オブジェクト権限

オブジェクト権限とは、オブジェクトで特定のアクションを実行したり、別のユーザーのオブジェクトにアクセスする権限のことです。オブジェクトには、表、ビュー、マテリアライズド・ビュー、索引、シノニム、順序、キャッシュ・グループ、レプリケーション・スキームと、PL/SQLファンクション、プロシージャおよびパッケージがあります。

オブジェクトの所有者には、そのオブジェクトに対するすべてのオブジェクト権限があり、これらの権限は取り消しできません。オブジェクトの所有者は、そのオブジェクトに対するオブジェクト権限を他のデータベース・ユーザーに付与できます。ADMIN権限を持つユーザーは、権限が付与されているオブジェクトについて、そのオブジェクトを所有しないユーザーに対してオブジェクト権限を付与したり、取り消すことができます。

表7-2 オブジェクト権限

権限 オブジェクト型 説明

DELETE

ユーザーは表からの削除を行うことができます。

EXECUTE

PL/SQLパッケージ、プロシージャまたはファンクション

ユーザーはPL/SQLパッケージ、プロシージャまたはファンクションを直接実行できます。

FLUSH

キャッシュ・グループ

ユーザーはキャッシュ・グループをフラッシュできます。

INDEX

表またはマテリアライズド・ビュー

ユーザーは表またはマテリアライズド・ビューに索引を作成できます。

INSERT

表またはシノニム

ユーザーは表への挿入、またはシノニムを使用した表への挿入を行うことができます。

LOAD

キャッシュ・グループ

ユーザーはキャッシュ・グループをロードできます。

REFERENCES

表またはマテリアライズド・ビュー

ユーザーは表またはマテリアライズド・ビューの外部キーへの依存性を作成できます。

親表のREFERENCES権限によって、親表のSELECT権限が暗黙的に付与されます。

REFRESH

キャッシュ・グループ

ユーザーはキャッシュ・グループをリフレッシュできます。

SELECT

表、順序、ビュー、マテリアライズド・ビューまたはシノニム

ユーザーは表、順序、ビューまたはマテリアライズド・ビューまたはシノニムから選択できます。

SELECT権限によって、ユーザーは順序のすべての操作を実行できます。

ユーザーには、元表に対するSELECT権限を明示的に付与しなくても、シノニムまたはビューに対するSELECT権限を付与できます。

UNLOAD

キャッシュ・グループ

ユーザーはキャッシュ・グループをアンロードできます。

UPDATE

ユーザーは表を更新できます。