2.1.1 Oracle Databaseの要件

Oracle APEXリリース21.2には、Oracle Databaseリリース12.1.0.2以降が必要です(Enterprise Edition (EE)およびExpressエディション(Oracle Database XE)を含む)。

2.1.2 ブラウザ要件

Oracle APEXでは、JavaScript対応のブラウザが必要であり、Google Chrome、Mozilla Firefox、Apple SafariおよびMicrosoft Edgeの現在のリリースおよび以前のメジャー・リリースがサポートされています。

2.1.3 リリース番号の規則について

Oracle APEXの新規リリースは、カレンダ年に対応しています。

2018年のリリース18.1および18.2以降では、Oracle APEXのリリース番号はカレンダ年に対応しています。

また、APEXでは完全リリースしか提供されなくなり、パッチ・セット・リリース(5.1.1など)は提供されなくなりました。パッチ・セットのリリースを消去すると、既存のインストールを更新する際の停止時間が短縮されます。APEXアーキテクチャでは、必要に応じて開発者がリリースを元に戻すこともできます。

大きい欠陥については、今後もパッチ・セットの例外(PSE)が提供される場合があります。PSEの詳細は、Oracle APEX 21.2の既知の問題ページまたは以前のリリースの以前のリリースのアーカイブを参照してください。

2.1.4 最新リリースのチェックについて

Oracle APEXは、Oracle Databaseよりも頻繁にリリースされます。最新のリリースに関する情報またはダウンロードについては、次の場所を参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/apex/downloads/index.html

2.1.5 最新のOracle APEXリリースへのアップグレードについて

Oracle APEXをすでにインストールしてある場合は、入手可能な最新バージョンに定期的にアップグレードすることをお薦めします。

詳細は、Oracle APEXインストレーション・ガイド前のOracle APEXリリースからのアップグレードを参照してください。

2.1.6 リリース・バージョンの確認について

現在実行しているOracle APEXのリリースを確認するには、次のいずれかを実行します。

  • ワークスペースのホームページで、リリース番号を表示します:

    • APEXにサインインします。

      ワークスペースのホームページが表示されます。現在のリリース・バージョンが右下隅に表示されます。

  • 次のように、APEXについてページを表示します。

    1. APEXにサインインします。

      ワークスペースのホームページが表示されます。

    2. ページ上部の「ヘルプ」メニューをクリックし、「情報」を選択します。

      APEXについてページが表示されます。

関連項目:

『Oracle APEXアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド』の「開発環境へのアクセスの概要」

2.1.8 Oracle Databaseバージョン12c CDBからアップグレードする場合の重要情報

Oracle Database 12c リリース1 (12.1)マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)をアップグレードする場合は、My Oracle SupportからOracle Bug#20618595用のパッチをダウンロードして、データベースに適用する必要があります。このパッチを検索するには、「パッチ」タブで「20618595」を検索します。

3.1.1 スマート・フィルタ

スマート・フィルタは、ユーザーがフィルタの提案や検索語を使用してデータをすばやく絞り込むことができる新しい検索コンポーネントです。開発者は、このコンポーネントを使用して、乱雑さをなくし、情報を瞬時に見つけられる単一のコントロールを用意して、シンプルな検索エクスペリエンスをユーザーに提供できます。

強力な検索バー - スマート・フィルタの新しい検索バーでは、フィルタにオートコンプリートが組み込まれており、複数の用語を検索でき、キーボード・ナビゲーションも簡単になりました。

検索提案 - 検索提案はスマート・フィルタの主要な機能です。これらの提案は、定義したフィルタに基づいており、入力するにつれて表示されるか、検索バーの下にチップとして表示されます。

サジェスチョン・チップ - データに対して複数のフィルタが評価されて検索バーの下にチップとして表示され、データ・セットに最適な上位検索フィルタが提案されます。

3.1.2 プログレッシブWebアプリケーション

アプリケーションをプログレッシブWebアプリケーション(PWA)として簡単に定義でき、高度なキャッシングを利用してパフォーマンスを向上できます。これらのアプリケーションは、デバイス固有のインストール手順で、スマートフォンにインストールすることもできます。

アプリケーション・パフォーマンスの向上 - プログレッシブWebアプリケーションによりアプリケーションが高速化されます。特別なブラウザ・キャッシュを利用してリソースをより効率的に格納できるため、ページのロード時間が短縮されます。これは、アプリケーションをインストールしなくても利用できます。

APEXアプリケーションをインストール可能にします - アプリケーションをデバイスのホーム画面に表示できます。ユーザーがアプリケーションをシームレスにインストールできます。

カスタム・オフライン・ページ - APEXのPWAには、カスタマイズ可能なオフライン・フォールバック・ページがあります。

3.1.3 ユニバーサル・テーマとUIの更新

ページ・テンプレート全体にわたる追加のコンポーネント位置、モデル・ダイアログ・ドロワー、強化されたアクセシビリティ、より円滑なページ・ロードなどにより、アプリケーションのユーザー・インタフェースをより詳細に制御できます。

更新されたリファレンス・アプリケーションで、ライブ・テンプレート・オプションのプレビュー、文書化されたCSS変数、以前のバージョンのユニバーサル・テーマの参照アプリケーションにすばやくジャンプできるヘッダー内の新しい「テーマ・バージョン」メニューが提供されるようになりました。

ページ・レイアウトの柔軟性の向上 - ページ・コンポーネントの配置の管理と柔軟性が今まで以上に向上しています。より複雑なページ・レイアウトを作成したり、相互に隣接する様々なタイプのページ・コンポーネントを並べ替えたり、ページ上の任意の場所に配置できるようになりました。

モーダル・ダイアログ・ドロワー - 画面の両端からスライドできるページとリージョン両方のモーダル・ダイアログをレンダリングする新しいテンプレートがあります。これにより、画面の領域が最大化され、補助アクションに対してまったく新しいユーザー・エクスペリエンスが提供されます。

アクセシビリティの改良 - ユニバーサル・テーマは、適切なaria-*属性、よりセマンティックなマークアップ、およびスクリーン・リーダーのエクスペリエンスを向上させる拡張機能を使用して、ボード全体のアクセシビリティを向上させます。

より高速なページ・レンダリング - ページ・レンダリング速度に対するいくつかの改善とUIのちらつきの軽減により、より円滑なページ・ロード・エクスペリエンスが得られます。

3.1.4 ファセット検索の機能強化

ファセット検索では、複数値列の宣言的サポートが追加され、アクセシビリティが向上し、ファセットの表示方法をより詳細に制御できるようになりました。

複数値ファセット - 分離された文字列またはJSON配列として格納される複数値列のファセットを簡単に作成できます。

追加のUIコントロール - フィルタ時に特定のファセットにファセット・ラベルを表示するかどうかを制御できるようになりました。「ファセット検索」リージョン内のファセット・ラベルの横に表示するアイコンも指定できます。

アクセシビリティの改良 - ファセット検索の使いやすさとアクセスしやすさを向上させる多数の改善が行われています。

3.1.5 更新されたアラートおよび確認ダイアログ

カスタマイズ可能なダイアログ - 「アラート」および「確認」ダイアログの外観が更新され、スタイル、タイトル、アイコン、さらにはカスタム・ボタン・ラベルも簡単に指定できるカスタマイズ・オプションが提供されるようになりました。

テンプレート・ディレクティブのサポート - 真に動的なアラートのアイテム参照のクライアント側置換を含むHTMLテンプレート・ディレクティブがダイアログ・メッセージでサポートされます。

ボタンの確認 - 「確認が必要」プロパティを切り替えるだけで、任意のボタンの確認ダイアログをトリガーすることもできます。

3.1.6 ジオコーディングとマップ・アイテム

アドレスをジオコーディングし、APIキーのないページ・アイテムとしてマップを表示します。

ジオコーディングと住所の正規化 - この新しいページ・アイテムは、ユーザーが住所の入力を開始したときに考えられる一致のリストを表示してそこから選択できるようにし、座標と正規化された住所を返します。

ミニ・マップの表示 - 新しい表示マップ・アイテム・タイプにより、マップ上の単一座標をより迅速に視覚化できます。住所情報の横に表示するのに理想的です。

3.1.7 RESTカタログと改善

ユーザーは、RESTサービスに関するメタデータを含むカタログを検索して参照し、カタログ内のRESTサービス・メタデータに基づいてAPEX RESTデータ・ソースを作成できるようになりました。また、簡易HTTP RESTデータ・ソースでは、組込みのページ区切りもサポートされています。

アプリケーション間でのカタログの共有 - RESTサービス・カタログはAPEXワークスペースの一部であり、その中のアプリケーションで使用できます。

簡単なエクスポートおよびインポート - 単一ファイルにカタログを簡単にエクスポートして、他のワークスペースにインポートできます。

URLベースの更新 - カタログ・エクスポート・ファイルのURLをポイントすることで、カタログをすばやくリフレッシュできます。

RESTサービスのページ区切りサポート - 簡易HTTP RESTデータ・ソースで、APEXのコンポーネントをページ区切りできるページ区切りスキームがサポートされるようになりました。

3.1.8 改善されたレポート・ダウンロード、サブスクリプションおよび印刷

レポート・ダウンロード内のイメージ - PDF、XLSXまたはHTMLエクスポート・ファイルに埋め込まれるダウンロード済レポートでイメージ列がサポートされるようになりました。

ダウンロード・ダイアログの改善 - ダウンロード・ダイアログで、「リッチ・テキストの削除」に対するオプションが提供されるようになりました。また、PDFアクセシビリティ・プロパティがユーザー・プリファレンスとして格納されるようになりました。

対話モード・レポートのサブスクリプション - 対話モード・レポートのサブスクリプションで、すべてのダウンロード形式がサポートされるようになり、行が見つからない場合に電子メールが送信されなくなりました。

3.1.9 改善されたエディタ

静的ファイル・エディタ - 開発者がファイルを毎回再アップロードしなくても、静的アプリケーション、ワークスペース、プラグインおよびテーマ・ファイルを作成、編集および名前変更できます。この機能には、JavaScriptファイルとCSSファイルの自動縮小、およびLESSファイルのコンパイルも含まれます。

改善されたブレッドクラム・エディタ - ページに複数の条件付きブレッドクラム・エントリを指定できるように、共有コンポーネント内の編集エクスペリエンスが改善されました。

SQLコマンド内のより大きなSQLの実行 - SQLコマンドでは、32kを超える文字数がサポートされるようになりました。32KBより長い列を編集できないという以前の制限がなくなりました。ページ送信とSQLコマンドで、32KBを超える大規模SQLコード・チャンクがサポートされます。

3.1.10 環境設定

環境バナー - インスタンスまたはワークスペース・レベルで環境バナーを構成することにより、様々なAPEX環境を簡単に識別できます(「サービスの管理」→「環境バナーの定義」)。

SAML認証 - SAMLがサポート対象の認証スキームになり、APEX開発環境、および管理サービス内の独自のアプリケーションに対して構成できるようになりました。SAMLのサポートには、Oracle Database 19c (データベース・リリース更新19.9.0.0.0以降)またはOracle Database 21cが必要です。

3.1.11 電子メールと電子メール・テンプレートの機能強化

電子メールの送信プロセスの電子メール・テンプレート・サポート -「電子メールの送信」ページ・プロセスで、宣言によって置換できる電子メール・テンプレートがサポートされるようになりました。

