AVG

引数の値の平均値を計算します。NULL値は無視されます。

SQL構文

AVG ([ALL | DISTINCT] Expression) [OVER ([AnalyticClause])]

パラメータ

AVGには、次のパラメータがあります。

パラメータ 説明

Expression

任意の数値データ型、または暗黙的に数値データ型に変換可能な数値以外のデータ型を取ります。

ALL

集計関数の引数に重複する行を含めます。ALLまたはDISTINCTのいずれも指定しない場合、ALLとみなされます。

DISTINCT

集計関数の引数から、重複する列の値を削除します。

OVER ([AnalyticClause])

指定すると、集計分析関数を示します。分析関数の詳細は、「分析関数」を参照してください。

説明

  • GROUP BYが使用されていない空の表でAVGを計算すると、AVGNULLを戻します。

  • 空のグループまたはグループ化された空の表(GROUP BYを使用)でAVGを計算すると、AVGは何も戻しません。

  • AVGは、SUM/COUNTとして評価されます。結果のデータ型は、DIV演算子に適用されるルールを使用して導出されます。

  • 問合せでAnalyticClauseを指定しない場合、AVGは集計関数として機能します。

  • DISTINCTAnalyticClauseを指定した場合は、QueryPartitionClauseのみを指定できます。OrderByClause およびWindowingClauseは指定できません。

HRスキーマで従業員の平均給与を計算します。CASTを使用して平均を列のデータ型としてキャストします。

Command> SELECT CAST(AVG (salary) AS NUMBER (8,2)) FROM employees;
< 6461.68 >