FIRST_VALUE

FIRST_VALUE関数は分析関数で、順序付けられた値の集合にある最初の値を戻します。

SQL構文

FIRST_VALUE (Expression [IGNORE NULLS]) OVER (AnalyticClause)

パラメータ

FIRST_VALUEには、次のパラメータがあります。

パラメータ 説明

Expression

サポートされるExpressionsの詳細は、「分析関数」を参照してください。

IGNORE NULLS

FIRST_VALUEが、集合内の最初のNULL以外の値を戻すようにする場合はIGNORE NULLS を指定し、集合内のすべての値がNULLの場合はNULLを指定します。句はオプションです。

OVER (AnalyticClause)

構文、セマンティクスおよび制限の詳細は、「分析関数」を参照してください。

説明

  • 集合内の最初の値がNULLの場合、IGNORE NULLSを指定していないかぎり、FIRST_VALUENULLを戻します。関数が、集合内の最初のNULL以外の値を戻し、集合内のすべての値がNULLの場合はNULLを戻すようにするにはIGNORE NULLSを指定します。

FIRST_VALUE関数を使用して、部門90の各従業員について、給与が最も少ない従業員の姓を選択します。

Command> SELECT department_id, last_name, salary, FIRST_VALUE (last_name) OVER
          (ORDER BY salary ASC ROWS UNBOUNDED PRECEDING) AS lowest_sal
         FROM
          (SELECT * FROM employees WHERE department_id = 90 ORDER BY employee_id)
           ORDER BY department_id, last_name, salary, lowest_sal;
< 90, De Haan, 17000, Kochhar >
< 90, King, 24000, Kochhar >
< 90, Kochhar, 17000, Kochhar >
3 rows found.