自動化での電子メール・サポート - 電子メールの送信を自動化に使用できるようになりました。

電子メール・テンプレートのコピー - 電子メール・テンプレートを簡単にコピーできます。

インライン電子メール添付ファイル - 電子メールのインライン・イメージ添付ファイル。

3.1.12 追加機能

データ・パッケージャ - あるインスタンスから別のインスタンスにアプリケーションを簡単に移行し、データを表に含めることができます。アプリケーションでデータをエクスポートする表または表のリストを指定します。

ポップアップLOVセットの表示値 -値(動的アクションまたはapex.item.setValue)を設定すると、表示値および(定義されている場合は)追加出力が自動的に移入されるようになりました。

新しい日付ピッカーの「表示条件」属性 - カレンダ・ポップアップが表示されるタイミングを制御する「表示条件」属性が、日付ピッカーに追加されました。

新規モーダル・ダイアログ・イベント - 新しい「閉じられたか取り消されたダイアログ」イベントが、ユーザーがダイアログで[Esc]キーまたは「X」ボタンを押した場合に実行されます。

アプリケーション・エクスポートのコピーライト・バナー - アプリケーション・エクスポートのコピーライト・バナーを定義できるようになりました。

新規PL/SQL API - LOGGERによって書き込まれたメッセージを、apex_debug.get_page_view_idおよびapex_debug.get_last_message_idAPEXデバッグ・セッションにリンクして、LOGGERメッセージを順番に表示できます。

新規JavaScript API - mapRegionfacetsRegionapex.dateapex.itemsapex.regionsおよびapex.envの新しいAPI

3.1.13 JavaScriptライブラリのアップグレード

  • jQuery 3.6.0
  • MarkedJS 3.0.0
  • Oracle JET 11.0.0
  • PrismJS 1.24.1

3.1.14 JavaScript (jsDoc)の更新

新規JavaScript API

新しいネームスペース:

  • apex.date
  • apex.pwa

新しいインタフェース:

  • colorPickerItem
  • facetsRegion
  • mapRegion
  • numberFieldItem

新しいウィジェット:

  • widget.spatialMap

ファンクションapex.util.applyTemplateの改善:

  • ファンクションapex.util.applyTemplateで説明されている{if/}ディレクティブの構文の改善。
  • apex.envに基づく組込み置換の更新
  • 大/小文字区別の明記による、プロパティ参照構文の説明の改善。
  • defaultEscapeFilterオプション・プロパティの説明と値の更新。
  • applyTemplate ATTRエスケープ形式の説明の更新。

その他の変更

  • apexネームスペースへの、新しいプロパティitemsregionsおよびenvの追加。
  • 新しいファンクションapex.util.escapeHTMLAttr、およびapex.util.escapeHTMLの説明の更新。
  • APEXアプリケーションで定義されたアプリケーション日付書式を取得するための、新しいファンクションapex.locale.getDateFormat()の追加。
  • 新しいアイテム・インタフェース・メソッドisReadyおよびwhenReady。新しいアイテム・プロパティitem_type
  • apex.item.createおよびapex.region.createの2番目のパラメータにファンクションを指定可能。
  • apex.region.createの説明の改善。
  • apex.locale.toNumberの例の訂正。
  • apex.locale.formatNumberpFormatパラメータの説明の訂正。
  • apex.envを使用するようにapex.navigation.redirectの例を改善。
  • サポート対象外APIのドキュメントからの削除。

3.1.15 データ・パッケージ

サポート・オブジェクトで、データ・パッケージと呼ばれる新しいタイプのオブジェクトがサポートされるようになりました。アプリケーション・エクスポートに含めるデータを選択する表のリストを指定できます。

指定した表にデータ・リダクション、RAS、VPDなどの機能が含まれている場合、これらの機能もデータ・エクスポートで保持されます。

3.1.16 フォントAPEXの機能強化

アイコン名の変更:

表 - アイコン名の変更

変更(現在)
file-json file-json-o
file-csv file-csv-o
file-sql file-sql-o
location-arrow-solid location-arrow
location-arrow location-arrow-o
location-circle-solid location-circle
location-circle location-circle-o
map-marker-s map-marker
map-marker map-marker-o

表 - タイプミスの修正

変更(現在)
emoji-stuck-out-tounge emoji-stuck-out-tongue
emoji-stuck-out-tounge-closed-eyes emoji-stuck-out-tongue-closed-eyes
emoji-stuck-out-tounge-wink emoji-stuck-out-tongue-wink

3.1.17 アプリケーション・エクスポートの新しいコピーライト・バナー

新しいコピーライト・バナー付きで、アプリケーションがエクスポートされるようになりました。

アプリケーション・プロパティで、開発者が#APP_NAME#置換文字列を使用して現在のアプリケーション名を参照し、#YEAR#置換文字列を使用して現在の年を参照できます。

コピーライト・バナーが追加されると、アプリケーション・エクスポート・ファイル(全体エクスポート)の上部に含められます。

アプリケーションがzipファイルとしてエクスポートされる場合は、コピーライト・バナーのコンテンツを含むファイルcopyright.txtが別途作成されます。

4.1.1 ファセット検索の変更

「ファセット検索」リージョンの新機能および改善された機能:

  • ファセットのラベルの横にアイコンが表示されるようになりました。新しいファセット・プロパティ「外観: アイコン」を参照してください。
  • 現在のファセット領域では、ファセットごとの値の前にファセット・ラベルを表示できるようになりました。リージョン設定「ファセット名の表示」が削除され、新しいファセット設定「ラベル: 現在のファセットのラベルの表示」になりました。
  • 「表示の切替え」が「オン」に設定されているファセットがある場合、表示されるボタンが「フィルタの追加」という名前に変更され、エンド・ユーザーにわかりやすくなりました(以前のラベルは「ファセットを増やす」でした)。
  • 検索とフィルタ入力を含む、使いやすさとアクセシビリティの向上では、type=searchを使用してモバイル・デバイス上のソフト・キーボードが改善され、ARIAリージョンのランドマークを使用してスクリーン・リーダーのアクセシビリティが向上しました。

4.1.2 対話グリッドのタブによる入力フィールド・セル移動時に現在の値を選択

対話グリッドの編集モードで、入力要素(テキスト・フィールドや数値フィールドなど)を列タイプに使用する場合、ユーザーがセルにタブ移動して現在の値を選択できるようになりました。

また、これらと同じ列タイプに対しては、セルをクリックすると、ユーザーがマウス・カーソルをクリックした場所の近くに編集キャレットが配置されます。

4.1.3 以前にサポートが終了したJavaScript APIをレガシー・ファイルに移動

リリース20.2でサポートが終了したいくつかのAPIがlegacy_18.jsファイルに移動されました。これらのファンクションを使用するには、このファイルを環境にロードする必要があります。

ファイルをロードするには、次の手順に従います。

  1. アプリケーション・ビルダーでアプリケーションを表示し、「アプリケーション・プロパティの編集」をクリックします。
  2. 「ユーザー・インタフェース」タブをクリックします。
  3. 「JavaScript」で、「非推奨またはサポート対象外になったJavascriptファンクションを含む」オプションを見つけます。
  4. 「18.x」チェック・ボックスをクリックして有効にします。

ノート:

18.xの一部のファンクションと18.1以前のファンクションの間に依存関係があるため、以前に「18.1前」のみを選択した場合は、ここで「18.x」も選択する必要がある場合があります。

4.1.4 ページ・コンポーネントのカスタム位置

一般的なUIの変更

  • 「アイテム」「リージョン・ボディ」という名前に変更されました。

ページ・デザイナの「レンダリング」タブ

  • 「リージョン」「コンポーネント」という名前に変更されました。
  • リージョンの「アイテム」「リージョン・ボディ」という名前に変更されました。
  • ページ・デザイナのレイアウト・ビュー。

ユニバーサル・テーマをリフレッシュするための互換性モード21.2の設定

このリリースのテーマをリフレッシュするには、アプリケーションの互換性モードを21.2に設定する必要があります。

APEXビューの動作変更

このリリースでは、次のビューの動作が変更されました。

  • apex_application_page_regionsビュー:
    • column display_positionが位置の名前を返すようになりました。
    • column display_position_codedisplay_positionの内部コードを返すようになりました。
  • apex_appl_theme_display_pointsビューは未使用のビューであったため削除されました。
  • component_signatureという名前のすべての列が非推奨になりました。これらの列は、APEXリリース22.1で削除されます

4.1.5 ファセット検索リージョンでのDAのリフレッシュ・アクションのサポート

動的アクション(DA)のリフレッシュ・アクションを使用してファセット検索リージョンをリフレッシュすると、データベースから新しいカウントがリージョンに取得されます。

この変更は、facetsRegion APIのドキュメント化の一環として実装されました。この新しいリフレッシュ・メソッドは、fetchCountsメソッドと同じになりました(古いリフレッシュ・メソッドはrefreshViewと呼ばれます)。以前にドキュメント化されていなかったfetchCountsメソッドを使用していた場合は、引き続き機能しますが、リフレッシュ・メソッドに切り替えるか、DAのリフレッシュ・アクションを使用できます。

4.1.6 ファセット検索の「チャートの表示」を「いいえ」に設定すると、JETライブラリがロードされない

ファセット検索のリージョン・レベルの設定の「チャートの表示」が「いいえ」に設定されている場合、JETライブラリはロードされません。JETライブラリは、ページ上の別のコンポーネントで引き続きロードできます。

4.1.7 「ゼロ件のエントリ」属性のデフォルト値の変更

ページ・デザイナで、「ラジオ・グループ」タイプのファセットを追加すると、「ゼロ件のエントリ」属性のデフォルトが「無効化」になります。この変更により、ユーザーが値を選択した後に、値を簡単に変更できるようになります。

4.1.8 SQLコマンドの受入コード・サイズの拡大

32767バイトを超えるSQLおよびPL/SQLコードをSQLコマンドで実行できるようになりました。これは、大きなパッケージをコンパイルする場合に役立ちます。

以前のリリースでは、コードは32kに制限されていました。JavaScript (多言語エンジン)のコード・サイズは制限されたままであることに注意してください。

4.1.9 ランタイム・メッセージを31言語に翻訳

APEXでは、ランタイム・メッセージが31か国語に翻訳されるようになりました。

サポートされている言語は、アラビア語、ポルトガル語(ブラジル)、クロアチア語、チェコ語、デンマーク語、オランダ語、フィンランド語、フランス語、フランス語(カナダ)、ドイツ語、ギリシャ語、ヘブライ語、ハンガリー語、イタリア語、日本語、韓国語、ノルウェー語、ポーランド語、ポルトガル語(ポルトガル)、ルーマニア語、ロシア語、セルビア語(キリル文字)、セルビア語(ラテン文字)、簡体字中国語、スロバキア語、スロベニア語、スペイン語、スウェーデン語、タイ語、繁体字中国語、トルコ語です。

