レポート・ビューアを使用したピクセル対応レポートの構成

画像のようなレポート・ビューアを使用して、ピクセル対応のレポートを構成できます。

レポート・ビューアには、次のオプションが用意されています。レポートによっては、使用できないオプションがあります。

  • パラメータの指定
  • レイアウトの選択
  • 出力タイプの選択
  • アクションの実行

この画像は、レポート・ビューアのオプションを示しています。

パラメータの指定

パラメータ値の入力が必要なレポートでは、レポート・ビューアにパラメータ選択プロンプトが表示されます。プロンプトの表示方法は、レポートの構成によって異なります。

パラメータは、レポート表示領域の上部または左側に表示したり、ポップアップ・ダイアログとして表示したり、レポートが表示される前にページ上のプロンプトとして表示したりすることができます。レポート・エディタを使用して、レポートごとに個別にパラメータ設定を構成します。
  1. レポート・ビューアの右上の領域で「パラメータ」をクリックすると、パラメータ・プロンプトの表示と非表示を切り替えることができます。
  2. パラメータ値を入力します。
    レポート構成に応じて、パラメータ値を指定するときに次のプロンプト・タイプを使用できます。
    • 日付を選択するカレンダ。
    • 値を入力するテキスト・ボックス。複数の値はカンマで区切ります。
    • 値を選択する選択リスト。一部のリストは複数選択をサポートしています。多くの値を持つリストでは、検索がサポートされます。スクロール・リストの下部にある「検索」をクリックすると、「検索」ダイアログが表示されます。
    • 複数の選択を行うチェック・ボックス。
    • 単一の選択を行うラジオ・ボタン。
  3. 「適用」をクリックすると、パラメータ選択後のレポートが再表示されます。「適用」ボタンがない場合は、新しい値を選択するとレポートが自動的に再生成されます。
    「適用」ボタンを表示するかどうかは、パラメータのプロパティ設定の1つです。

パラメータ値の検索

パラメータ検索オプションを使用して、リストでパラメータ値を検索します。

  1. パラメータ・スクロール・リストの下部にある「検索」をクリックして、「検索」ダイアログを開きます。
  2. 検索文字列を入力した後、検索対象の値が、入力した文字列で始まるのか、入力した文字列で終わるのか、あるいは入力した文字列を含むのかを選択します。

    検索文字列では、パーセント%およびアンダースコア_をワイルド・カードとして使用できます。

    • パーセント%を使用すると、任意の長さ(長さ0を含む)の任意の文字列を照合します。

    • アンダースコア_を使用すると、1つの文字で照合します。

    複数値の選択をサポートするパラメータの場合、「検索」ダイアログには、返された複数の値を選択するためのシャトル・インタフェースが含まれています。

レイアウトの選択

複数のレイアウトを使用できる場合、レポート・ビューア・ページに別々のタブとして表示されます。レイアウトによって、出力のタイプは異なります。

  1. レポート・ビューアでレポートを開きます。
  2. 表示するレポート・レイアウトのタブを選択します。

出力タイプの選択

「レポート・ビューア」で、メニューから出力オプションを選択できます。

  1. レポート・ビューアでレポートを開きます。
  2. 「出力タイプ」メニューからレポートの出力オプションを選択します。
    出力は、ブラウザまたは起動されたアプリケーションで自動的に表示されます。

出力タイプ

「レポートの表示」リストには、そのレポートに使用できる出力タイプが含まれます。

出力タイプ

出力タイプ 説明
対話型 チャートの値のポップアップ表示や、ナビゲートとフィルタ処理が可能な表など、レポートの対話的な機能を使用できます。この出力は、レイアウト・エディタを使用して設計されたレイアウトにのみ使用できます。
HTML レポートをブラウザ表示用にHTML (Hypertext Markup Language)ファイルとして生成します。
PDF レポートをPDF (Portable Document Format)ファイルとして生成し、レポートをAdobe Acrobat Readerで開きます。この出力タイプは印刷用に最適化されています。
RTF レポートをRTF (Rich Text Format)ファイルとして生成します。Microsoft WordやOpenOffice.orgなどの文書処理アプリケーションがインストールされている場合は、アプリケーションを開いて表示するよう求められます。
Word レポートをMicrosoft Wordドキュメントとして.docx形式で生成します。
Excel (mhtml) Excel 2003以上で開くことができるMHTMLファイルを生成します。Microsoft Excel 2003がインストールされていて、レポートをExcelで表示する場合は、この出力タイプを選択します。このオプションでは、チャートやロゴなど、埋込みイメージがサポートされています。
Excel (html) Excelで開くことができるHTMLファイルを生成します。この出力タイプは、以前のバージョンのMicrosoft Excel 2000または2002を実行している場合にのみ選択します。このオプションでは、埋込みイメージはサポートされていません。
Excel (*.xlsx)

レポートをExcel.xlsx (Excel XML形式)ファイルで生成します。Excel 2007以降がインストールされている場合、このオプションを使用するとレイアウトや書式を最適な状態で保持できます。

xlsxファイル拡張子を使用するExcel 2007の出力形式の場合、Publisherでは数値や日付の書式設定が適用されません。Publisherは、書式設定マスクおよび実際の値(日付または数値)をXLSX出力ファイルに保存します。この書式設定はMicrosoft Excelによって処理されます。次に例を示します。

