トラブルシューティング
この項では、ODP.NET for TimesTen使用時に発生する可能性がある様々な例外の解決方法を説明します。
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例外「ORA-12154: TNS: 指定された接続識別子を解決できませんでした」または「ORA-12541: TNS: リスナーがありません」
ODP.NETアプリケーションからTimesTenデータベースに接続するには、ODP.NET接続文字列内の
Data Source
属性を、tnsnames.ora
ファイルのTimesTenエントリのTNS名またはTimesTen簡易接続文字列のいずれかに設定する必要があります。接続に
tnsnames
ネーミング・メソッドを使用する場合、tnsnames.ora
ファイル内のエントリがTimesTen DSNと関連付けられていることを確認します。また、TNS_ADMIN
環境変数がtnsnames.ora
ファイルが保存されているディレクトリに設定されていることを確認します。接続に簡易接続ネーミング・メソッドを使用する場合、
service_name
がTimesTen DSNに設定され、server
がDSNによって直接接続されるかクライアント/サーバー接続されるかの構成に応じて、timesten_direct
またはtimesten_client
のいずれかに設定されていることを確認します。 -
例外「ORA-29158: ライブラリをオープンできません。」
TimesTenデータベースに接続する場合、
tnsnames.ora
ファイルのエントリがTimesTen DSNに関連付けられているか、または簡易接続文字列内のservice_name
がTimesTen DSNに設定されていることを確認します。このエラーは、ODP.NETがTimesTenの
timesten_home
\bin
ディレクトリ内でTimesTen ODBCドライバを検出できない場合に、パスの問題によっても発生します。(次のトラブルシューティング項目も参照してください。) -
例外「ORA-29159:ライブラリを読み込めません。」
前述の
ORA-29158
のステップに加え、tnsnames.ora
ファイル内のサーバー設定または簡易接続文字列が、TimesTen DSNのタイプに応じてtimesten_direct
またはtimesten_client
であることを確認します。tnsnames.ora
および簡易接続については、『Oracle TimesTen In-Memory Database C開発者ガイド』のOCIでのTimesTenデータベースへの接続を参照してください。 -
例外: 「ttcommonxxxx.dllが検出されなかったので、アプリケーションの起動に失敗しました。アプリケーションを再インストールすると問題を解決できる場合があります」
これは、
timesten_home
\bin
のTimesTen共有ライブラリの場所がPATH
環境変数設定に含まれていないことを示します。ノート:
xxxxには、TimesTenのリリース番号が表示されます。TimesTenリリース22.1では、ファイル名は
ttcommon221.dll
です。