始める前に

この例では、TimesTenClassic CRDがKubernetesクラスタにデプロイされ、TimesTenオペレータがネームスペーススコープのネームスペースで実行されていることを前提としています。さらにこの例では、メタデータ・ファイルを作成し、それらのメタデータ・ファイルのKubernetes Configmapも作成済であることを前提としています。

TimesTenClassic CRDがデプロイされ、TimesTenオペレータが実行されていることを確認します。次に、いくつかのメタデータ・ファイルを作成し、それらのメタデータ・ファイルのConfigmapを作成します。クライアント/サーバーTLSの自動構成に、これらのメタデータ・ファイルおよびそのコンテンツ必須ではありません。これらは説明目的で使用されています。

  1. KubernetesクラスタにTimesTenClassic CRDが存在することを確認します。
    kubectl get crds | grep timesten
    出力は、次のようになります。
    timestenclassics.timesten.oracle.com               2025-03-28T16:34:33Z
  2. ネームスペーススコープのネームスペースでTimesTenオペレータが実行されていることを確認します。
    kubectl get pods

    出力は、次のようになります。

    NAME                                 READY   STATUS    RESTARTS   AGE
    timesten-operator-79bddcc446-nktcz   1/1     Running   0          3m54s
  3. メタデータ・ファイルを作成します。
    1. 選択したディレクトリから、メタデータ・ファイル用に空のサブディレクトリを作成します。この例では、cmサブディレクトリを作成します。
      mkdir cm
    2. 任意のエディタを使用して、目的のメタデータ・ファイルを作成します。各ファイルを作成したら、エディタを終了します。

      db.ini:

      vi cm/db.ini
      
      PermSize=200
      DatabaseCharacterSet=AL32UTF8

      adminUser:

      vi cm/adminUser
      
      adminuser/adminuserpwd

      schema.sql

      vi cm/schema.sql
      
      create table adminuser.emp (id number not null primary key, name char (32));
  4. メタデータ・ファイルのKubernetes Configmapを作成します。
    1. ConfigMapを作成します。
      kubectl create configmap sampletls --from-file cm
    2. (オプション)ネームスペース内のConfigmapを確認します。
      kubectl describe configmap sampletls

      出力は、次のようになります。

      Name:         sampletls
      Namespace:    mynamespace
      Labels:       <none>
      Annotations:  <none>
      
      Data
      ====
      adminUser:
      ----
      adminuser/adminuserpwd
      
      db.ini:
      ----
      PermSize=200
      DatabaseCharacterSet=AL32UTF8
      
      schema.sql:
      ----
      create table adminuser.emp (id number not null primary key, name char (32));
      
      
      BinaryData
      ====
      
      Events:  <none>
これで次のステップに進む準備ができました。次は、TimesTenオペレータがクライアント/サーバーTLS暗号化を自動構成するように設定するステップです。