oratt_grid.readtab表に対する操作の実行

この項では、oratt_grid.readtab表に対して操作を実行します。

Oracle Databaseにアクセスできるシェルを作成してから、SQL*Plusを使用してスキーマ・ユーザー(この例ではoratt_grid)としてOracle Databaseに接続します。その次に、Oracle Databaseのoratt_grid.readtab表で、新しい行の挿入、既存の行の削除および既存の行の更新を実行し、その変更内容をコミットします。
```
sqlplus oratt_grid/oraclepwd@oracache;
```
```
INSERT INTO oratt_grid.readtab VALUES (3,'Welcome');
```
```
DELETE FROM oratt_grid.readtab WHERE keyval=2;
```
```
UPDATE oratt_grid.readtab SET str='Hi' WHERE keyval=1;
```
コミットします。
```
commit;
```
出力は次のようになります。
```
Commit complete.
```
5秒間隔の自動リフレッシュを指定して読取り専用キャッシュ・グループが作成されていたため、readcacheキャッシュ・グループ内の、TimesTenのoratt_grid.readtabキャッシュ表は、Oracle Databaseのキャッシュされた表oratt.readtab内のコミットされた更新内容で5秒後に自動的にリフレッシュされます。次のステップでは、データがOracle DatabaseからTimesTenデータベースに正しく伝播されたことをテストします。

ttIsqlを終了し、シェルを終了します。
```
exit;
exit;
```
kubectl exec -itコマンドを使用して、データ・インスタンスが実行されているポッドのコンテナでシェルを起動します。
```
kubectl exec -it cachegrid-data-1-0 -c tt -- /bin/bash
```

TimesTenのttIsqlユーティリティを使用してcachegridデータベースに接続します。TimesTenのoratt_grid.readtab表を問い合せて、その表がOracle Database内のコミットされた更新内容で更新されたことを確認します。

ttIsql cachegrid

出力は次のようになります。

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Type ? or "help" for help, type "exit" to quit ttIsql.



connect "DSN=cachegrid";
Connection successful: DSN=cachegrid;Durability=0;UID=timesten;
DataStore=/tt/home/timesten/datastore/cachegrid;
DatabaseCharacterSet=AL32UTF8;ConnectionCharacterSet=AL32UTF8;PermSize=200;
Connections=100;OracleNetServiceName=Oracache;
(Default setting AutoCommit=1)

 SELECT * FROM oratt_grid.readtab;

出力は次のようになります。

< 1, Hi >
< 3, Welcome >
2 rows found.

ttIsqlを終了し、シェルを終了します。

exit;
exit;

TimesTen Cacheが正しく動作していることを確認しました。