SIGN

SIGN関数は、Expressionの符号を戻します。

SQL構文

SIGN (Expression)

パラメータ

SIGNには、次のパラメータがあります。

パラメータ 説明

Expression

オペランドまたは列には、任意の数値データ型を指定できます。

説明

  • ExpressionNUMBER型の場合、戻されるデータ型は最大の精度およびスケールを持つNUMBERです。それ以外の場合、戻されるデータ型はTT_INTEGERです。

    バイナリの浮動小数点数ではない数値型の場合、符号は次のようになります。

    • -1: Expressionの値が<0の場合

    • 0: Expressionの値が= 0の場合

    • -1: Expressionの値が> 0の場合

  • 浮動小数点数(BINARY_FLOATおよびBINARY_DOUBLE)の場合、このファンクションは数値の符号ビットを戻します。符号ビットは次のようになります。

    • -1: Expressionの値が<0の場合

    • +1: Expressionの値が>= 0、またはExpressionの値がNaNに等しい場合

これらの例では、様々なデータ型を使用してSIGN関数の使用方法を具体的に示します。作成済の表signexに、異なるデータ型の列が定義されています。まず、表signexを記述し、各列のデータ型を確認します。次に、各列を選択してそれぞれの列の値を取得します。SIGN関数を使用して列の符号を戻します。

Command> DESCRIBE signex;

Table SAMPLEUSER.SIGNEX:
  Columns:
    COL1                            TT_INTEGER
    COL2                            TT_BIGINT
    COL3                            BINARY_FLOAT
    COL4                            NUMBER (3,2)

1 table found.
(primary key columns are indicated with *)
Command> SELECT col1 FROM signex;
< 10 >
< -10 >
< 0 >
3 rows found.
Command> SELECT SIGN (col1) FROM signex;
< 1 >
< -1 >
< 0 >
3 rows found.
Command> SELECT col2 FROM signex;
< 0 >
< -3 >
< 0 >
3 rows found.
Command> SELECT SIGN (col2) FROM signex;
< 0 >
< -1 >
< 0 >
3 rows found.
Command> SELECT col3 FROM signex;
< 3.500000 >
< -3.560000 >
< NAN >
3 rows found.
Command> SELECT SIGN (col3) FROM signex;
< 1 >
< -1 >
< 1 >
3 rows found.
Command> SELECT col4 FROM signex;
< 2.2 >
< -2.2 >
< 0 >
3 rows found.
Command> SELECT SIGN (col4) FROM signex;
< 1 >
< -1 >
< 0 >
3 rows found.