概要
このドキュメントでは、Oracle TimesTen In-Memory Databaseの管理および使用に関するOracle SQL Developerの最新の情報と、正規のマニュアルにはまだ記載されていない情報について説明します。
このリリース
これはSQL Developerリリース21.2です。SQL Developer 21.2のリリース・ノートについては、Oracle SQL Developer 21.2リリース・ノートを参照してください。
これはTimesTenのリリース22.1です。TimesTen 22.1のリリース・ノートについては、Oracle TimesTen In-Memory Databaseリリース・ノートを参照してください。
以前のバージョンを使用している場合は、これらのリリースにアップグレードすることをお薦めします。
関連ドキュメント
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SQL Developerのドキュメントは、SQL DeveloperのドキュメントのWebサイトから入手できます。
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TimesTenドキュメントは、TimesTenドキュメントのWebサイトから入手できます。
特に、Oracle TimesTen In-Memory Database SQL Developerサポート・ユーザーズ・ガイドが必要な場合があります。
サポートされているプラットフォームおよびTimesTenリリース
SQL Developer 21.2は、次で使用できます。
- Linux
- macOS (64ビット)
- Microsoft Windows (64ビット)
SQL Developer 21.2は次をサポートしています。
- TimesTen Classicリリース11.2.2.8.0以上
- TimesTen Scaleoutリリース18.1.1.1.0以上
SQL Developer 21.2を使用すると、TimesTenでサポートされているプラットフォームに存在するTimesTenデータベースに接続できます。接続に使用されるTimesTenクライアントよりも古いリリースのTimesTenサーバーに接続する場合、そのTimesTenサーバーのリリース以降にTimesTenに追加された新機能はサポートされません。
リリース21.2の変更点
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接続タイプがクライアント/サーバーの場合、表ビューの「SQL」タブに表の
CREATE TABLE文が表示されない問題が修正されました。 -
新機能があります。「リリース21.2の新機能」を参照してください。
リリース21.2の新機能
TimesTen Scaleoutリリース22.1以上でサポートされている機能は次のとおりです。
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TimesTen ScaleoutではK-safetyレベルが最大5までのグリッドを作成できます。
リリース20.4の新機能
TimesTenリリース18.1.4.1.0以上でサポートされている機能は次のとおりです。
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TimesTenデータベース内のデータベース・ユーザーのパスワード管理プロファイルを作成、編集または削除できます。Oracle TimesTen In-Memory Database SQL Developerサポート・ユーザーズ・ガイドのプロファイルの操作に関する項を参照してください。
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「ユーザーの作成」および「ユーザーの編集」ダイアログでは、次のことができます。
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既存のプロファイルをユーザーに割り当てます。
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ユーザー・アカウントをロックします。
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パスワードを期限切れにします。
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TimesTen接続に使用されるデータベース・ユーザーのパスワードをリセットできます。Oracle TimesTen In-Memory Database SQL Developerサポート・ユーザーズ・ガイドの接続ユーザーのパスワードのリセットに関する項を参照してください。
リリース19.1の新機能
TimesTen Scaleoutリリース18.1.2.1.0以上でサポートされている機能は次のとおりです。
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データベースの停止またはアンロードの操作では、ユーザー接続の終了を最初に試みて失敗した場合にすべてのユーザー接続が強制的に切断されるようにすることを選択できます。
TimesTen Scaleoutリリース18.1.1.3.0以上でサポートされている機能は次のとおりです。
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「接続詳細」ダイアログに、選択した接続の要素、ホスト、インスタンス、接続名、プロセスIDおよび接続タイプに関する情報が表示されるようになりました。クライアント/サーバー接続またはプロキシ接続に関する追加情報も表示されます。
リリース18.2の新機能
TimesTenリリース18.1以上でサポートされている機能は次のとおりです。
- SQL Developerを使用してTimesTen Scaleoutデータベースを操作できます。詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database SQL Developerサポート・ユーザーズ・ガイド』のTimesTen Scaleoutの操作を参照してください。
既知の問題および制限事項
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Java 8の一部のバージョンをLinuxで使用すると、「表の配布」タブに円グラフが表示されません。円グラフおよび棒グラフのドロップダウン・リストが歪んで表示される可能性があります。これを回避するには、棒グラフを選択してデータを視覚化してください。