4.1.10 対話モード・レポートとクラシック・レポートの変更

このリリースでは、対話モード・レポートとクラシック・レポートに次の変更が導入されています。

  • 対話モード・レポートについてはネイティブPDFのみ。
  • 対話モード・レポートとクラシック・レポートの「ファイルの表示形式」印刷属性を常に表示。この動作はレスポンス・ヘッダー属性に依存しなくなりました。
  • 対話モード・レポートおよびクラシック・レポートからの「プリント・サーバーの上書き」印刷属性の削除。開発者が、アプリケーション・レベルの印刷設定で別の印刷サーバーを構成できます。
  • 対話モード・レポートおよびクラシック・レポートからの「レスポンス・ヘッダー」印刷属性の削除(当初はFOPベースの印刷に使用)。

4.1.11 デフォルトで有効なセキュリティ設定

このリリースより前では、(アプリ作成中または作成後に)新規ページが作成された場合、「ページ・アクセス保護」がデフォルトで「制限なし」に設定されていました。

現在は、すべての新規ページの「ページ・アクセス保護」値がデフォルトで「引数にチェックサムが必要」に設定されるようになりました。

4.1.12 POSTおよびAJAXリクエストに追加された新しい問合せパラメータp_context

POSTおよびAJAXリクエストに新しい問合せパラメータp_contextが追加されました。この変更は、Webサーバー・アクセス・ログおよびエラー・ログの各URLエントリを特定のアプリケーション、ページおよびセッションに正確に特定するのに役立ちます。

ページのGETリクエストの場合は、アプリケーション、ページおよびセッションの詳細がAPEXのURLに含まれます。

POSTリクエスト(ページの送信時など)およびAJAXリクエストの場合は、アプリケーション、ページおよびセッション情報がURLのp_context問合せパラメータに含まれます。

「簡易URL」属性を有効にするかどうかによって、p_context問合せパラメータに含まれる内容が決まります。

「簡易URL」が有効な場合、p_contextには次が含まれます。

app-alias/page-alias/session-id

「簡易URL」が無効の場合(つまり、従来のf?p URL構文を使用している場合)、p_contextには次が含まれます。

app_id:page_number:session_id

ノート:

Webサーバー・アクセス・ログおよびエラー・ログの場所は、使用しているWebサーバー(Apache、Tomcat、Jettyなど)によって異なります。詳細は、適切なWebサーバーのドキュメントを参照してください。

4.1.13 UIの変更

このリリースでは、APEXのユーザー・インタフェースが次のように変更されました。

  • ホームページのレイアウトが再配置されました。3番目の列に、追加情報が示されるようになりました。
    • 新しいサマリー・リージョン(以前のダッシュボード)。アプリケーション、表および開発者の数のみが表示されるようになりました。問題の数は表示されなくなりました。
    • ユーザーがワークスペース管理者である場合は、常にワークスペース・メッセージを編集するためのボタンとともに「ワークスペース・メッセージ」リージョンが表示されます。
    • システム・メッセージ
    • リソース(以前は「サイト固有のタスク」)
    • 使用可能な更新
  • 「サイト固有のタスク」は、「インスタンス管理」の「サイト固有のリソース」という名前に変更されました。変更内容は次のとおりです。
    • ヘッダー・メニュー・バー:「サイト・タスクの管理」が「サイト固有のリソースの管理」になりました。
    • ページ4050:9:「メッセージ」リージョンのリンク
    • ページ4050:17および4050:18(「サイト固有のリソース」の「フォームとレポート」)
    • 「サイト固有のタスク」を「リソース」という名前に変更するためのワークスペース・サインイン・ページの更新

4.1.14 互換性モード

アプリケーション属性「互換性モード」により、APEXランタイム・エンジンの互換性モードを制御します。特定のランタイム動作は、リリース間で異なります。互換性モード属性を使用して、特定のアプリケーション動作を取得できます。この項では、互換性モードの変更内容をリリース別に示します。すべてのモードでの変更内容は包括的であること、つまり、古いリリースでのすべての変更内容が新しいリリースに含まれることに注意してください。

互換性モードの変更内容(モード4.1)

Oracle APEXリリース4.1では、アイテムのソースの列名が無効である場合、ページのレンダリング時に、「自動DML」のフォームでエラーが発生します。Oracle APEXリリース4.1より前は、アイテムのソースの列名が無効であっても、ページのレンダリング時にエラーが発生することはありませんでしたが、アイテムのセッション・ステートが設定されることもありませんでした。

また、Oracle APEXリリース4.1では、「キャッシュ」および「フレームへの埋込み」という2つの新しいアプリケーション・セキュリティ属性があり、ブラウザ・セキュリティを制御できます。Cache属性を有効にすると、ブラウザでアプリケーションのページ・コンテンツをメモリー内とディスク上の両方のキャッシュに保存できます。Embed in Frames属性は、ブラウザのフレーム内にアプリケーションのページを表示させるかどうかを制御します。4.1より前の互換性モードで実行中のアプリケーションは、キャッシュが有効化され、「フレームへの埋込み」が許可に設定されているかのように機能します。互換性モード4.1以上で実行中のアプリケーションでは、特定のブラウザ・セキュリティ属性が考慮されます。

また、Oracle APEXリリース4.1では、不具合12990445への対応のため、行の自動処理(DML)のプロセス・タイプに次の変更点が実装されました。列をINSERT文に含める必要があるかどうかを判断するように、INSERTを実行するコードが変更されました。これらは、UPDATEの前のチェックと同じチェックであることに注意してください。新しいチェックは次のとおりです。

  • ソース・タイプは「DB列」であるか。

  • ページ・アイテムはPOSTリクエストに含まれているか。たとえば、ページ・アイテムが条件付きで、ページのレンダリング中に条件がFALSEと評価された場合、POSTリクエストには含まれません。

  • ページ・アイテムは、「状態の保存」が「いいえ」に設定されている「表示のみ」タイプでないか。

これらの動作を有効化するには、「互換性モード」を4.1以上に設定します。前のリリースと一致する動作の場合は、「互換性モード」を「4.1前」に設定します。

互換性モードの変更内容(モード4.2)

Oracle APEXリリース4.2では、新規グリッドのレイアウトに関する変更点に起因して、ページのレンダリング時に、特定の表示ポイントにあるすべてのリージョンが、その表示ポイントのレンダリング前に評価されて、それらのリージョンを表示するかどうかが判定されます(それにより、レンダリングする列数がグリッド・レイアウトに認識される)。評価の戻り値がtrueのリージョンは実行および表示されます。ただし、PL/SQLベース・リージョンがセッション・ステートを設定し、それがリージョンを表示するかどうかを決定するために後続のリージョン条件で使用されている場合には、これは機能しません。そのような状況の場合、表示ポイントがレンダリングされる前に、条件はすでにチェックされています。計算またはPL/SQLプロセスを使用して、リージョンが表示される前にセッション・ステートを設定します。前のバージョンでは、各リージョンが表示される直前に条件が評価されていました。

Oracle APEXリリース4.2では、プロセス・ポイントが「リージョンの前」である計算およびプロセスは、リージョンがレンダリングされる前に実行されるようになりました。プロセス・ポイントが「リージョンの後」の計算およびプロセスは、すべてのリージョンのレンダリング後に実行されます。前のバージョンでは、計算およびプロセスは、リージョン表示ポイントの「ページ・テンプレート・ボディ」(1-3)の前後に実行されていました。

Oracle APEXパッチ・セット4.2.2では、互換性モード4.2に対して、次のような、2つの新しい変更点が追加されました。

  • テキスト領域が、テキスト入力を制限する「最大幅」属性を常に使用するように変更されました。

  • レポート列リンクに対してセキュリティが拡張され、リンクにJavaScriptと他のレポート列置換への参照の両方が含まれ、次のようになります。

    javascript:alert( 'Delete #NAME#' );

    前述の例で、NAMEはレポート内の列名です。

Oracle APEXリリース4.2.1より前は、クロスサイト・スクリプティングの脆弱性を保護するために、レポート・ソース内の列値を明示的にエスケープして、JavaScriptリンクで安全に使用できるようにする必要がありました。互換性モード4.2で動作している場合、列が特殊文字をエスケープするように定義されていると、Oracle APEXはJavaScriptリンクで参照されている列名置換をJavaScriptで自動的にエスケープします。

これを修正するために、Oracleでは、JavaScriptで手作業で記述したエスケープをレポート・ソースから削除し、ネイティブ・エスケープを使用することをお薦めします。

互換性モードの変更内容(モード5.0)

Oracle APEXリリース5.0では、#WORKSPACE_IMAGES#を使用して静的アプリケーション・ファイルを参照した場合に、アプリケーション・ファイルが返されなくなりました。かわりに、#APP_IMAGES#を使用します。

wwv_flow_custom_auth_std.logout、wwv_flow_custom_auth_std.logout_then_go_to_pagewwv_flow_custom_auth_std.logout_then_go_to_urlおよびapex_custom_auth.logoutのAPIコールはサポートされなくなり、それらをコールすると、Oracle APEXセッションからログアウトするのではなく実行時エラーが発生します。apex_authentication.logoutエントリ・ポイントをかわりに使用します。

リリース5.0以前では、データのアップロードを使用する開発者には、日付書式を選択するオプションが提供されていませんでした。かわりに、パーサーがユーザーのエントリに最適な書式を選択していたか、エンド・ユーザーがユーザー独自の書式を入力できました。Oracle APEXリリース5.0には、ユーザーがアプリケーションの日付書式またはユーザーが入力した書式を選択できる、新しいアイテムが含まれています。リリース5.0より前に作成されたアプリケーションにはアイテムがないため、5.0の互換性モードでは、ユーザーがデータを入力したかどうかがチェックされます。データが入力されていない場合は、アプリケーションの日付書式が適用されます。

セッション・タイムアウトが発生し、タイムアウトURLが指定されていない場合、Oracle APEXでは、アプリケーションのホームページにリダイレクトするのではなくエラーが発生します。Ajaxリクエストのセッション設定が失敗した場合も、Oracle APEXでエラーが発生します。JSONを想定するAjaxリクエストの場合、応答は、エラーについて説明するメンバーを含むJSON文字列となります。他のリクエストの場合、エラーはエラー・ページに表示されます。

属性「使用されるソース」が「セッション・ステートの値がNULLの場合のみ」に設定されているデータベース列に基づくページ・アイテムは、そのページ・アイテムがレンダリングされるとエラーを生成します。複数のレコードを表示および保存する場合、この設定をデータベース列に使用することは非常に危険であり、誤ってデータを上書きする可能性があります。常に「使用されるソース」属性を「セッション・ステートの既存の値を常に置換」に設定してください。

互換性モードの変更内容(モード5.1/18.1/18.2)

Oracle APEX 18.1では、「検証の実行」属性が「はい」に設定されているボタンをクリックすると、クライアント側の検証(必須アイテム・チェックなど)がいくつか実行され、すべての問題を修正するまでページが送信されません。以前のバージョンでは、このフラグは単にサーバー側の検証を実行するかどうかを決定するために使用されていました。

ヒント:

互換性モードを5.1/18.1/18.2に変更するときには注意してください。「取消」、「前へ」などのボタンで、「検証の実行」フラグが「はい」に誤って設定されており、「送信後」ブランチを使用している場合、このようなボタンをユーザーがクリックしても検証が実行されることはありません。この問題に対処するには、新しいクライアント側の検証を使用するか、「検証の実行」を「いいえ」に設定します。

リリース5.1では、「結果を待機」属性が「はい」に設定されているAjaxベースの動的アクションによって、非同期Ajaxコールが実行されます。5.1より前では、そのようなコールは同期的に行われます。

