1.2.3 Oracle DatabaseでのPL/SQLパッケージのインストール

Oracle Graph Server and Client は、Oracle Database 12.2以降と連携して機能します。ただし、Oracle Graph Server and Clientのダウンロードに含まれる更新されたPL/SQLパッケージをインストールする必要があります。

ノート:

Graph Server and ClientをOracle Autonomous Databaseとともに使用している場合は、このセクションをスキップできます。必要なことは、認証にOracle Databaseを使用するための基本ステップでステップ5およびステップ6を実行することにより、ロールを作成し権限を割り当てることのみです。これらのステップは、Oracle Cloud Infrastructureコンソール「データベース・アクション」を使用して実行できます。

  1. Oracle Graph Server and Clientのダウンロードに含まれるOracle Graph PL/SQLパッチ・コンポーネントをOracle Software Delivery Cloudからダウンロードします。
  2. ファイルoracle-graph-plsql-<ver>.zipを任意のディレクトリに解凍します。
    <ver>は、PL/SQL用のOracle Graph PL/SQL Patchのダウンロードされたバージョンを示します。
  3. PL/SQLパッケージをインストールします。
    1. 2つのディレクトリがあります。1つはOracle Database 18c以前のユーザー用、もう1つはOracle Database 19c以降のユーザー用です。DBA権限を持つデータベース・ユーザーとして、(使用しているデータベース・バージョンに一致する)適切なディレクトリのREADME.mdファイルの手順に従います。これは、グラフ機能を使用するすべてのPDBに対して実行する必要があります。次に例を示します。
      -- Connect as SYSDBA
      SQL> ALTER SESSION SET CONTAINER=<YOUR_PDB_NAME>;
      SQL> @opgremov.sql
      SQL> @catopg.sql
  4. グラフを操作するためのデータベース・ユーザーをデータベースに作成します。
    1. DBA権限を持つデータベース・ユーザーとして、ユーザー<graphuser>を作成し、必要な権限を付与します。
      1. 3層アーキテクチャ(インメモリー・グラフ・サーバー(PGX)で実行されるグラフ問合せおよび分析)を使用する場合は、次のコマンドの説明に従って権限を付与します。
        SQL> GRANT CREATE SESSION, CREATE TABLE, CREATE VIEW TO <graphuser>
      2. 2層アーキテクチャを使用し、データベースでグラフ問合せを実行する場合は、データベース・ユーザーに必要な権限の説明に従って権限を付与します。
        SQL> GRANT CREATE SESSION, ALTER SESSION, CREATE TABLE, CREATE PROCEDURE, CREATE TYPE, CREATE SEQUENCE, CREATE VIEW, CREATE TRIGGER TO <graphuser> 
    2. データベースの<graphuser>として、PL/SQLの更新が成功したことを確認します。
      SQL> CONNECT <graphuser>/<password>
      SQL> SELECT opg_apis.get_opg_version() FROM DUAL;
           -- Should return 21.4 if you are using 
           -- Graph Server and Client 21.4
  5. グラフを操作するためにステップ4で作成したデータベース・ユーザーに、適切なロール(GRAPH_DEVELOPERまたはGRAPH_ADMINISTRATOR)を付与します。

    ノート:

    
    SQL> GRANT GRAPH_DEVELOPER to <graphuser>
    SQL> GRANT GRAPH_ADMINISTRATOR to <adminuser>