レプリケートされない構成の準備プローブについて

レプリケートされない構成の場合、TimesTenオペレータでは、readyの定義が1つと、関連付けられた準備プローブが1つ提供されます。定義は次のとおりです。TimesTenデータベースがロードされ、接続用に開かれている場合、そのデータベースは準備完了とみなされます。TimesTenオペレータは、readyのこの定義に対する/tmp/readiness準備プローブを提供します。

TimesTenオペレータは、ttコンテナのファイル・システムに/tmp/readinessというファイルを作成して管理し、コンテナの準備ができているかどうかを判断します。/tmp/readinessファイルが存在する場合、ttコンテナは準備ができています。ファイルが存在しない場合、ttコンテナは準備ができていません。

デフォルトでは、TimesTenオペレータは、レプリケートされないTimesTenClassicオブジェクトに対してこの/tmp/readiness準備プローブを提供し、定義します。定義はYAML形式であり、次のようになります:

readinessProbe:
 exec:
   command: 
   - cat
   - /tmp/readiness
 failureThreshold: 1
 periodSeconds: 10
 successThreshold: 1

この例では、Kubernetesは10秒ごとにttコンテナでcatコマンドを実行します。コマンドがリターン・コード0で終了すると、コンテナは準備ができています。コマンドが他の値を返すと、コンテナは準備ができていません。

この方法で準備プローブを定義すると、Kubernetesサービスは、機能していて読取りおよび書込みが可能なデータベースに受信クライアント/サーバー接続をルーティングします。クライアント/サーバー接続の詳細は、「Client/Serverドライバの使用について」を参照してください。

独自の準備プローブを定義するオプションがあります。その場合、TimesTenオペレータは指定されたプローブではなく準備プローブを使用します。