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Windows上でSQL Developer 21.2を使用してTimesTen Scaleoutからグリッドまたはデータベースを管理するには、TimesTenクライアント(バージョン11.2.2.8.0以上)をインストールし、
ttenvスクリプトを使用して環境変数を設定します。デフォルトでは、ttenvスクリプトによって次のようにCLASSPATH環境変数が設定されます。installation_dir\lib\ttjdbc5.jar;ただし、Oracle Java Development Kit (JDK) 8で
ttjdbc5.jarを使用すると、Java仮想マシンがクラッシュします。使用可能な.jarファイルに応じ、installation_dir\lib\ttjdbc7.jar;またはinstallation_dir\lib\ttjdbc8.jar;を使用するようにCLASSPATH環境変数を設定してください。 -
「自動コミット」を選択しないと、接続ナビゲータでのTimesTen SQL操作は自動的にはコミットされません。「コミット」を選択するか、またはSQLワークシートでコミット・コマンドを発行して、明示的にコミットする必要があります。TimesTenでのトランザクションでエラーが発生した場合は、「ロールバック」を選択するか、またはSQLワークシートでロールバック・コマンドを発行して、トランザクションを明示的にロールバックする必要があります。
「自動コミット」を選択すると、接続ナビゲータでのTimesTen SQL操作は自動的にコミットされます。トランザクションにオープンされている表がない場合は、SQLワークシートのトランザクションも自動的にコミットされます。オープンされている表がある場合は、ワークシートのトランザクションは自動的にはコミットされず、「コミット」を選択するか、またはSQLワークシートでコミット・コマンドを発行して、明示的にコミットする必要があります。
「自動コミット」を有効にするには、「ツール」→「プリファレンス」を選択します。「プリファレンス」ダイアログ・ボックスで、「データベース」ノードの左側にある「+」をクリックしてノードを展開し、「拡張」を選択します。
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パススルー・レベルを0以外の値に設定すると、接続ナビゲータでのSQL操作に影響する場合があります。SQLワークシートでのパススルー操作の発行から接続ナビゲータに戻るときに、この設定が0にリセットされていることを確認します。
接続ナビゲータから個別のデータベース接続を使用する非共有のワークシートを作成して、特定のパススルー・レベル設定がそのワークシートにのみ適用されるようにすることもできます。共有ワークシートから、「非共有SQLワークシート」アイコンをクリックするか、[Ctrl]+[Shift]+[N]を押して、非共有ワークシートを作成します。
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「索引」ノードの左側にある「+」をクリックして索引のリストを表示した後、表示する特性の索引の名前をクリックしても、「SQL」タブがないため、索引のDDL文を表示できません。
CREATE INDEX文を表示するには、索引の基礎になる表またはマテリアライズド・ビューから「SQL」タブをクリックします。 -
数値列に数値フィルタを指定しようとすると、TimesTenエラー2963 (
Inconsistent datatypes: (NUMBER,CHAR) are not compatible in expression)が戻されます。数値列にフィルタ値を指定するには、「表」ノードの左側にある「+」をクリックして表のリストを表示した後、数値列を含む表の名前をクリックします。表の「データ」タブで、数値列の名前をクリックします。「フィルタ」フィールドで、数値を入力して[Enter]キーを押します。 -
TimesTen
ttBulkCpユーティリティと互換性のある形式の表からデータをエクスポートする前に、次の手順でDATEおよびTIMESTAMPデータの形式を設定します。- 「ツール」→「プリファレンス」を選択します。
- 「プリファレンス」ダイアログ・ボックスで、「データベース」ノードの左側にある「+」をクリックしてノードを展開します。
- 「NLS」を選択します。
- 「日付書式」フィールドで、
RRRR-MM-DDを指定します。 - 「タイムスタンプ書式」フィールドで、
DD-MON-RRRR HH24:MI:SSXFFを指定します。
ttBulkCpユーティリティで認識される形式の表からデータをエクスポートするには、表の名前を右クリックして、「アンロード」を選択します。「アンロード」を選択した後、アンロード・ウィザードのステップ1(「ソース/宛先」)が表示されます。「書式」ドロップダウン・メニューで、「ttbulkcp」を選択します。ステップ1を完了した後、「次」ボタンをクリックしてアンロード・ウィザードのステップ2(「データの指定」)に進みます。ステップ2を完了した後、「次」ボタンをクリックしてステップ3(「アンロードのサマリー」)に進みます。データのエクスポート操作を完了するには、「終了」ボタンをクリックします。DATEおよびTIMESTAMPデータ形式は、データをエクスポートした後、元の設定に戻すことができます。 -
TimesTenデータベースでのPL/SQLプロシージャおよびファンクションの階層プロファイルおよびデバッグはサポートされません。
ドキュメントのアクセシビリティについて
Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docaccを参照してください。
Oracleサポートへのアクセス
サポートを購入したオラクル社のお客様は、My Oracle Supportを介して電子的なサポートにアクセスできます。詳細は、http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=infoまたはhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs (聴覚障害者向け)を参照してください。
Oracle TimesTen In-Memory Database SQL Developerサポート・リリース・ノート, リリース21.2
F51232-02
2022年9月
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