互換性モードの変更内容(モード19.1)

Oracle APEX 19.1では、リッチ・テキスト・エディタによって「最大長」アイテム属性の検証が強制実行されるようになりました。HTMLマークアップの長さがMax Length値を超えると、エラー・メッセージが生成されます。

互換性モードの変更内容(モード19.2/20.1/20.2/21.1)

Oracle APEX 19.2の「クラシック・レポート」では、空の列値は、改行なしの空白文字( )を使用するのではなく空のセルとしてレンダリングされます。

互換性モードの変更内容(モード21.2)

Oracle APEX 21.2より前は、追加されたエラーに関係なく、現在の処理ポイントのすべてのプロセスが実行されていました。

Oracle APEX 21.2では、プロセスでAPEX_ERROR.ADD_ERRORをコールすると、それ以降のプロセスの実行が停止され、直後にインライン・エラーが表示されます。

4.1.15 Oracle Databaseのネットワーク・サービスの有効化

Oracle APEXでのアウトバウンド・メールの送信、Webサービスの使用、PDFレポート印刷の使用には、Oracle Databaseでネットワーク・サービスが有効になっている必要があります。

4.1.15.1 ネットワーク・サービスを有効化する場合と理由

ネットワーク・サービスを有効化すると、Oracle APEXAPEXでのアウトバウンド・メールの送信、APEXでのWebサービスの使用、BI Publisherを使用したPDFレポートの出力に対するサポートが有効になります。

Oracle Database 11gリリース2以上では、ネットワーク・サービスとの通信機能が、デフォルトで無効化されています。このため、Oracle Database 11gリリース2以降でOracle APEXを実行している場合は、新しいDBMS_NETWORK_ACL_ADMINパッケージを使用して、APEX_210200データベース・ユーザーにすべてのホストに対する接続権限を付与する必要があります。これらの権限の付与に失敗すると、次の場合に問題が発生します。

  • Oracle APEXでアウトバウンド・メールを送信する。

    ユーザーは、APEX_MAILパッケージのメソッドをコールできますが、アウトバウンド電子メールの送信時に問題が発生します。

  • APEXからWebサービスを使用する。

  • APEXからアウトバウンドLDAPコールを実行する。

  • BI Publisherを使用してPDFレポートを出力する。

ノート:

古いAPEXバージョンの構成に基づいて12c以上のデータベース上でAPEXをアップグレードすると、アップグレードによってネットワーク・サービスが自動的に構成されます。

ヒント:

このセクションで示されている例を実行するには、データベースのcompatible初期化パラメータが11.1.0.0.0以上に設定されている必要があります。11gまたは12cのデータベースでは、デフォルトではパラメータは事前に適切に設定されますが、以前のバージョンから11gまたは12cにアップグレードされたデータベースではそうでない場合があります。データベース初期化パラメータの変更の詳細は、Oracle Multitenant管理者ガイドデータベースの互換性レベルの指定を参照してください。

関連項目:

Oracle APEXアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイドレポートの印刷について

4.1.15.2 Oracle Database 12c以上での接続権限の付与

DBMS_NETWORK_ACL_ADMINのプロシージャCREATE_ACLASSIGN_ACLADD_PRIVILEGEおよびCHECK_PRIVILEGEは、Oracle Database 12cでは非推奨です。APPEND_HOST_ACEを使用することをお薦めします。

次の例は、APEX_210200データベース・ユーザーに対して、任意のホストへの接続権限を付与する方法を示しています。この例では、Oracle APEXがインストールされているデータベースに、SYSDBAロールが指定されたSYSとして接続していると想定しています。

BEGIN
    DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.APPEND_HOST_ACE(
        host => '*',
        ace => xs$ace_type(privilege_list => xs$name_list('connect'),
                           principal_name => 'APEX_210200',
                           principal_type => xs_acl.ptype_db));
END;
/

次の例は、ローカル・ネットワーク・リソースへのアクセス権について、より少ない権限を付与する方法を示しています。この例では、電子メール・サーバーやレポート・サーバーなど、ローカル・ホストのサーバーへのアクセスのみを有効にします。

BEGIN
    DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.APPEND_HOST_ACE(
        host => 'localhost',
        ace => xs$ace_type(privilege_list => xs$name_list('connect'),
                           principal_name => 'APEX_210200',
                           principal_type => xs_acl.ptype_db));
END;
/

4.1.15.3 無効なACLエラーのトラブルシューティング

問合せを実行して、無効なACLエラーがある場合に特定する方法を学習します。

前述のスクリプトを実行した後にORA-44416: 無効なACLのエラーが表示された場合は、次の問合せを使用して、無効なACLを特定します。

REM Show the dangling references to dropped users in the ACL that is assigned
REM to '*'.

SELECT ACL, PRINCIPAL
  FROM DBA_NETWORK_ACLS NACL, XDS_ACE ACE
 WHERE HOST = '*' AND LOWER_PORT IS NULL AND UPPER_PORT IS NULL AND
       NACL.ACLID = ACE.ACLID AND
       NOT EXISTS (SELECT NULL FROM ALL_USERS WHERE USERNAME = PRINCIPAL);

次に、次のコードを実行してACLを修正します。

DECLARE
  ACL_ID   RAW(16);
  CNT      NUMBER;
BEGIN
  -- Look for the object ID of the ACL currently assigned to '*'
  SELECT ACLID INTO ACL_ID FROM DBA_NETWORK_ACLS
   WHERE HOST = '*' AND LOWER_PORT IS NULL AND UPPER_PORT IS NULL;

  -- If just some users referenced in the ACL are invalid, remove just those
  -- users in the ACL. Otherwise, drop the ACL completely.
  SELECT COUNT(PRINCIPAL) INTO CNT FROM XDS_ACE
   WHERE ACLID = ACL_ID AND
         EXISTS (SELECT NULL FROM ALL_USERS WHERE USERNAME = PRINCIPAL);

  IF (CNT > 0) THEN

    FOR R IN (SELECT PRINCIPAL FROM XDS_ACE
               WHERE ACLID = ACL_ID AND
                     NOT EXISTS (SELECT NULL FROM ALL_USERS
                                  WHERE USERNAME = PRINCIPAL)) LOOP
      UPDATE XDB.XDB$ACL
         SET OBJECT_VALUE =
               DELETEXML(OBJECT_VALUE,
                         '/ACL/ACE[PRINCIPAL="'||R.PRINCIPAL||'"]')
       WHERE OBJECT_ID = ACL_ID;
    END LOOP;

  ELSE
    DELETE FROM XDB.XDB$ACL WHERE OBJECT_ID = ACL_ID;
  END IF;

END;
/

REM commit the changes.

COMMIT;

ACLを修正したら、このセクションにある最初のスクリプトを実行して、APEX_210200ユーザーにACLを適用する必要があります。

5.1 非推奨となった機能

非推奨となった機能は、Oracle APEXの今後のリリースでサポートを終了するか削除する予定です。機能がアプリケーション・メタデータまたはAPIに関連する場合、既存のアプリケーションはこの機能を引き続き使用できますが、この項の説明に従って開発者がアプリケーションを変更することをお薦めします。APEXアドバイザを使用して、既存のアプリケーションに非推奨となった属性があるか調べてください。

関連項目:

Oracle APEXアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイドアプリケーション整合性のチェックのためのアドバイザの実行

5.1.1 非推奨となったページ位置

次のページ・ポジションは非推奨としてマークされ、ページ・デザイナで「レガシー」として表示されます。

  • ボディ1
  • ボディ2
  • ボディ3
  • ヘッダーの後
  • フッターの前

5.1.2 非推奨となったリージョン位置

ボタンの配置に使用される次のリージョン位置は非推奨としてマークされ、ページ・デザイナで「レガシー」と表示されます。

  • リージョンの上部
  • リージョンの下部
  • リージョンの上
  • リージョンの下

5.1.3 重複ポジションが非推奨となったカスタム・ページ・リージョン・テンプレート

位置が重複しているカスタム・ページ・テンプレートとカスタム・リージョン・テンプレートは非推奨とみなされます。たとえば、位置が重複するとDOM IDが重複するため、位置#CHANGE#を2回参照するリージョン・テンプレートはお薦めしません。

5.1.4 非推奨となったレガシー置換文字列

このリリースでは、次のapex.envの置換文字列が非推奨となり、レガシーとみなされます。

  • APP_IMAGES
  • IMAGE_PREFIX
  • THEME_DB_IMAGES
  • THEME_IMAGES
  • WORKSPACE_IMAGES

レガシーの置換は引き続き機能しますが、(次にリストされている)更新された置換を使用するように、開発者環境を更新することを開発者にお薦めします。

表 - apex.envの置換の更新

レガシー 新規
IMAGE_PREFIX APEX_FILES
WORKSPACE_IMAGES WORKSPACE_FILES
APP_IMAGES APP_FILES
THEME_IMAGES THEME_FILES
THEME_DB_IMAGES THEME_DB_FILES

6.1 以前のリリースで非推奨

次の項では、以前のリリースで非推奨になったがOracle APEXで完全に削除されたわけではなくサポートが終了していない機能を示します。

この項の説明に従って開発者がアプリケーションの変更を開始することをお薦めします。APEXアドバイザを使用して、既存のアプリケーションに非推奨となった属性があるか調べてください。

6.1.1 非推奨のJavaScript関数

次の関数は、このリリースでは非推奨となっています。

ユニバーサル・テーマのJavaScript API関数:

  • apex.theme42.util.mq (かわりにapex.theme.mqを使用してください)

6.1.2 非推奨になったjQuery UI

今回のリリースから、jQuery UIは非推奨になりました。サードパーティ製のAPEXプラグインとカスタムのJavaScriptコードは、jQuery UIの参照がなくなるように更新することをお薦めします。

jQuery UIを使用するネイティブのAPEXコンポーネントは引き続き動作しますが、将来のリリースでサポートを終了する予定です。

6.1.3 ページ・アイテムの計算後操作は非推奨

ページ・アイテムの計算後機能は非推奨となっています。

この機能は、それが使用されていた既存のページ・アイテムでは引き続き使用できますが、新規ページ・アイテムに設定することや、過去にそれが使用されていなかった既存のページ・アイテムに追加することはできません。

6.1.4 「同じ行のすべてのページ・アイテムを表示」属性と「同じ行のすべてのページ・アイテムを非表示」属性は非推奨

「動的アクション」の「表示」アクションと「非表示」アクションには、それぞれ「同じ行のすべてのページ・アイテムを表示」属性と「同じ行のすべてのページ・アイテムを非表示」属性があります。これらの属性は、表ベースのレイアウトを使用するフォーム用に設計されています。「ユニバーサル・テーマ」では表ベースのレイアウトは使用されなくなったため、これらの属性は非推奨になりました。

この機能は、それが「はい」に設定されていた既存の動的アクションでは引き続き使用できますが、開発者が新規動的アクションに対して選択することはできません。

6.1.5 apex.serverプラグインおよび処理関数の非同期オプションは非推奨

今後のリリースでは、非同期オプションは無視され、すべてのAjaxリクエストが非同期になります。

6.1.6 apex.widget.initPageItemファンクションは非推奨

apex.widget.initPageItemファンクションは非推奨です。かわりに、アイテム・プラグインの作成者はapex.item.createを使用する必要があります。

