接続識別子を解決できない
データベースへの接続試行時に、ORA-12154「TNS: 指定された接続識別子を解決できませんでした。」というエラーを受け取る場合があります。
これは、TimesTen CacheおよびOracle Databaseを同一のシステムで使用し、TNS_ADMIN環境変数がOracle Databaseの正しいtnsnames.oraファイルを指していない場合に発生します。たとえば、ラップトップでOracle Databaseの複数のインスタンスが稼働している場合に、この問題が発生することがあります。
本番環境では、TimesTenとOracle Databaseは、通常、異なるシステム上で稼働させます。この場合、TimesTenが稼働するシステム上のtnsnames.oraファイルを指すようにするために、TNS_ADMIN環境変数をリセットしないでください。Oracle Databaseクライアントは、接続の解決にTNS_ADMIN設定を使用しますが、TimesTenのメイン・デーモン、キャッシュ・エージェント、Webサーバーおよびレプリケーション・エージェントは、TNS_ADMIN設定を認識しません。TimesTen Cacheは、Oracle DatabaseクライアントとTimesTenが異なるtnsnames.oraファイルを使用する場合、正常に動作しません。
Windowsの場合、TNS_ADMIN環境変数は次のように設定します。
- 「検索の開始」を開き、
envと入力して、「システム環境変数の編集」ボタンを選択します。 - 「環境変数...」ボタンをクリックします。
- 使用する
tnsnames.oraファイルが格納されているディレクトリを指すようにTNS_ADMINをシステム環境変数として追加または編集します。INAMEコマンドを使用して、tnsnames.oraファイル内に他のtnsnames.oraファイルを組み込むことができます。