18 トラブルシューティング

Oracle Key Vault SDKプログラムは、Oracle Key Vault SDKの成果物の一部として含まれているトレース・インフラストラクチャを使用してデバッグできます。

C SDKプログラムとJava SDKプログラムのトレース・インフラストラクチャの使用については、次の内容を参照してください。

  • C SDKトレース: トレースをオンにする前に、次に示すように、システムで使用しているC SDKソフトウェアのバージョンを特定します。$OKV_HOMEの下にC SDKをデプロイした場合は、次のコマンドを実行します。

    cd $OKV_HOME/csdk/lib
    strings libokvcsdk.so | grep "Oracle Key Vault C SDK Version"

    Oracle Key Vault C SDKは、C SDKエンドポイント・プログラムの実行時に発生したエラーをデバッグするために、広範囲にわたるトレース・インフラストラクチャをサポートしています。C SDKプログラムのトレースは、okvEnvSetTrace APIを使用することで有効化できます。Oracle Key Vault C SDKは、C SDKエンドポイント・プログラムに対して生成されたトレース・メッセージをフィルタ処理するために、様々なトレース・レベルをサポートしています。様々なトレース・レベルの詳細は、「okvEnvSetTrace」の項を参照してください。また、C SDKエンドポイント・プログラムのトレースを有効化する場合は、同じ項の例を参照してください。トレース・ファイルは、okvEnvSetTrace APIコールへの入力として指定した場所にあります。トレース・ファイルの形式は、okv_csdk_<Process_ID_of_CSDK_Program>.trcです。

  • Java SDKトレース: トレースをオンにする前に、次に示すように、システムで使用しているJava SDKソフトウェアのバージョンを特定します。$OKV_HOMEの下にJava SDKをデプロイした場合は、次のコマンドを実行します。

    cd $OKV_HOME/jsdk/lib
    unzip -p okvjsdk.jar | strings | grep "Oracle Key Vault Java SDK Version"

    Oracle Key Vault Java SDKのトレースは、標準のjava.util.loggingトレース・レベル(OFF、SEVERE、WARNING、INFO、FINE、FINERおよびALL)でサポートされます。トレースをオンにするには、このトレース・レベルを構成ファイルlogging.propertiesで設定します。この構成ファイルは、Oracle Key Vault Java SDK成果物の一部として提供されます。Java SDKトレースがファイルに生成されるように、構成ファイルでグローバル・トレース・レベル.leveljava.util.logging.FileHandler.levelをオンにしてください。、トレース・ファイルを生成するディレクトリは、構成ファイルのプロパティjava.util.logging.FileHandler.patternを編集して変更することもできます。

    トレース・レベルの詳細は、https://docs.oracle.com/javase/7/docs/api/java/util/logging/Level.htmlを参照してください。java.util.logging FileHandlerの詳細は、https://docs.oracle.com/javase/7/docs/api/java/util/logging/FileHandler.htmlを参照してください。

SDKの問題が発生したときには、サポート・チームにSDKのバージョン情報とトレース・ログを提示してください。プログラムの実行時に、機密情報がトレース・ファイルに書き込まれないように注意してください。

関連項目