6.1.7 「ポップアップLOV」テンプレートは非推奨

「ポップアップLOV」テンプレート・タイプは非推奨になりました。将来リリースされるAPEXでは、「ポップアップLOV」ダイアログのレンダリングにこのテンプレートは使用されなくなります。

6.1.8 「基準」の「PL/SQLコードの出力」属性は非推奨

「基準」の選択肢「PL/SQLコードの出力」は非推奨になりました。

6.1.9 「日付ピッカー(jQuery)」は非推奨

このリリースでは、新しい日付ピッカー・アイテム・タイプが導入されました。古い日付ピッカー・アイテム・タイプ「日付ピッカー(jQuery)」は非推奨であるため、使用しないでください。これは、将来のリリースでは削除される予定です。

機能しなくなる可能性のあるカスタマイズを保持するため、既存のアプリケーションは新しい日付ピッカーの使用に自動的に切り替わりません。アプリケーション・ビルダーでアプリケーションの「ユーティリティ」セクションにある「アプリケーションのアップグレード」を使用して、新しい日付ピッカーを使用するようにアプリケーションのすべての日付ピッカーを切り替えることができます。

Oracle APEXアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド新しいコンポーネントを含めるためのアプリケーションのアップグレードを参照してください。

6.1.10 対話グリッドのアイコンおよび詳細ビューで構文{COLUMN_NAME}_LABELは非推奨

対話グリッドの詳細ビューおよびアイコン・ビューで列ラベルを参照するために使用される&{COLUMN_NAME}_LABEL.構文は非推奨です。

かわりに、&{COLUMN_NAME}%LABEL.を使用します。

7.1 サポートが終了した機能

サポートが終了した機能は使用できなくなりました。サポートが終了した機能がアプリケーション・メタデータまたはAPIに関係している場合、既存のアプリケーションが以前のように機能しないことがあります。機能を置き換えるようにアプリケーションを変更することをお薦めします。

