.spec.ttspec.deleteDbOnNotReadyNodeデータ項目の指定について

レプリケートされる構成とレプリケートされない構成の両方に.spec.ttspec.deleteDbOnNotReadyNodeデータ項目を指定できます。

ノート:

.spec.ttspec.deleteDbOnNotReadyNodeデータ項目を指定すると、TimesTenオペレータによってPVCを削除される可能性があります。PVCを削除すると、TimesTenデータベースのディスク上のコピーが破棄されます。.spec.ttspec.deleteDbOnNotReadyNodeデータ項目を指定するときは注意してください。
レプリケートされた環境では、レプリケーション設定によっては、PVCを削除してもデータが失われないことがあります。たとえば、次のようだとします。
  • sample-0データベースはアクティブで、sample-1データベースはスタンバイです。

  • sample-0データベースが実行されているノードで障害が発生します。

  • TimesTenオペレータは、sample-1にフェイルオーバーするステップを実行し、それを新しいアクティブにします。

  • sample-0が実行されていたノードが復帰した場合でも、TimesTenオペレータはsample-1上のデータベースをsample-0に複製します。この場合、sample-0のPVCの内容は関係ありません。

同様に、sample-0がスタンバイの場合、sample-0が復帰すると、TimesTenオペレータはsample-1からデータベースを複製します。この場合、障害が発生したノードのPVC内のデータベースは関係ありません。

レプリケートされない環境では、データが失われる可能性があります。たとえば、他のレプリカ・データベースにないデータがデータベースに存在する場合があります。この場合、TimesTenオペレータがデータベースに関連付けられたPVCを削除すると、データが失われる可能性があります。

TimesTenが読取り専用キャッシュとして使用されるレプリケートされていない環境では、.spec.ttspec.deleteDbOnNotReadyNodeデータ項目を指定することが有益である場合があります。指定した場合、TimesTenオペレータは、1つのノードに障害が発生した場合でもレプリカの数を再プロビジョニングできます。