Oracle Analytics Serverの新機能

ご使用中のOracle Analytics Serverのエクスペリエンスを改善するために最近追加された新機能および拡張機能の概要をここで説明します。

Oracle Analytics Server 2022 (6.4)の新機能

データ接続、モデリングおよび準備

機能 説明
ビジュアライゼーション・コンポーネントの分析 組込みの「パフォーマンス・ツール」を使用して、ワークブック内のビジュアライゼーション・コンポーネントの問合せ時間、サーバー時間、ストリーミング時間などの統計を分析します。開発者リファレンスを参照してください。

複数の表があるデータセットの自動結合オプション

「自動結合表」オプションを使用して、データセットでの自動結合の作成をオフまたはオンにします。デフォルトでは、表を結合ダイアグラムにドラッグ・アンド・ドロップすると自動的に結合が作成されます。自動結合のオフおよび手動での結合作成が便利な場合もあります。データセットの自動結合の無効化を参照してください。

Microsoft Azure Synapseへの接続 Microsoft Azure Synapseデータ・ソースからデータをビジュアル化します。サポートされるデータ・ソースを参照してください。

複数の表を持つデータセットのためにOracle Transactional Business IntelligenceおよびOracle Business Intelligence Enterprise Editionのソースに接続します。

Oracle Applications接続を使用して、Oracle Transactional Business Intelligence、およびリモートのOracle Analytics ServerおよびOracle Business Intelligence Enterprise Editionのサブジェクト領域とレポートから、複数の表を含むデータセットに表を追加します。Oracleアプリケーションのサブジェクト領域からのデータセットの作成およびOracleアプリケーションの分析からのデータセットの作成を参照してください。

ビジュアライゼーションの自動リフレッシュのカスタマイズ

キャンバス上のビジュアライゼーションでデータが自動的にリフレッシュされる頻度を設定します。キャンバス・レイアウトとプロパティのビジュアル化を参照してください。

カスタム・ナレッジ

独自のエンタープライズ固有の参照データを追加することで、Oracle Analyticsのシステム・ナレッジを拡張します。これにより、関心事のセマンティック・タイプを自動的に検出および分類して、より関連性の高いエンリッチメント推奨事項を提示するOracle Analyticの機能が向上します。データ・エンリッチメントのためのカスタム・ナレッジの追加を参照してください。

データ品質インサイト

データを探索し、コンテンツの視覚的な概要を使用してデータ品質を評価および改善します。品質インサイトを使用したデータの探索を参照してください。

複数の表を含むデータセット

1つ以上のリレーショナル・データ・ソース接続からデータセットに複数の表を追加して、データセットを使用したセルフサービス・データ・モデリングを実行します。複数の表を含むデータセットで使用可能なデータ・ソースおよび接続からのデータセットの作成を参照してください。

高頻度項目セット機能では、関連ルールがサポートされます

拡張アルゴリズムを使用して、より強力な高頻度項目セット分析を作成します。データベース分析関数を参照してください。

EssbaseおよびEPMデータ・ソースの階層ナビゲーション

サブジェクト領域またはデータセットへの接続時に、Essbaseまたは Enterprise Performance Management (EPM)階層をナビゲートします。ピボットおよび表のビジュアライゼーションで階層ツリーをドリルアップおよびドリルダウンできます。階層をフィルタで使用することはできませんが、階層レベルをフィルタで使用することはできます。ビジュアライゼーション・キャンバス内のデータのソートと選択を参照してください。

複数の表が含まれたデータセット内のローカル・サブジェクト領域 複数の表が含まれたデータセットに、ローカル・サブジェクト領域データ・ソースを追加します。ローカル・サブジェクト領域によるデータセットの作成を参照してください。

プロジェクトという名称のワークブックへの変更

Oracle Analyticsのユーザー・インタフェースとユーザー支援機能で、プロジェクトという名称がワークブックに変更されました。プロジェクトの場合と同様に、ワークブックを使用してビジュアライゼーションを編成します。ワークブックの構築およびビジュアライゼーションの作成の開始を参照してください。

