GV$ビューおよびV$ビュー

TimesTenには、GV$およびV$の接頭辞が付いた複数のビューが用意されています。これらのビューは、TimesTen ScaleoutおよびTimesTen Classicでサポートされています。ほとんどのV$ビューに対して、対応するGV$ビューがあります。

TimesTen Scaleoutの場合:

  • GV$ビューには、データベースのすべての要素のV$ビューの内容が含まれています。

  • V$ビューには、アプリケーションが接続されている要素のデータが含まれます。

TimesTen Classicの場合:

  • GV$ビューには、対応するV$ビューと同じ内容が含まれています。

  • V$ビューには、アプリケーションが接続されているデータベースのデータの行が含まれています。

たとえば、ブロックおよび断片化について、GV$およびV$BLOCK_INFOシステム・ビューの問合せを実行するとします。

TimesTen Scaleoutの場合:

  • GV$BLOCK_INFOビューを問い合せると、TimesTenがデータベース内のすべての要素についてV$BLOCK_INFOの内容を返します。この例では6個の要素があるため、TimesTenはこれら6個の要素ごとにデータを返します。

    Command> SELECT * FROM GV$BLOCK_INFO;
     
    TOTALBLOCKS, FREEBLOCKS, FREEBYTES, LARGESTFREE, ELEMENTID
    < 1549, 11, 235753720, 235717496, 1 >
    < 1548, 17, 235789368, 235728984, 3 >
    < 1547, 14, 235883704, 235855096, 5 >
    < 1549, 13, 235786520, 235762712, 2 >
    < 1548, 13, 235851352, 235827960, 6 >
    < 1544, 13, 235886264, 235851960, 4 >
    6 rows found.
    
  • V$BLOCK_INFOビューを問い合せると、TimesTenは、アプリケーションが接続されている要素(ローカル要素)のデータを返します。この例では、local要素は1です。

    問合せを実行する前に、set columnlabels on ttIsqlコマンドを実行して、列ヘッダーを表示します。

    Command> set columnlabels on;
    Command> SELECT * FROM V$BLOCK_INFO;
     
    TOTALBLOCKS, FREEBLOCKS, FREEBYTES, LARGESTFREE, ELEMENTID
    < 1549, 11, 235753720, 235717496, 1 >
    1 row found.
    

TimesTen Classicの場合:

  • GV$BLOCK_INFOビューを問い合せると、TimesTenはV$BLOCK_INFOビューと同じ内容を返します。elementId列は無視してください。

    Command> SELECT * FROM GV$BLOCK_INFO;
     
    TOTALBLOCKS, FREEBLOCKS, FREEBYTES, LARGESTFREE, ELEMENTID
    < 659, 4, 118359840, 118214208, 1 >
    1 row found.
    
  • V$BLOCK_INFOビューを問い合せると、TimesTenは、アプリケーションが接続されているデータベースのデータを返します。elementId列は無視してください。

    Command> SELECT * FROM V$BLOCK_INFO;
     
    TOTALBLOCKS, FREEBLOCKS, FREEBYTES, LARGESTFREE, ELEMENTID
    < 659, 4, 118359840, 118214208, 1 >
    1 row found.
    

これらのビューは、次のように分類されます: