レプリケーションとは
レプリケーションとは、複数のデータベースにデータのコピーを保持するプロセスのことです。レプリケーションは、パフォーマンスへの影響を最小限に抑えながら、アプリケーションでのデータの高可用性を実現することを目的としています。
障害からのリカバリ以外に、レプリケーション・スキームでは、アプリケーションのワークロードを複数のデータベースに分散して最高のパフォーマンスを実現し、オンラインによるアップグレードおよびメンテナンスを簡素化することもできます。
レプリケーションとは、データをマスター・データベースからサブスクライバ・データベースにコピーするプロセスのことです。レプリケーションは、各データベースのレプリケーション・エージェントによって制御されます。マスター・データベースのレプリケーション・エージェントは、マスター・データベースのトランザクション・ログからレコードを読み取ります。レプリケートされた要素への変更をサブスクライバ・データベースのレプリケーション・エージェントに転送します。その後、サブスクライバ・データベースのレプリケーション・エージェントが、それらの更新をサブスクライバ・データベースに適用します。マスターからの更新転送時にサブスクライバのレプリケーション・エージェントが稼働していない場合、サブスクライバ・データベースで更新が適用されるようになるまで、マスターはその更新をトランザクション・ログに保持します。
データベース間で内容すべてとともにレプリケートされるエンティティは、レプリケーション要素と呼ばれます。TimesTen Classicでは、レプリケーション要素として、データベース、キャッシュ・グループ、表および順序がサポートされています。また、TimesTen ClassicではXLAブックマークのレプリケートもサポートされています。
アクティブ・スタンバイ・ペア構成では、最大限の可用性が提供されます。アクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション・スキームでは、データは読取り専用サブスクライバにコピーされる可能性があり、その前に、アクティブ・データベースからスタンバイ・データベースにコピーされます。
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アクティブ・スタンバイ・ペアは、キャッシュ・グループが構成されたデータベースでサポートされる唯一のレプリケーション・スキームです。
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アクティブ・スタンバイ・ペアの特定のDDL文は、レプリケーション・スキームの他のノードに対してレプリケートされます。「アクティブ・スタンバイ・ペアでのDDL変更」を参照してください。