スケジュールによるデータセットのリロード

自動的にデータをキャッシュするように設定された1つ以上の表が含まれているデータセットに対して、データのリロードをスケジュールします。履歴やスケジュールの詳細など、データセットのリロードに関する情報を表示します。データセットのリロードのスケジュールおよびデータセットのリロード・スケジュールの詳細の表示を参照してください。

分析ビューのサポート Oracle Databaseの分析ビューからデータをモデル化およびビジュアル化します。Oracle Databaseでは、大量のデータに対して高度な集計機能と高パフォーマンスを活用できます。Oracle Autonomous Data Warehouseの分析ビューからのデータ・モデルの作成(設定)、分析ビューへの接続(ビジュアル化)を参照してください。

検索、ダッシュボード操作、ストーリーテリング

機能 説明
キャンバス上の注釈 「ビジュアル化」では、キャンバスへのノートの追加や、特定のデータ・ポイントへのノートの関連付けができます。ビジュアライゼーションへのノートの追加を参照してください。

自動インサイト

Oracle Analyticsは、作成時にデータセットを分析し、最適なインサイトが得られるビジュアライゼーションを提案します。Oracle Analyticsによる自動インサイトを使用したデータセットの最適なビジュアライゼーションの提示を参照してください。

リスト・フィルタの自動リフレッシュ

多数の値を持つリスト・フィルタが表示されると、ユーザーがページ付けをした場合および現在のページで指定可能なすべての値が選択された場合に、リストがリフレッシュされます。「リスト・フィルタの適用」を参照してください。

ウォーターフォール・ビジュアライゼーションの平均集計

ウォーターフォール・ビジュアライゼーションに詳細を追加すると、加重平均が計算され、ブリッジ・レポートに表示されます。

複数列の設定の変更

複数列の設定を変更するときに時間を短縮できます。「メタデータ」ビューで列を複数選択して、複数列の「データ型」、「処理形式」設定、集計タイプおよび非表示設定を一度に変更します。データセットの列プロパティの構成を参照してください。

条件付き書式

条件付き書式を使用して、ビジュアライゼーションの重要なデータ・イベントを強調表示して、アクションを実行できるようにします。ビジュアライゼーションへの条件付き書式の適用を参照してください。

コンシューマ・モード・ナビゲーション: 下部タブ

作成者には、コンシューマ・ナビゲーションのエクスペリエンスをキュレートするための新しい「下部タブ」プレゼンテーション・スタイルが用意されるようになりました。作成者は、このスタイルを「プレゼンテーション」プロパティ・パネルから選択できます。インサイトの取得を参照してください。

コンシューマの双方向性の制御

「解説」でコンシューマ・エクスペリエンスを定義する場合、作成者はコンテキスト・メニューを使用して、コンシューマのユーザー双方向性オプションのオンとオフの切替えができます。ストーリの作成を参照してください。

Mapboxライブラリによるマップ・ビジュアライゼーションの拡張 Mapbox GLおよびWebGLからのクライアント側ライブラリを介して、マップ・ビジュアライゼーションによる円滑で強力な相互作用にアクセスします。

個別のビジュアライゼーションのエクスポート

ワークブック内の個別のビジュアライゼーションからエクスポートします。具体的には、別のアプリケーションやWebページに埋め込まれたビジュアライゼーションからデータをエクスポートできます。ビジュアライゼーションまたはストーリのエクスポートを参照してください。

複数の表があるデータセットのエンティティに対する式フィルタ 複数の表を含むデータセットで式フィルタを使用します。データセット表へのフィルタの適用を参照してください。

グラフ分析

強力なプロパティ・グラフ分析を使用すると、ネットワーク・グラフのビジュアライゼーションが向上します。たとえば、2つの頂点間の最短パスを計算したり、グラフ内の接続された頂点を識別したりできます。グラフ分析のデータ・フローへの追加を参照してください。

ホームページの検索の改善

検索バーに拡張検索コマンドを入力して、完全一致、複数条件一致およびフィールドレベル一致の検索結果を調整します。コンテンツを検索するための拡張検索コマンドを参照してください。

ソート・オプションの改善

「ソート」ダイアログを使用して、ソートを構成し、ソート順序およびソートの競合を明確に確認します。ビジュアライゼーション・キャンバス内のデータのソートと選択を参照してください。

