastore/sample PermSize=200 DatabaseCharacterSet=AL32UTF8 ConnectionCharacterSet=AL32UTF8 DDLReplicationLevel=3 AutoCreate=0 ForceDisconnectEnabled=1 ...
-
ttIsql
ユーティリティを使用して、sample
データベースに接続し、ConnectionCharacterSet
属性の値がAL32UTF8
になっていることを確認します(boldで表示)。% ttIsql sample Copyright (c) 1996, 2024, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. Type ? or "help" for help, type "exit" to quit ttIsql. connect "DSN=sample"; Connection successful: DSN=sample;UID=timesten;DataStore=/tt/home/timesten/datastore/sample; DatabaseCharacterSet=AL32UTF8;ConnectionCharacterSet=AL32UTF8; AutoCreate=0;PermSize=200;DDLReplicationLevel=3;ForceDisconnectEnabled=1; (Default setting AutoCommit=1)
アクティブ・ポッド(この例ではsample-0
)のTimesTenコンテナにある sys.odbc.ini
ファイルの変更が完了しました。同じ手順を使用して、スタンバイ・ポッド(この例ではsample-1
)のTimesTenコンテナにあるsys.odbc.ini
ファイルを変更します。
次に例を示します。
アクティブ・ポッド(sample-0
)のTimesTenコンテナにあるsys.odbc.ini
ファイルと、スタンバイ・ポッド(sample-1
)のTimesTenコンテナにあるsys.odbc.ini
ファイルの変更が完了しました。また、一般接続属性ConnectionCharacterSet
も変更されました。