ネイティブODBCドライバを使用したデータベース接続の構成

Oracle Analytics Serverには、一部のデータ・ソース(全部ではない)用にLinux ODBCドライバがバンドルされています。

TeradataおよびOracle TimesTen In-Memory Databaseなどのデータ・ソースでは、独自のODBCドライバをインストールし、obis.propertiesファイルおよびodbc.iniファイルを更新して、データ・ソースを構成する必要があります。

Teradataを使用している場合は、Teradataデータ・ソースに対する問合せのスプール領域エラーの回避を参照してください。

接続プールの作成または変更を参照してください。

  1. 次の場所にあるobis.propertiesファイルを開きます。

    BI_DOMAIN/config/fmwconfig/bienv/obis

  2. LD_LIBRARY_PATH変数を見つけて、次の情報を使用します。
    • Linuxの場合、ライブラリ・パス変数はLD_LIBRARY_PATHです。

    • AIXの場合は、ライブラリ・パス変数はLIBPATHです。

    たとえば、Linux上のドライバにライブラリ・パス変数を設定するには、次のようにします。

    LD_LIBRARY_PATH=$ORACLE_HOME/opt/teradata/client/15.10/odbc_64/lib,
    $ORACLE_HOME/bi/bifoundation/web/bin,
    $ORACLE_HOME/clients/epm/Essbase/EssbaseRTC/bin,
    $ORACLE_HOME/bi/bifoundation/odbc/lib,
    $ORACLE_INSTANCE,
    $ORACLE_HOME/lib 
    
  3. 必要に応じ、ドライバのパスが含まれるようにLD_LIBRARY_PATH変数を更新します。

    Linuxのドライバの変数を更新するには、次の例を確認します。

    LD_LIBRARY_PATH=$ORACLE_HOME/opt/teradata/client/15.10/odbc_64/lib,
    $ORACLE_HOME/bi/bifoundation/server/bin,
    $ORACLE_HOME/bi/bifoundation/web/bin,
    $ORACLE_HOME/clients/epm/Essbase/EssbaseRTC/bin,
    $ORACLE_HOME/bi/bifoundation/odbc/lib,
    $ORACLE_INSTANCE,
    $ORACLE_HOME/lib
    
  4. obis.propertiesPATH変数を検索し、必要に応じ、DataDirectドライバ・パスを含めます。
  5. ファイルを保存して閉じます。
  6. odbc.iniファイルを開きます。このファイルは次の場所にあります:

    BI_DOMAIN/config/fmwconfig/bienv/core

  7. ODBC接続名がリポジトリで定義した接続プールに指定されているデータソース名と同じになるように、データベースにエントリを作成します。

    DriverパラメータをデータベースのネイティブODBCドライバのファイル名および場所に設定し、オペレーティング・システムに適したライブラリ接尾辞(たとえばAIXの場合は.so)を付けます。

    次の例では、LinuxでのTeradataデータソースの詳細を示します。データソース名はTera_Northwindです。

    [Tera_Northwind]
    Driver=/opt/teradata/client/15.10/odbc_64/lib/tdata.so
    Description=NCR 3600 running Teradata V2R6.2
    DBCName=10.345.67.899
    astUser=
    Username=northwind
    Password=northwind
    Database=northwind
    DefaultDatabase=northwind
    NoScan=no
    

    管理ツールでこのデータ・ソースに対して「接続プール」ダイアログの「一般」タブでオプション「完全修飾表名が必要」を選択した場合は、DefaultDatabaseパラメータに値は必要ありません。

  8. odbc.iniファイルのODBC Data Sourcesセクションに、データ・ソースに適した詳細のエントリを追加します。

    次の例では、Teradataデータソースの詳細を示します。データソース名はTera_Northwindです。

    Tera_Northwind=tdata.so
    
  9. OBIS1を再起動します。
  10. 管理ツールを使用して、リポジトリを開き、適切な物理データベース用に接続プールのデータ・ソース名として作成した新しいDSNを追加します。