7.1.1 「コンポーネント・ビュー」タブのサポート終了

このリリース以降のAPEXでは、ページ・デザイナの「コンポーネント・ビュー」タブはサポートが終了し、削除されています。

8.1 修正されたバグ

次の項では、このリリースで修正されたバグの一覧を示します。

表 - Oracle Application Express 21.2で修正されたバグ

バグ番号 説明
18111142 新規アプリケーションに対する「コメント・アウト」ビルド・オプションの追加
20693220 「プロパティ・エディタ」→グループ・ヘッダーの表示のアクセシビリティの問題
21231428 対話モード・レポート - ページ当たりのページ区切り行数の不整合
22713070 対話モード・レポートのピボット列でフォーム・タスクが考慮されない
23082839 ページ・デザイナ: プラグイン属性に値リストが入力されていないとエラーで失敗する
23105909 ページ・デザイナ: ページ・アイテム削除時の「削除の実行失敗」エラー
24325678 APEX_ERROR.ADD_ERRORを呼び出してもプロセスの実行が停止しない
25027799 対話モード・レポートを最大化すると水平スクロール・バーが表示されない
25269104 ページ・デザイナの重複するボタンまたはリージョンで静的IDが重複しないようにする
25641646 ページ・デザイナ: グループ・メニューに移動すると、プロファイル・エディタにグループが表示されない場合がある
25681898 対話グリッドのキーボードの並べ替えが、2番目から1番目の列への移動時に機能しない
26365136 言語変換済アプリケーションのサブスクリプションのレポートの列ヘッダーがプライマリ言語で表示される
27030158 対話グリッド - 行の自動処理の新規ページへのコピー・プロセスのエラー
27637105 動的アクションの「アクション」プラグインからの未使用の「初期化JavaScriptコード」属性の削除
27782465 ページ・デザイナ: リージョン・アプリケーション終了後にボディ・ボタンの位置が失われる
27801912 対話モード・レポートの非表示列をHTML式で使用するとエスケープできない
27978977 対話グリッドのパーセント・グラフの値表示が動作しない
28076198 対話グリッドのダブル・エスケープ選択リストの編集時の表示値
28407772 ACL機能: 最後の管理者の編集または削除を許可しないようにする
28781408 ページ・デザイナ: コンテキスト・グループがある、重複する対話モード・レポートまたは対話グリッド・リージョンで新規コピー済GROUP_IDが使用されない
29285388 ページ・デザイナでエスケープ文字を使用すると、リンク・アイテム値が正しく表示されない
29347790 重要な意味に対して使用する<B>を<STRONG>に置換する
29838510 DEVツールバーのエラー・ボタンが複数回追加される
30055422 ページ・デザイナ: 新しい列を追加した後、対話グリッドのROWID列が削除される
30180461 縮小可能なリージョンの対話グリッドを展開すると、ページの上部にスクロールする
30203115 ON/OFFラベル・テキストがトグル・スイッチに表示されない
30273768 対話グリッド・フィルタに数字以外の文字を追加しようとすると、ORA-06502が発生する
30457120 使用中の共有値リストを開発者が削除できないようにする
30473121 対話グリッド: レポートの「アクション」→「フィルタ」で、日付値に対して英数字の値が表示される
30500820 プラグインの動的属性ISCHANGED()が常にTRUEになる
30704900 APEX_MAIL.SENDでORA-00942: 表またはビューが存在しない - 19CDBが発生する
30793064 モバイル・アプリケーションで、ズーム・インおよびズーム・アウトできない
30825849 APEX.POPUP_LOV.*に対して「JavaScriptで使用」フラグを自動設定されるようにする
30889483 保存後に条件が満足されなくなっても、対話グリッドのハイライトが削除されない
31049514 セッションが失効すると、AJAXがアクティビティ・ログにNULLのユーザー名を書き込む
31195428 EメールのHTMLボディにCRLFではなくLFで終わる行が含まれる
31230889 ローカルに定義された値リスト・ページ(4000:419)に、対話グリッド列の値リストがない
31427803 ページ・デザイナのバブル・チャート・シリーズ・リンクでリンク・タイプを2回定義できる
31472739 別のビューの作成/切替時に、対話モード・レポートのページ区切りをリセットするようにする
31493147 対話グリッドで詳細グリッドに行を追加すると間違った行が選択される
31502703 非常に古いAPEXバージョン(2.1)からアップグレードすると、WWV_FLOW_BANNERのコピー時にORA-932が発生する
31510219 ページ・デザイナ: フォーム・リージョン・ページのアイテムを一意にする必要がある
31647113 対話グリッドの「ファイル・サイズ」書式マスクで、「ORA-01481: 数値書式モデルが無効です」が発生する
31711428 一部の内部エラーが、APEXのアクティビティ/エラー・ログに表示されない
31770084 SAML認証: 複数の属性値エントリが属性に含まれるとエラーが発生する
31778775 Webソース・モジュール制限(32K)の解除
31791922 対話グリッド: 詳細ビューと単一行ビューで、データが表示されないか、間違ったレコードが表示される
31867300 APEXクエリー・ビルダーのデータ列を列見出しより上に移動できる
31908618 ピボット書式マスク・ドロップダウンが表示されない
31937725 ページ・デザイナ: エスケープ修飾子を値に使用すると、対話モード・レポートの置換がリンク・ビルダーで非表示になる
31964057 ファセット検索: 画面リーダー使用時にファセット数を理解しにくい
31964540 共有コンポーネント・ページ: ワークスペース・スコープが設定されたコンポーネントへのリンクでJAWSの問題が発生する
31972352 ボタン・コンテナのリージョン・テンプレート構造の問題
32019920 「認証なし」認証スキームでDBセッション・ユーザーを公開しないようにする
32028315 対話グリッドのCLOB処理の改善
32051430 上部と下部にあるボタンの動的アクション - 上部のみが動作
32112565 ページ・デザイナ: ドラッグ・アンド・ドロップでサブ・リージョンを作成できなくなった
32118618 ステップ・リストの現在のページのARIA-CURRENT属性がウィザード・テンプレートにない
32123748 対話モード・レポート: ビュー・モード・ボタンにARIA-PRESSED属性がない
32127807 埋込みコード: ページ・レベル属性が表示されない
32139056 ブレッドクラム・テンプレートのアクセシビリティの改善が必要
32140767 パフォーマンス: ワークスペース制限の確認に時間がかかりすぎる
32179948 対話グリッド: SAFARIブラウザでダウンロードが機能しない
32214026 次の使用: HOME_LINK.SUBSTITUTIONにより、&APP_IDが置換されない。また、無効なURLが指定される
32221558 APEX対話グリッドのダウンロード機能の問題
32263821 タイムアウトURLのオーバーライドが定義されていても、セッション・タイムアウト・アラートで使用されない
32305386 対話モード・レポート: レポートにリンク列がある場合に、コントロール・ブレーク行の列スパンが正しくない
32317483 アプリケーション・ビルダーのウィザードにARIA-MODALがない
32393433 アイテムが読取り専用のときに、間違った値が選択リストに表示される
32393990 「イメージ」または「イメージとテキスト」タイプのロゴの代替テキストがユーザー・アプリケーションにない
32402136 フォーム・リージョン: 「問合せのみ」が「はい」の「行バージョン列」を使用すると、チェックサム・エラーが発生する
32440879 AJAXコールバックに対して、ビルド・オプションが無視される
32463547 マップ・リージョン: 「四角形ズーム」機能にキーボードのアクセシビリティが必要
32465921 NLS_CHARACTERSETがAL32UTF8でない場合に、言語セレクタが表示されない
32471840 チェック制約値が設定された接尾辞YNが列名にある場合、クイックSQLで常に長さ1の列が生成される
32496208 ワークスペース管理者のデバッグ・メッセージにパフォーマンス棒グラフを表示するようにする
32500177 データベース文字セットにUTF8を使用していると、APEXに追加の言語を表示できない
32517202 作成ページ・ウィザード: 表選択リストの表の表示に時間がかかる
32567443 新規データ・ロード: 「データ・プロファイルの編集」の「変更の適用」をクリックすると、データ定義ページで保存されていない変更が破棄される
32577838 埋込みイメージに対して、Eメール添付のインラインを許可する
32588577 所有者のワークスペース・スキーマが有効でない場合、REST同期表の編集の所有者がNULLになる
32598374 PDFエクスポート: ページ・ヘッダーのテキストが1ページより長い場合に無限ループになる
32609135 フィードバック・ページの評価が正しく表示されない
32612937 リスト・エントリの編集 - 「リスト・エントリがカレントとなるページ・タイプ」の動作が正しくない
32613703 「RESTデータ・ソースの検出」が「POST」エンドポイントで動作しない
32617125 RESTソース・プラグイン開発者に「リモート・データ型」データ・プロファイル属性が必要
32623459 リージョン・タイトルにHTMLが含まれ、リージョン・テンプレートにARIA-LABEL="#TITLE#"が指定されている場合に正しく表示されない
32625558 ロゴ・エディタでダイアログの高さを最大限に利用できない
32645363 APEX対話グリッド - 列グループが正しく表示されない
32650030 FORTIFY SCAN: LAMBDAファンクションを使用した場合に、テーマ・ローラーのコードで検証が必要
32654932 データ・エクスポート: 間違った列ハイライトが適用される
32661392 フォーム・リージョンが編集可能リージョンとして割り当てられている場合に、PL/SQLプロセスおよび検証でORA-06502が発生する
32675040 ソーシャル・サインイン: 検出URLで問題が発生した場合に、誤解を招くエラーが表示される
32675487 対話グリッドのテンプレート・ディレクティブのループが破損している
32680930 PJSONエクスポート: メタデータに列幅がない
32716823 AZUREソーシャル・サインイン: ユーザー名属性が正しくないと、「ORA-06533: サブスクリプトがカウントを超えています。」が発生する
32732351 ORA-12012: ジョブ"APEX_180200"."ORACLE_APEX_DAILY_MAINTENANCE"の自動実行でエラーが発生する
32736736 カード: ページ当たりのカード数が合計行数以上の場合に、合計行数が表示されない
32755401 「N」または「F」1文字のカード・タイトルが完全に無視される
32758715 COL=SYS_CONTEXT(...)が設定されたV$ビューへのアクセス効率が悪い場合がある
32774466 ユニバーサル・テーマ: ツリーベースの左ナビゲーション: ツリー・ウィジェットの形が正しくない
32783537 フォーム・リージョン: 「行のロック」カスタムPL/SQLコードが実行されない
32792411 インライン・ダイアログの「CKエディタ5」にリンクを挿入できない
32793005 カード・リージョン: SQL問合せおよびROWIDを主キーとして指定しても、BLOB列のイメージが動作しない
32794279 APEXをアップグレードすると、DBA_REGISTRY外部キー・エラー(SYS.DEPENDENCIES_FK)になる
32794478 対話グリッドで複数レベルのマスター詳細をスタックすると、上部に不必要にスクロールする
32796567 4500:704の索引付けされていない外部キーのレポートに対する問合せが正確ではない
32799581 マスター行を削除したときに、対話グリッドのマスター詳細に行を追加すると、エラーが発生する
32803343 セッション初期化コードがページで複数回使用されていると、REST対応SQL処理が失敗する
32803727 対話グリッド: 印刷属性がレビューに公開されない
32805143 オブジェクト・ブラウザ: 複合トリガーが複数回表示される
32806288 テーマ・ローラー: 「保存」/「名前を付けて保存」ボタンの動作が正しくない
32806311 テーマ・ローラー: CSSスタイルなしで保存されたテーマで、空のCSSファイルが生成される
32814751 GEOJSONコンテンツが無効な場合に、誤解を招くメッセージ"JSON.WRITER.CLOSE_OBJECT"がマップ・リージョンから返される
32815068 SQL問合せを変更すると、ページ・デザイナのマップ・リージョンの列マッピングがクリアされる
32815260 テーマ・スタイルCSSクラスのヘルプ・テキストが正しくない
32815932 アプリケーションのインポート: エクスポートに資格証明が含まれていないと、ウィザードで資格証明が求められる
32816757 マップ・リージョン: マップの端に近すぎるとポップアップが切り取られる
32816875 マップ・リージョン: レイヤーの凡例チェック・ボックスの選択を解除しても、ポップアップが非表示にならない
32825018 日付ピッカー: 「時間の表示」をオンに設定すると、間違ってHH24:MIが追加される場合がある
32825390 マップ・リージョン: 他のオブジェクト・タイプ列を選択すると、ページ・デザイナおよびウィザードでSDO_GEOMETRYが検出されない
32825619 対話グリッドの日付ピッカー: 「時間の表示」をオンにしても、ページ・アイテムと同様にHH24:MIが自動的に追加されない
32825697 存在しないページ・アイテムが小文字の場合、コード・エディタでマーク付けされない
32828261 サポートが終了した計算機付きテキスト・フィールドが、テキスト・フィールドに移行されない
32828722 テーマ・ローラー: テーマ・スタイルの選択内容がページ・ナビゲーションで保持されない
32830469 マップ・リージョン: 次に対するNULLの座標データの扱いが異なる: SDO_GEOMETRYと2つの数値列
32831880 データ・プロファイル: 別の「JSONドキュメント」列が存在する場合に、「SQL式」列を作成できない
32833517 APEX_DATA_PARSER.PARSEがCA-FRロケールでORA-12728で失敗する
32850331 ソーシャル・サインイン: FACEBOOK APIバージョンの更新
32860369 XLSXエクスポート: 列ヘッダーがスペースで始まるか終わる場合に、ファイルのオープンでエラーが発生する
32861547 最初の行に128バイトより長いUNICODEコンテンツがあると、APEX_DATA_PARSERでORA-06502のエラーが発生する
32871688 ディクショナリ・ビューAPEX_APPLICATION_TRANS_DYNAMICが行を返さない
32872548 フォーム・リージョン: 行バージョン列を指定した削除操作で、失われた更新が検出されない
32872623 ポップアップ値リスト: NULLの表示値および浮動ラベルで表示の問題が発生する。
32886864 ソース・データ・タイプがSQL問合せに設定されている場合に、データ・ロード・ページ・プロセスでエラーが発生する
32888337 2つのUTF-16コード・ポイントを使用するUNICODE文字が、APEX_ESCAPE.HTML_ATTRIBUTEで処理されない
32892661 JETレンジ・チャート: 向き、線のタイプおよびマーカーのサポート
32898202 「すべてのアイテム・ラベルのグリッド編集」の編集リンクの破損
32900598 アプリケーションの作成ウィザード: ビューの「マップの作成」ページでAJAXリクエストに対してORA-01403エラーが発生する
32900887 対話グリッド: ダウンロードの列順序が間違っている
32902486 TITLEまたはSUB_TITLE列別名を使用するカード・リージョンの表示に失敗する
32920967 表データベース・オブジェクトに基づくサポートオブジェクトで、生成されたスクリプトのNULL時のデフォルトが反映されない
32929433 ページ・デザイナのJSONエラー
32933786 数値列のデフォルトNLS小数点文字が、APEX_DATA_PARSER.GET_COLUMNSに常に含まれる
32935317 ポップアップ値リストに不必要な追加アクセシビリティ・ロールとして、グループが設定される
32945308 APXREMOV.SQL: パブリック・シノニムの削除時にORA-65040が発生する
32955782 列名が30バイトを超えると、SQLワークショップ・データのテキストへのアンロードが失敗する
32960270 XLSXエクスポート: テキストに制御文字が含まれると、オープン時にエラーが発生する
32970879 数値フィールドの桁がゼロに自動変更されて、大きな数字の精度が低下する
32972874 AL16UTF16LEでエンコードされたファイルのセパレータおよび囲み付き文字が、APEX_DATA_PARSERで検出されない
32973256 コレクションに対するデータ・ロード・ログ・エラーが発生すると、空のコレクション名を問い合せるエラー・レポート・リージョンがあるページが生成される
32976595 ファセット検索: すべてのファセットに対して「件数の計算」がオフになっている場合に、カスケードLOVファセットが動作しない
32981207 テキスト・メッセージを追加したときに、テキスト・メッセージ・グリッドの編集が更新されない
32987135 共有コンポーネントの電子メール・テンプレートをエクスポートできない
32988581 必須 - 浮動アイテム・テンプレートに、アクセスできるがラベルがない要素がある
32990340 "2018-09-25T09:10:34.000+00:00"がタイム・ゾーン付きのタイム・スタンプとしてAPEX_DATA_PARSERで検出されない
32992358 新しい表へのSQLワークショップ・ロードで、GEOJSONファイルのCLOB列が1000文字で切り捨てられる
32992423 データ・プロファイル列にSDO_GEOMETRY列があると、アプリケーション・データ・ロードでORA-06592が発生する
32999325 マップ・リージョン: 「円形ツール」機能にキーボードのアクセシビリティが必要
32999363 JETチャート: ガント・チャートの色をユニバーサル・テーマ21.1でカスタマイズできない
33005088 対話グリッドをCHROMEブラウザで表示すると、チェック・ボックスの後に省略記号が表示される場合がある
33005100 複数の「認証」リモート・サーバーが存在する場合に、RESTデータ・ソースの作成でORA-01422が発生する場合がある
33012448 問合せコンテキストに対してAPEX_AUTOMATION.EXECUTEから呼び出されたときに、自動化アクションのセッション状態を使用できない
33012554 コピー・ページの計算に関するORA-06592エラー
33014279 選択したテーマにテーマ・スタイルがないと、ロゴ・エディタが欠落する
33014762 小数位が多いEXCELの数値をAPEX_DATA_PARSERが返す場合がある
33025319 XMLからロードする際の日付変換が正しくない
33031528 ネームスペースの競合があると、SQLコマンドの説明で間違ったオブジェクトが選択される
33063434 アプリケーションのコメントに多くのUNICODE文字がある場合、GET_BLOCKエラーでアプリケーションのインポートに失敗する
33090860 チーム開発通知でデフォルトの電子メール発信元を使用する
33096769 4Kより大きな文書が含まれている場合に、「JSON」データ・タイプを選択すると、VALUE_ERRORが発生する
33103243 タイム・ゾーン列があるタイムスタンプに対して、APEX_DATA_PARSERが返す書式マスクが厳格すぎる
33104296 LOVなしの範囲ファセットが現在のファセットに表示されない
33105381 シノニムに対して正しくないオブジェクト所有者がオブジェクト・ブラウザに表示される
33105596 ORA-01467: バージョン20.2から21.1にAPEXをアップグレードしようとする際のソート・キーが長すぎる
33109708 日付ピッカー: 浮動ラベルの問題
33110475 日付ピッカー: 「MON」を含む書式マスクで、JETリニエンシ解析に問題が発生する
33110591 ISEMPTY()をWIDGET.POPUPLOV.JSに実装するようにする
33114296 「データ・ロード・ウィザードの作成」で"HAS_TIME_ZONE"データ・プロファイル・フラグが設定されない
33114751 テーマ・ローラー: 混合エントリで文字列置換が実行されない
33119940 "ORDS" RESTソースに関する対話モード・レポートで、LOV列に基づく"IN"フィルタに対してHTTPエラーが発生する
33126186 存在しないページを編集するオプションがスポットライト検索に表示される
33131188 既存の表へのSQLワークショップのロード: ローカル・タイム・ゾーンが設定されたタイムスタンプにロードできない
33132344 ランドマークを使用したアクセシビリティの改善がファセット検索に必要
33136033 「プロシージャのフォームの作成」ウィザードのスタンドアロン・プロシージャとパッケージ化されたプロシージャの名前が同じで混乱する
33141090 ページのコピーで、リージョン・ソースのWHERE句として使用されるページ・アイテム名が調整されない
33142547 呼び出し元によって実行されていない場合のAPEX_WEB_SERVICEのワークスペースの初期化
33143830 フォーム・リージョンのDMLアクション(CREATE、SAVEなど)のリクエスト値がページ・デザイナ・ヘルプで説明されていない
33146606 「アプリケーションの作成」→「機能」→「アクティビティ・レポート」→「トップ・ユーザー」レポートのVITA DARKの表示スタイルが正しくない
33150006 データ・ソースがリージョン・レベルにあり、複数のレイヤーがそれを参照している場合に、マップ・リージョンでORA-1403が発生する
33171015 「電子メール・テンプレートの編集」ページ(4000:4861)で、無効なプレースホルダが正しく処理されない
33176816 「メディア・リスト」リスト・テンプレートのアクセシビリティの改善が必要
33181189 ダイアログを開いてすぐに閉じるとエラーが発生する
33183675 SYS_CONTEXT('APEX$SESSION','APP_SESSION')でファイル・アップロードに対してNULLが返される
33185537 ボタン・テンプレート - テンプレート・オプション「モバイルのラベルの非表示」が設定されたアイコン付きテキストにアクセスできない
33210261 APEXのスポットライト検索を再オープンするとフォーカスが失われる
33235891 APEX 20.2へのアップグレード後に、ショートカットの機能が停止する
33240068 選択した言語が「右から左」である場合に、「アプリケーションの作成ウィザード」で、アプリケーション・ドキュメントの方向が「右から左」に自動的に設定されない
33254100 WWV_FLOW_PLUGIN_DEVへの依存性のみの理由で、APEX_LANG.PUBLISH_APPLICATIONが実行時に失敗する
33255068 エクスポート・ファイルにパブリック対話グリッド・レポートが含まれている場合に、アプリケーションをインポートできない(バグ28012212のリグレッション)
33262463 REST SRC SYNCページの「保存」または「保存して実行」をクリックすると、リージョンの同期表の使用属性がクリアされる
33262470 APEX_REST_SOURCE_SYNC: SYNCHRONIZE_DATA、DYNAMIC_SYNCHRONIZE_DATAおよびGET_LAST_SYNC_TIMESTAMP PROCEDURESにP_APPLICATION_IDパラメータを設定するようにする
33265624 RESTデータ・ソース: データ・プロファイル列で18CデータベースのCLOBデータ・タイプをサポートするようにする
33269858 「位置」が「REST対応SQL」のAJAXコールバックがORA-06592で失敗する
33270049 表名を手動入力した場合、「フォーム・ページ」ウィザードでレポートを作成すると、ローカル表の列が事前移入されない
33271250 スポットライト検索の結果の順序が正しくない
33275993 ページ・デザイナのツールヒントをデフォルトで無効にする
33285690 「ブロックされた電子メール・ドメイン」属性を拡張して、許可された電子メール・ドメインの設定をサポートする
33287299 ワークスペース・ストレージ・リクエストで、インスタンス・レベルで規定された制限を許可するようにする
33307521 アプリケーションの作成ウィザード - タイムラインの追加のウィザード・ページ・タイプで、有効なタイプではないというエラーが発生する
33309808 ページ検証が発生した場合に、SQLワークショップの「表の作成」で、「精度」、「スケール」、「NOT NULL」、「アイデンティティ」列が非表示になる
33313833 「機能の作成」ページで、保存時に不必要な警告が有効になったページが作成される
33332500 代替#PRISMJS_DIRECTORY#が欠落している
33336777 セッションの無効化後のカード・リージョンのスパム投稿WWV_FLOW.AJAX
33359331 検索用語でダッシュを使用すると、スポットライト検索に「ページに移動」オプションが表示されない
33369321 マップ・リージョン - 円形ツールが描画した円の座標を返さない
33374210 アプリケーション・エクスポートにページ・テンプレート・プリセットがない
33384701 大きなグリッドでスクロールダウンすると、コントロール・ブレーク名が表示されない
33401852 アプリケーションにリモート印刷サーバーが定義されている場合、元のIDでエクスポートするとエクスポート・ファイルが破損する場合がある

