9.8.5 chactl calibrate
chactl calibrateコマンドを使用して、より高い感度と精度を持つ新しいモデルを作成します。
ユーザー生成モデルは、ターゲットからの調整データを使用するため、運用環境のOracle Real Application Clusters (Oracle RAC)監視対象システムに対して有効です。Oracle Cluster Health Advisorは、ユーザー生成モデルを使用可能なモデルのリストに追加し、この新しいモデルをOracle Cluster Health Advisorリポジトリに格納します。
同じ名前のモデルが存在する場合は、-forceオプションを使用して、古いモデルを新しいモデルで上書きします。
キー・パフォーマンス・インジケータおよびワークロード・インジケータ
一連のメトリックまたはキー・パフォーマンス・インジケータは、調整対象として選択されたトレーニング・データに対する制約を概要レベルで示します。このセットは、応答時間、CPU使用率など、パフォーマンス目標およびリソース使用率帯域幅を示す関連メトリックで構成されます。
また、キー・パフォーマンス・インジケータはオペレーティング・システムとデータベースのシグナルでもあり、監視され、推定され、障害検出ロジックに関連付けられています。これらのキー・パフォーマンス・インジケータのほとんどが予測子でもあり、その状態が他のシグナルの状態と相関しているか、他のシグナルによって予測されます。キー・パフォーマンス・インジケータは、他のシグナルと相関関係にあるため、トレーニング・データまたは調整データのフィルタとして役立ちます。
キー・パフォーマンス・インジケータの範囲は、query calibrateコマンドとcalibrateコマンドでデータ・ポイントをフィルタで除外するために使用されます。
データベースの場合は次のキー・パフォーマンス・インジケータがサポートされます:
-
CPUPERCENT- CPU使用率- % -
IOREAD- ディスク読取り- MB/秒 -
DBTIMEPERCALL- ユーザー・コール当たりのデータベース時間- マイクロ秒/コール -
IOWRITE- ディスク書込み- MB/秒 -
IOTHROUGHPUT- ディスク・スループット- IO/秒
クラスタの場合は次のキー・パフォーマンス・インジケータがサポートされます:
-
CPUPERCENT- CPU使用率- % -
IOREAD- ディスク読取り- MB/秒 -
IOWRITE- ディスク書込み- MB/秒 -
IOTHROUGHPUT- ディスク・スループット- IO/秒
構文
chactl calibrate {cluster|database -db db_unique_name} -model model_name
[-force] [-timeranges 'start=time_stamp,end=time_stamp,...']
[-kpiset 'name=kpi_name min=val max=val,...' ][-help]タイムスタンプをYYYY-MM-DD HH24:MI:SSの形式で指定します。
例
chactl calibrate database -db oracle -model weekday
-timeranges 'start=start=2016-09-09 16:00:00,end=2016-09-09 23:00:00'chactl calibrate database -db oracle -model weekday
-timeranges 'start=start=2016-09-09 16:00:00,end=2016-09-09 23:00:00'
-kpiset 'name=CPUPERCENT min=10 max=60'エラー・メッセージ
エラー: input string "xc#? %" is misconstructed
説明: 「Warning: model_name already exists, please use [-force]」メッセージで既存のモデル名があるかどうかを確認します。
エラー: start_time and/or end_time are misconstructed
説明: 入力した時間の指定子の構成に誤りがあります。
エラー: no sufficient calibration data exists for the specified period, please reselect another period
説明: エバリュエータで十分な調整データが見つかりませんでした。
親トピック: chactlコマンド・リファレンス