TTClassesロギングの使用
TTClassesには、アプリケーションでデバッグ情報を取得するためのログ機能が用意されています。TTClassesのログは、プロセスと関連付けられます。特定のプロセスに対してロギングを有効にし、そのプロセスに対して1つの出力ログのストリームを作成できます。
TTClassesでは、様々なレベルのロギング情報をサポートしています。ログ・レベルごとに出力される情報の詳細は、トランザクション境界を使用しないXLA更新の確認の例を参照してください。
ログ・レベルTTLOG_WARN
は、TTClassesアプリケーションの開発時に非常に便利です。また、このログ・レベルではデータベースへの問合せ計画が生成されるため、本番アプリケーションにも適しています。
冗長度の高いログ・レベル(TTLOG_INFO
およびTTLOG_DEBUG
)では大量のログ・データが生成されるため、アプリケーションのパフォーマンスに悪影響がある場合があります。これらのログ・レベルは本番環境では使用しないでください。
TTClassesロギングではstdout
またはstderr
のいずれかに出力することもできますが、TTClassesログ・ファイルに直接書き込むことをお薦めします。次の例は、TTLOG_WARN
のログ・レベルで、/tmp/ttclasses.log
出力ファイルにTTClassesログ情報を出力する方法を示しています。
ノート:
デフォルトでは、TTClassesロギングは無効になっています。
ofstream output;
output.open("/tmp/ttclasses.log");
TTGlobal::setLogStream(output);
TTGlobal::setLogLevel(TTLog::TTLOG_WARN);
TTClassesを初めて使用するユーザーは、TTClassesロギングを試して、ログ・レベルTTLOG_ERROR
でエラーがどのように出力されるか、ログ・レベルTTLOG_INFO
およびTTLOG_DEBUG
で生成される情報の量を確認してください。
ロギングにTTGlobal
クラスを使用する際の詳細は、TTCGlobalの使用方法を参照してください。