9.1.1 以前にインストールしたサンプル・アプリケーションで「ソース表示」リージョン・タイプのプラグインを使用した場合の既知の問題

問題

APEXの以前のリリースでインストールされたサンプル・アプリケーションで使用されていた「ソース表示」リージョン・タイプのプラグインは機能しなくなりました。この問題は、AnyChartチャートおよびAnyMapマップ・チャートに関連付けられたビューが削除されたことが原因です。

解決方法

  1. アプリケーションを開いて編集します。
  2. 「共有コンポーネント」に移動し、「他のコンポーネント」で「プラグイン」およびソース表示を選択します。
  3. PL/SQLコードを更新して、次のコード行(35から48行目)を削除します。
    union all
    select reg.source_type, fs.series_seq, fs.series_name, fs.series_query source
    from apex_application_page_regions reg,
        apex_application_page_flash5_s fs
    where reg.application_id = :APP_ID
        and reg.page_id = :APP_PAGE_ID
        and reg.static_id = d_region_static_id
        and fs.application_id = reg.application_id
        and fs.page_id = reg.page_id
        and fs.region_id = reg.region_id
        and reg.source_type in (
            'Flash Chart',
            'Map'
        )
  4. 「変更の適用」をクリックします。

9.1.2 初期化中のアイテムおよびリージョン・プラグインの可視性の既知の問題

開発者は、「リージョン表示セレクタ」およびタブ・コンテナ・テンプレート(タブ)の現在の動作に依存しないようにする必要があります。これらでは、ページのロード中にすべてのタブ・コンテンツが簡単に表示されます。

この動作は将来のリリースで変更される可能性があります。

9.1.3 ユニバーサル・テーマ1.5以前で新しいバージョンの日付ピッカーの既知の問題

問題

新しい日付ピッカーは、ユニバーサル・テーマ・バージョン1.5 (APEX 20.1に付属)以前と組み合せて使用する場合には、表示に問題があります。

解決方法

アプリケーションでユニバーサル・テーマ1.5以前を使用している場合、新しい日付ピッカーの使用または移行の前に、まずユニバーサル・テーマを最新バージョンにリフレッシュします。

9.1.4 Safari 13でコード・エディタを使用した場合の既知の問題

問題

Safari 13でAPEX開発環境のコード・エディタを使用すると、エディタが使用できなくなるという既知の問題があります。これは、SQLコマンドを含む、コードを入力できるすべての場所に影響します。

解決方法

Safari 14にアップグレードするか、サポートされている別のブラウザを使用してください。

9.1.5 jQuery UIおよびjQueryアップグレードの既知の問題

jQuery 3は、以前の2.xバージョンとの互換性がなくなります。アプリケーションが削除された2.x機能に依存している場合は、jQuery移行プラグインを使用できます(このプラグインを含めるには、デスクトップ・ユーザー・インタフェースの詳細属性「jQuery移行を含める」「はい」に設定します)。

削除された1.x jQuery APIにアプリケーションが依存している場合、その機能はOracle APEXリリース18.1以降では動作しなくなります。jQuery 3.5+のAPIのみを使用するようにJavaScriptを更新する必要があります。さらに学習するには、次のjQuery移行ガイドを参照してください。

jQuery UI 1.12.xは、バージョン1.10.4と比較してライブラリを構成するフォルダ構造およびファイルが変更されています。古いファイル名への直接参照がある場合は、新しい名前に更新する必要があります。たとえば、以前に#JQUERYUI_DIRECTORY#ui/#MIN_DIRECTORY#jquery.ui.tabs#MIN#.jsでタブ・ウィジェットを参照していた場合は、#JQUERYUI_DIRECTORY#ui/widgets/#MIN_DIRECTORY#tabs#MIN#.jsに変更する必要があります。

APEXデスクトップUIページに対して(jquery-ui-apex.jsとして、またはdesktop[_all].min.jsの一部として)デフォルトでロードされる、Oracle APEX固有のバンドルjquery-ui-apex[.min].jsには、すべてのコア・ファイル、ドロップ効果および次のウィジェットが含まれています。

  • button

  • checkboxradio

  • controlgroup

  • datepicker

  • dialog

  • draggable

  • droppable

  • resizable

  • selectable

  • sortable

  • tooltip

これは、基本的に1.10.4と同じセットですが、sortableが追加されています。sortableへの別の参照がある場合は、削除できます。

9.1.6 REST対応SQLでの対話グリッド・サポート

問題

Oracle REST Data Services (ORDS)のREST対応SQLでは、REST対応SQLリクエストでのバインド変数は1000個までに制限されています。その結果、対話グリッドのDMLで1000個を超える列値が送信されると、次のエラーが表示されます。「内部ORDS OUTバインド制限を超えました。

解決方法

DML行の総数を減らしてください。」

9.1.7 「コンポーネント・タイプ別にグループ化」モードでデフォルト・ビューが使用できなくなります

問題

ページ・デザイナから処理順序でソートおよび「コンポーネント・タイプ別にグループ化」が削除されたため、開発者はデフォルト・ビュー(処理順序でソート)に戻る方法がなく「コンポーネント・タイプ別にグループ化」モードから抜け出せなくなることがあります。

解決方法

  1. ページ・デザイナで、ブラウザから開発者コンソールを開いて、次のコマンドを実行します。

    pageDesigner.saveBoolPref( "GROUP_BY_COMPONENT_TYPE", true );
  2. ページをリフレッシュします。

9.1.8 RESTfulサービスおよびOracle REST Data Services (ORDS)の既知の問題

Oracle APEX 18.1およびOracle REST Data Services 18.1を使用している場合、RESTfulサービスの開発およびデプロイ時に次の問題が発生する可能性があります。

9.1.8.1 ワークスペース名が最初にプロビジョニングされたスキーマ名とは異なる場合の問題

問題

この問題は、17.4.1と18.2以上を除くすべてのOracle REST Data Servicesリリース、およびAPEXのすべてのリリースに影響します(ORDSサービスはSQL DeveloperまたはAPIで作成できます)。この問題は、ワークスペース名とスキーマ名が異なる場合に、ワークスペースの最初に配分されたスキーマで作成されたサービスで発生します。

以前のリリースのOracle REST Data ServicesでAPEX環境について情報を取得する方法にエラーがあるため、指定されたワークスペース名が、最初にプロビジョニングされたスキーマ名と一致しない場合、Oracle REST Data ServicesでORDSベースのRESTfulサービスを提供できません。このエラーは、Oracle REST Data Services 17.4.1で修正されましたが、Oracle REST Data Services 18.1でまた発生しました。

次の例でこの問題について説明します。

  • ユーザーには、既存のAPEXベースのRESTfulサービスがあり、Oracle REST Data Servicesに移行して、ORDSベースのRESTfulサービス定義を変更します。ユーザーがサービスをコールし、新しいロジックの実行を期待しても、かわりに古いAPEXベースのRESTfulサービスがコールされます。ユーザーがAPEXベースのRESTfulサービス・ページに移動し、元のサービスを削除して、ORDSサービスのコールを期待するサービスを実行すると、404エラーが発生します。

  • ユーザーが最初にプロビジョニングされたスキーマで新しいORDSベースのRESTfulサービスを作成したが、対応するAPEXベースのRESTfulサービスがない場合は、サービスをコールするときに404エラーが発生します。

現時点ではサポートされている解決策はありません。

9.1.8.2 NULL URIを持つApplication Express RESTfulサービスをORDSに移行する場合の問題

問題

5.1より前では、APEX RESTfulサービス・インタフェースで、NULLというURI接頭辞が付いたRESTfulサービス・モジュールを作成できました(NULLというURI接頭辞が付いた複数のモジュールを作成することもできました)。すべてのモジュールのURIテンプレートは、サービス間でNULL URI接頭辞を共有するために一意である必要がありました。

例: NULL URI接頭辞を使用したモジュール定義

次の定義があるとします。

モジュール1
Name:          MyMod1
URI Prefix:    NULL

URI Templates: /Template1
               /Template2
モジュール2
Name:          MyMod2
URI Prefix:    NULL

