データベースのフェイルオーバーおよびリカバリの概要

高可用性システムの設計での基本的な要素は、障害からすぐにリカバリできる機能です。障害は、システムの障害やネットワークの障害など、ハードウェアの問題に関連している場合があります。ソフトウェアの障害には、オペレーティング・システムの障害、アプリケーションの障害、データベースの障害およびオペレータのエラーが含まれます。

レプリケート・システムでは、クラスタ・マネージャまたはカスタム・ソフトウェアを使用してこのような障害を検出し、マスター・データベースに関連する障害が発生した場合は、ユーザー負荷をいずれかのサブスクライバにリダイレクトする必要があります。ここでは、アプリケーションまたはクラスタ・マネージャで障害のリカバリに使用できるTimesTenメカニズムについて説明します。

レプリケーション・スキームがRETURN TWOSAFEを使用するように構成されていないかぎり、TimesTenでは、元のトランザクションがマスター・データベースにコミットした後にのみ、更新がレプリケートされます。サブスクライバ・データベースが稼働できない場合、またはサブスクライバ・データベースへの通信で障害が発生した場合でも、マスターでの更新は妨げられません。サブスクライバ・システムの停止中、サブスクライバへの更新はTimesTenトランザクション・ログに保存されます。

ノート:

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