比較条件

比較条件は、比較演算子を使用して2つの式を比較します。最初の式が2番目の式と、比較演算子で指定したとおりの関係である場合に、条件はTRUEと評価されます。

SQL構文

RowValueConstructor CompOp RowValueConstructor2

RowValueConstructorの構文は、次のとおりです。

RowValueConstructorElement | (RowValueConstructorList) | ScalarSubquery

RowValueConstructorListの構文は、次のとおりです。

RowValueConstructorElement[{, RowValueConstructorElement} ... ]

RowValueConstructor2 (1つの式)の構文は、次のとおりです。

Expression

RowValueConstructor2 (式のリスト)の構文は、次のとおりです。

((Expression[,...]))

CompOpの構文は、次のとおりです。

{= | <> | > | >= | < | <= }

パラメータ

構成要素 説明

Expression

構文の詳細は、「式の指定」を参照してください。比較条件には、数値式も数値以外の式も使用できますが、両方の式には互換性がある必要があります。

ScalarSubquery

単一の値を返す副問合せ。スカラー副問合せの詳細は、「副問合せ」を参照してください。

=

等しい。

<>

異なる。

>

より大きい。

>=

以上。

<

未満。

<=

以下。

説明

  • すべての文字データ型は、NLS_SORTセッション・パラメータの現在の値に従って比較されます。

  • RowValueConstructorListが指定されている場合は、演算子=および<>のみを使用できます。

  • TimesTenで互換性のある異なるデータ型の値が比較される方法については、「数値データ型」を参照してください。

  • 比較条件の片方の辺がUNKNOWNまたはNULLと評価された場合、これは条件および条件の否定のいずれもTRUEではないことを意味します。

  • NULL値自体は演算子または条件のオペランドとして直接使用できます。たとえば、(1 = NULL)比較がサポートされます。これは、(1 = CAST(NULL AS INT))のように、NULLを適切なデータ型にキャストする場合と同じです。両方の方法がサポートされ、同じ結果を返します。

20日未満の期間で配送する必要のある部品の番号を検索します。

SELECT PartNumber FROM Purchasing.SupplyPrice 
WHERE DeliveryDays < 20;

この問合せは、salary=9500かつcommission_pct=.25である従業員のlast_nameを返します。

ノート:

等号の右側の式は、二重カッコ(( ))で囲む必要があります。

Command> SELECT last_name FROM employees 
         WHERE(salary,commission_pct) = ((9500,.25));
< Bernstein >
1 row found.

この問合せは、manager_id = 205である従業員のlast_nameを返します。従業員のdepartment_idおよびmanager_idは、employeesdepartmentsの両方の表に格納されています。departments表から情報を抽出するには、副問合せを使用します。

Command> SELECT last_name FROM employees 
         WHERE (department_id, manager_id) =
           (SELECT department_id, manager_id FROM departments 
            WHERE manager_id = 205);
< Gietz >
1 row found.