URI Templates: /Template3
               /Template4
実際には、これらの定義により、URI接頭辞がNULLの4つのテンプレートを持つ1つの仮想サービスが作成されます。これらは、次の方法でコールできます。
http://server.com/ords/mySchema/Template1
http://server.com/ords/mySchema/Template2
http://server.com/ords/mySchema/Template3
http://server.com/ords/mySchema/Template4

変数の意味は次のとおりです。

  • http://server.com: サーバーURL
  • ords: ORDS別名
  • mySchema: パス接頭辞
  • null: nullのモジュールURI接頭辞。コールには表示されませんが、サービスによって処理されます。
  • Template1: URIテンプレート

APEX 5.1ではNULLというURI接頭辞は作成できなくなっていましたが、以前のリリースで定義されたレガシー・サービスは移行され、それらは削除されていないかぎり機能しました。ただし、これらのサービスをOracle REST Data Servicesに移行する場合、ORDSベースのデータ・モデルは、URI接頭辞(NULL接頭辞を含む)が重複する複数のモジュールを受け入れません。

APEX 18.1でAPEXベースのRESTfulサービスをOracle REST Data Servicesに移行するためのロジックは、(Oracle REST Data Services 17.4.1で導入された) Oracle REST Data Servicesプロシージャへの単純なパススルーです。ただし、そのプロシージャのロジックは、NULLベース・パスの複数のモジュールを処理できません。この状況でOracle REST Data Servicesに移行しようとすると、「重複値」が発生し、ORA-0001エラーがスローされます(Oracle Bug 27916570)。

解決方法

移行プロシージャに追加されたロジックは、NULL URI接頭辞を持つすべてのモジュールをマージします。この規則は次のとおりです。

Oracle REST Data Services 18.2

影響を受けるすべてのモジュールは、merged.apex.rest.servicesという名前の1つのORDSベースのモジュールにまとめられます

マージ対象のAPEXベース・モジュールのいずれかが公開されている場合、新しくマージされたモジュールは公開されます。

マージ対象のAPEXベース・モジュールのいずれも公開されていない場合、新しくマージされたモジュールは公開されません。

マージ対象のAPEXベース・モジュールに関連付けられているすべてのロールは、新しくマージされたモジュールに割り当てられます。

マージされたモジュールのページ区切りサイズは、マージ対象モジュール内の最大のページ区切りサイズに設定されます。

NULL URI接頭辞を持つAPEXベース・モジュールに重複するURIテンプレートもある場合は、次のようになります。
  • 最近更新されたテンプレートは重複URIを保持します。
  • 他のすべてのテンプレートには、接頭辞dup001_*が指定されます
  • テンプレートのコメントには、1) 移行元のモジュール名、および2) 元のテンプレートURIが含まれます。
Oracle APEX 18.1

NULL URI接頭辞を持つモジュールが1つまたはまったくない場合、サービスは、Oracle REST Data Servicesのリリースに関係なく正常に移行されます(移行は、Oracle REST Data Services 17.4.1以上でのみ可能です)。

NULL URI接頭辞を持つモジュールが2以上ある場合は、次のいずれかになります。
  • Oracle REST Data Services 18.2以上を使用している場合、モジュールは前述のルールに従って移行されます。

  • Oracle REST Data Servicesのリリースが18.2より古い場合は、警告メッセージが表示され、18.2以上にアップグレードするまでは、Oracle REST Data Servicesにサービスを移行できません。

9.1.8.3 SQL DeveloperまたはSQLスクリプトを使用して、Application Express 18.1以降のスキーマでORDSを有効にするときの問題

問題

この問題は、ORDS 17.4以前およびOracle APEX 18.1以降を実行しているシステムに影響します。

この問題は、APEXのワークスペースに割り当てられたスキーマにのみ影響します。

この問題は、SQL DeveloperまたはSQLスクリプト(ただし、SQLワークショップでのRESTfulサービスではない)を使用してスキーマに対してORDSを有効にするときに、そのスキーマがApplication Expressのワークスペースにも割り当てられている場合に発生します。

RESTfulサービスにより、ORDS SCHEMA ALIASAPEX PATH PREFIXが確実に同期されます。ただし、ORDSが別の方法を使用してスキーマを有効にした場合、APEX PATH PREFIXは同期されません。これらの2つのアイテムが同期されていない場合、スキーマ内に定義されているORDSサービスにアクセスしようとすると、ORDSは404エラーを返します。

解決方法

APEX PATH PREFIXORDS URI PREFIXを同期するには、次の手順に従います。

  1. APEXで、「SQLワークショップ」「RESTfulサービス」の順にクリックします。

  2. 「構成」ボタンをクリックして、「ORDSスキーマ属性」モーダル・ダイアログを起動します。

  3. スキーマ別名の場合は、別名を選択します。

  4. 「スキーマ属性の保存」ボタンをクリックします。

これにより、ORDS SCHEMA ALIASAPEX PATH PREFIXの両方に同じ値が設定されます。

10.1 ドキュメントのアクセシビリティについて

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。

Oracle Supportへのアクセス

サポートを購入したオラクル社のお客様は、My Oracle Supportを介して電子的なサポートにアクセスできます。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs)を参照してください。

11.1 プライバシに関する通知

このプライバシに関する通知では、作成またはインストールするアプリケーションのユーザーに関する情報がOracle APEXによって直接収集されるときに予想されることについて説明します。なお、すべてのAPEX内部アプリケーション(アプリケーション・ビルダーなど)はAPEXで記述されているため、これらのアプリケーションを使用している開発者および管理者にも同じことが当てはまります。オラクル社は、お客様が開発したアプリケーションの情報収集については責任を負いません。

イベントのログ記録

APEXでは、ユーザーがトリガーしたイベントが詳細にログに記録されます。たとえば、開発者および管理者は、このデータを使用して、セキュリティやパフォーマンスの問題を調べることができます。ログ・データには、ユーザーのIPアドレス、アプリケーションのユーザー名およびイベント固有の情報が含まれます。次に、イベント・ログ・タイプの簡単なリストを示します。

  •   アクティビティ・ログ: ページ・ビューおよびAjaxリクエスト。開発者およびインスタンス管理者が無効にできます。

  •   ログイン・アクセス・ログ: 成功および失敗したログイン試行。

  •   デバッグ・ログ: アプリケーション固有のインストゥルメンテーション(内部変数値など)。デフォルトでは無効になっており、エンド・ユーザーと開発者がデバッグ・ログを有効にできます。

  •   クリック・カウント・ログ: アプリケーション内での外部リンクのクリック。

  •   Webサービス・アクティビティ・ログ: データベース内からの外部Webサービスへのリクエスト。

  •   開発者アクティビティ・ログ: アプリケーション・コンポーネントに対する変更。

  •   SQLワークショップ・ログ: 開発環境のSQLワークショップのSQL文の履歴。

Cookieおよび関連テクノロジ

APEXでは、サードパーティのCookieは使用されませんが、ログイン・セッションの維持のためとパーソナライズのために機能性Cookie (トラッキングなし)とブラウザのSessionStorageおよびLocalStorageが使用されます。これは、アプリケーション・セキュリティ、パフォーマンスおよび使い勝手のために重要です。次に、APEXで使用されるCookieと記憶域名、およびその使用目的について詳細を示します。

セッションCookie
  • ORA_WWV_USER_instance id: アプリケーション・ビルダーなどの内部アプリケーションのセキュリティのCookie。

  • ORA_WWV_APP_application id、ORA_WWV_APP_workspace cookie idcustom name: アプリケーションのセキュリティCookie。開発者は、アプリケーションの認証スキームでカスタムCookie名を選択できます。

  • ORA_WWV_RAC_INSTANCE: Webサーバーにノードを固定するためのReal Application Cluster (RAC)ノード・インスタンス番号のセッションCookie。複数のRACノードが検出された場合にのみ送信されます。

永続Cookie
  • ORA_WWV_REMEMBER_LANG: ユーザーが選択したアプリケーション言語。

  • ORA_WWV_REMEMBER_UN: (オプション)開発環境ログイン・ページに前回ログインしたときのワークスペースとユーザー名。詳細は、開発環境ログイン・ページのチェック・ボックス「ワークスペースとユーザー名を記憶」を参照してください。

  • LOGIN_USERNAME_COOKIE: (オプション)開発したアプリケーションに前回ログインしたときのユーザー名。詳細は、新しいアプリケーションのログイン・ページのチェック・ボックス「ユーザー名を記憶」を参照してください。既存アプリケーションのログイン・ページでこのCookieをオプションにするには、ページに「ユーザー名を記憶」チェック・ボックスを追加します。APEX_AUTHENTICATION.GET_LOGIN_USERNAME_COOKIEおよびAPEX_AUTHENTICATION.SEND_LOGIN_USERNAME_COOKIEのAPIドキュメントには、チェック・ボックスの値を設定し、チェック・ボックスが選択されている場合にのみCookieを送信するPL/SQLプロセス・コードの例があります。

セッション記憶域
  • ORA_WWV_apex.builder.devToolbar.grid: 開発ツールバーの「レイアウト列の表示」の現在の設定が格納されます。

  • ORA_WWV_apex.builder.themeRoller.application id.*: 開発ツールバーの「テーマ・ローラー」ポップアップの設定が格納されます。

  • .4000.4500.*: ページ・デザイナの各タブ・セットのカレント・タブが格納されます。

  • APEX.userHasTouched: ユーザーがタッチを使用してアプリケーションと通信した(touchstartイベントが表示された)かどうかを記憶するために使用されます。タッチ・デバイスを使用する場合は、一部のコンポーネントでユーザー・エクスペリエンスをカスタマイズするために使用されます。

  • .application id.page.*.activeTab: カレント・タブを保存するオプションが有効化されたタブ・コンテナ・テンプレートを使用して、「リージョン表示セレクタ」リージョンで選択された最後のタブを記憶します

  • ORA_WWV_apex.Calendar.application id.page.region id.lastview: 最後に表示されたカレンダ期間を記憶します。

  • .application id.page.*.preferenceForExpanded: 縮小可能なリージョンの展開状態を記憶します。

  • ORA_WWV_apex.MED_*.splitterPosition: 様々な「対話グリッド」設定ダイアログのスプリッタ・バーの位置が格納されます。

ローカル記憶域
  • ORA_WWV_apex.builder.devToolbar.options: 開発者ツールバーのユーザー・プリファレンス設定の「自動非表示」、「アイコンのみの表示」および「表示位置」が格納されます。

  • ORA_WWV_apex.builder.pageDesigner.useComponentView: ページ・デザイナの「コンポーネント・ビュー」タブのユーザー・プリファレンスが格納されます。

  • ORA_WWV_apex.builder.pageDesigner.model.componentIds: ページ・デザイナの新規コンポーネント用の未使用IDのプールが格納されます。

更新のチェック

開発者がAPEX開発環境にログインしたときに、新しいバージョンが入手可能になっていると通知が表示されます。このバージョン情報を取得するために、APEXによって隔週でoracle.comサーバーにリクエストが送信されます。それにより、APEX製品開発チームが製品の今後に関する意思決定を行うために使用する、開発サーバーに関する匿名の統計情報(データベース・バージョン、APEXコンポーネントの使用状況など)が渡されます。このチェックはデフォルトで有効になっていますが、インスタンス管理者が無効にできます。詳細は、Oracle APEX APIリファレンスAPEX_INSTANCE_ADMINCHECK_FOR_UPDATESパラメータを参照してください。