  • Microsoft Windowsで、クライアント・コンピュータの「地域と言語」が「英語(米国)」に設定されている場合、Excel 2007の出力ファイルでは、数値と日付がen-USロケールで書式設定されます。

  • Microsoft Windowsで、クライアント・コンピュータの「地域と言語」が「フランス語(フランス)」に設定されている場合、同じExcel 2007の出力ファイルがfr-FRロケールで書式設定されます。

PowerPoint (mhtml) Microsoft PowerPoint 2003との互換性を持つPowerPointファイルを生成します。Microsoft PowerPoint 2010では、この出力タイプはサポートされません。かわりにPowerPoint(*.pptx)を選択してください。
PowerPoint (*.pptx) Microsoft Office Open XML形式のPowerPointファイルを生成します。この出力タイプは、Microsoft PowerPoint 2007以上でサポートされます。
MHTML MHTML (Mime HyperText Markup Language)ファイルを生成します。このオプションでは、Webページとそのリソースを1つのMHTMLファイル(.mht)に保存できます。この形式では、すべてのイメージおよびリンクされたファイルが1つのエンティティとして保存されます。このオプションは、HTML出力の送信または保存時に埋込みイメージやスタイルシートの書式を保持する場合に使用します。
PDF/A PDFファイルを生成します。長期間保存する必要のあるレポートをサポートするアーカイブの標準です。PDF/AはPDF標準の特殊なサブセットで、自己完結型ドキュメントとしてファイルを保存することを妨げる可能性のある要素が禁止されます。
PDF/X 印刷前のグラフィック交換をサポートするPDFファイルを生成します。PDF/XはPDF標準の特殊なサブセットで、高品質印刷生成出力に対応するようにドキュメントを効率化し、署名、コメント、埋込みマルチメディアなど、印刷生成に寄与しないコンテンツを制限します。
圧縮PDF

レポートのPDF出力とインデックス・ファイルを格納したzipファイルが生成されます。このオプションは、圧縮PDF出力対応として設計されたレポートでのみ使用できます。

FO形式のXML XSL-FO情報を持つXMLファイルを生成します。
データ(XML) XMLデータを生成します。

Safariブラウザ・ユーザーの場合、SafariブラウザではXMLがテキストとしてレンダリングされます。データ・エンジンでXMLとして生成されたデータをXMLとして表示するには、データが表示されているフレーム内を右クリックして、「フレームのソースを表示」をクリックします。これは表示だけの問題です。データのエクスポートを選択すると、データは適切に保存されます。

データ(CSV) データをカンマ区切りの値の形式で生成します。データは単純な<rowset>/<row>構造にする必要があります。

アクションの実行

「アクション」メニューには、レポートに対して実行できる複数のコマンドおよび操作が用意されています。

  1. レポート・ビューアでレポートを開きます。
  2. 「アクション」メニューからアクションを選択します。

アクション

「アクション」メニューで使用できるオプションは、ユーザーの権限と、レポートに設定されたプロパティによって異なります。

メニュー・オプション 説明
お気に入りに追加

「ホーム」ページで、「お気に入り」リストにレポートを追加します。

レポートの編集

レポート定義を更新できます。たとえば、新しいレイアウトの追加や作成、レポートのプロパティの更新、デフォルトのパラメータ値の変更などが可能です。

レイアウトの編集

表示しているレイアウトを更新できます。Publisherレイアウト・エディタを使用してレイアウトが作成されている場合は、ブラウザでレイアウト・エディタが起動します。レイアウトが、RTF、PDF、Excelなどのサポートされている別のテンプレート・タイプに基づいている場合は、テンプレート・ファイルを保存するように求めるプロンプトが表示されます。その後、適切なアプリケーションでそのファイルを開くことができます。

エクスポート

「エクスポート」では、選択した出力タイプのデフォルトのアプリケーション(PDF出力の場合はAdobe Acrobat、Excel出力の場合はMicrosoft Excelなど)にレポートがエクスポートされます。

送信

レポートをすぐに電子メール・アドレスやプリンタなどの宛先に送信するようにスケジュールできます。

「送信」アクションを実行すると、「レポート・ジョブのスケジュール」ページが起動し、出力、宛先および通知のオプションを選択することができます。

対話モードではレポートを送信できません。「レポートの表示」リストで別の出力タイプ(PDFやHTMLなど)を選択してから、「送信」をクリックする必要があります。

スケジュール

レポートを実行して配布するジョブを作成します。

ジョブ

現在該当のレポートにスケジュールされているジョブを表示し、管理することができます。

ジョブ履歴

完了したレポート・ジョブと実行中のレポート・ジョブを表示できます。

履歴から再公開

以前にスケジュールされた完了済のジョブを選択して、特定の出力でレポート・ビューアに表示できます。

レポート・リンクの共有

現在表示しているレポートに基づいて、コピーおよび再利用可能なリンクを生成できます。オプションを選択すると、ダイアログにレポートのURLが表示されます。

URLで表示される内容は、次のように制御できます。

  • 「現在のページ」は、現在表示されているページをそのまま表示します。

  • 「ヘッダーなし」は、現在のレポートを、Publisherロゴ、タブまたはナビゲーション・パスなしで表示します。

  • 「パラメータなし」は、現在のレポートをヘッダーやパラメータ選択なしで表示します。「アクション」「エクスポート」「レポートの表示」メニューは表示します。

  • 「ドキュメントのみ」は、現在のレポート・ドキュメントのURLのみを表示します。他のページ情報やオプションを表示しません。