TimesTenを使用したスレッド・プログラミング

TimesTenでは、データベースへのマルチスレッド・アプリケーション・アクセスがサポートされています。データベースに接続すると、すべてのスレッドで、この接続に対する処理を発行できます。

通常、スレッドは、スレッド固有の接続に対して処理を発行するので、他のすべてのスレッドでは別のトランザクションが存在します。スレッドの作成および削除が頻繁に行われる環境では、接続をプールに保持することでパフォーマンスを向上できます。スレッドは、必要に応じてこのプールから接続を割り当てて、接続および切断によるオーバーヘッドを回避できます。

TimesTenでは、複数のスレッドで同じ接続に対してリクエストを発行でき、結果として、同じトランザクションになります。これらのリクエストは、TimesTenによってシリアライズされます(アプリケーションによっては、独自のシリアライズが必要な場合があります)。

また、TimesTenでは、1つのスレッドで複数の接続に対してリクエストを発行でき、同一データベースまたは異なるデータベースに対する複数の個別トランザクションおよび同時トランザクションでのアクティビティを管理できます。