概要

Oracle TimesTen In-Memory Database Express Edition (TimesTen XE)は、Oracle TimesTen In-Memory Databaseの無料版であり、Oracle TimesTenを初めて使用する場合の理想的な方法です。

TimesTen XEは、世界中の企業が利用している堅牢なTimesTenデータベースと同じであり、パッケージ化されているためダウンロードが単純で、使いやすく、すべての機能を備えています。どの環境用のTimesTenデータベースでも入手でき、それらの埋込みおよび再配布もできます。

TimesTen XEのライセンスおよび制限事項

Oracle TimesTen XEライセンスでは、TimesTenを無料で使用できます。Oracle無料利用規約の条件を参照してください。

TimesTen XEの使用においては、次の制限事項があります。

  • Oracleグローバル・カスタマ・サポートでは、TimesTen XEのサポートを提供していません。ただし、コミュニティ・サポートはTimesTenコミュニティを介して利用できます。
  • TimesTen XEは、Linux x86 64ビット・プラットフォームでのみ使用できます。
  • PermSizeで許可されている最大値は16 GBです。これは、各TimesTen Classicデータベース、およびTimesTen Scaleoutデータベース内の各要素に適用されます。
  • TimesTen Scaleoutとしてデプロイする場合、サポートされているK安全係数の最大値は2です。
  • TimesTen Scaleoutとしてデプロイする場合、サポートされている最大要素数は4です。k = 1を使用して4つのレプリカ・セットがあるグリッドおよびデータベースを作成するか、k = 2を使用して2つのレプリカ・セットがあるグリッドおよびデータベースを作成することができます。
  • Oracle Clusterwareの使用によるTimesTen Classicアクティブ・スタンバイ・レプリケーション・スキームの管理はサポートされていません。
  • Oracle Enterprise Managerの使用によるTimesTen XEインスタンスまたはデータベースの管理はサポートされていません。
  • Classicのレプリケートされた構成内、または同じScaleoutグリッド内でのTimesTenとTimesTen XEの混在はサポートされていません。
サードパーティの通知およびライセンスの詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Databaseライセンス情報を参照してください。

TimesTen XEを初めて使用する場合の一般的なワークフロー

TimesTen XEを開始するための一般的なワークフローを次に示します。

タスク 詳細情報
TimesTen XEについて学習します。
前提条件を理解します。 Oracle TimesTen In-Memory Databaseリリース・ノート
Oracle Container RegistryからTimesTen XEコンテナ・イメージを取得して使用します。 『Oracle TimesTen In-Memory Database Kubernetesオペレータ・ユーザーズ・ガイド』Oracle TimesTen Kubernetesオペレータを使用する準備