TimesTenユーザーの概要

TimesTenデータベースへのアクセスを保護するには、適切なパスワードを使用してユーザーを作成する必要があります。

TimesTenには、次のタイプのユーザーがあります。

  • 管理ユーザー: インスタンス管理者は、TimesTenインスタンスを作成したユーザーです。インスタンス管理者は、TimesTenユーザー・グループのメンバーであり、インスタンス内でのすべての権限を持っている必要があります。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション、移行およびアップグレード・ガイド』インスタンス管理者およびTimesTenユーザー・グループの理解を参照してください。

    その他のユーザーは、ADMIN権限を付与されることで、管理機能を持つことができます。これは、インスタンス管理者またはADMIN権限を持つ他のユーザーが付与できます。

    ノート:

    「管理権限」を参照してください。

  • TimesTenシステム・ユーザー: システム・ユーザーSYSTEM (内部使用用)、SYS (システム・オブジェクトのスキーマ)、およびTTREP (レプリケーション用)は、内部使用のみを目的としてTimesTenのインストール時に作成されます。

  • 内部ユーザー: 内部ユーザーおよび関連パスワードは、TimesTenデータベース内で定義されます。ユーザーは、指定されたパスワードでそのデータベースへのアクセスを認証される必要があります。CREATE USER文で内部ユーザーを作成できます。

  • 外部ユーザー: 外部ユーザーはオペレーティング・システム内で作成されますが、TimesTenユーザー・グループのメンバーである必要があります。外部ユーザーは、オペレーティング・システムへのログイン時に認証されていることが前提であるため、データベースにパスワードは格納されていません。TimesTenは、外部ユーザーのオペレーティング・システム資格証明を使用して、そのユーザーとしてTimesTenに接続できるようにします。外部ユーザーは、CREATE USER ... IDENTIFIED EXTERNALLY文を使用してデータベースに識別される必要があります。

    クライアントとサーバーが同一ホスト上にある場合を除き、外部ユーザーは、TimesTen Client/Server接続を介して接続できません。

ノート:

  • 『Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション、移行およびアップグレード・ガイド』TimesTenユーザー・グループの理解および『Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス』CREATE USERを参照してください。

  • 外部ユーザーがLinuxまたはUNIXシステムから接続すると、TimesTenによってユーザー名が大文字に変換され、大/小文字が区別されずに表示されます。