ドーナツ・グラフの内部半径

ドーナツ・グラフでは、ドーナツの内径を制御します。円グラフおよびツリーマップ・グラフを参照してください。

非結合データセットのマップ・レイヤー

レイヤー間のデータが結合されていないビジュアライゼーションにマップ・レイヤーを作成します。単一のマップ・ビジュアライゼーションへの複数のデータ・レイヤーの適用を参照してください。

「マイ計算」のプロパティ

ワークブックのカスタム計算には、その他のメジャーと同様のプロパティが表示されます。

リスト・フィルタのNull値

リスト・フィルタで結果にNULL値を含めるかどうかを指定します。「リスト・フィルタの適用」を参照してください。

キャンバス上日付フィルタ

キャンバス上の日付セレクタおよび日付フィルタの相対時間フィルタを使用します。キャンバス上のフィルタの作成および異なるフィルタ・タイプの適用を参照してください。

キャンバス上フィルタ・タイプ

各種のキャンバス上フィルタ・タイプ(「上位下位N件」や「相対時間」など)を使用します。キャンバス上のフィルタの作成および異なるフィルタ・タイプの適用を参照してください。

キャンバス上メジャー・フィルタ

キャンバス上のメジャー・セレクタおよびメジャーの上位と下位の時間フィルタを使用します。キャンバス上のフィルタの作成および異なるフィルタ・タイプの適用を参照してください。

ピクセルパーフェクト・レポートは、複数の表が含まれたデータセットをサポートします。

レポート作成者は、複数のテーブルが含まれたデータセットを使用して、ピクセルパーフェクト・レポートを作成できます。セルフサービス・アナリティクスの使用を参照してください。

表とピボット表の配置

表およびピボット表の配置の機能が拡張されて、ビジュアライゼーションをより簡単にフォーマットできるようになりました。

拡張オプションでキャンバス上のビジュアライゼーションを印刷

様々なソースの印刷ターゲットおよび拡張オプションに基づいた論理デフォルト印刷サイズで、キャンバス上のビジュアライゼーションを印刷します。ビジュアライゼーション、キャンバスまたはストーリの印刷を参照してください。

Redwoodデザイン

Oracle Analyticsは、Redwoodというコード名の新しいOracleデザイン・コンセプトを完全採用しています。製品のルック・アンド・フィールとデフォルトの色およびフォントは、使いやすさとアクセシビリティに細心の注意を払いながら長年にわたって研究開発された、Redwoodのガイドラインに従うようになります。

プロファイル結果および推奨のリフレッシュ

カスタム・ナレッジを追加または更新した後、プロファイル結果およびエンリッチメント推奨をリフレッシュします。エンリッチメント推奨の受入れを参照してください。

キャンバス上での複数のビジュアライゼーションの選択

キャンバス上でビジュアライゼーションを複数選択し、コンテンツのグループの共有プロパティを簡単に変更します。キャンバス上の複数のビジュアライゼーションの操作を参照してください。

ビジュアライゼーション内のデータをビジュアライゼーションにない列でソート

ビジュアライゼーションに含まれていない列で、ビジュアライゼーション内のデータをソートします。ビジュアライゼーション・キャンバスでのデータのソート、ドリル、選択、および統計の適用を参照してください。

Null値を最初にソート NULL値を他の値の前にソートする(On)か、後にソートする(Off)かを指定します。データベースに一致する値を選択します。Null値を最初にソートを参照してください。
ブラウザの「戻る」ボタンのサポート ブラウザの「戻る」ボタンを押して、インタフェースの範囲内で移動します(エディタとホーム・ページの間など)。

時系列予測

時系列分析予測をデータ・フローから直接実行します。データ・フローへの時系列予測の追加を参照してください。

ビジュアライゼーション・タイトルのツールチップ

ビジュアライゼーション・タイトルの上にカーソルを置いたときに表示される独自のツールチップ・テキストを入力します。ビジュアライゼーション・プロパティについてを参照してください。

強化された分析と機械学習

機能 説明
機械学習モデルのリフトとゲインの値の計算 ビジュアル化できる、リフトとゲインの統計を使用して、予測機械学習モデルをより効率的に評価します。「リフトとゲインのチャートを使用した機械学習モデルの評価」を参照してください。

一部のソース用に合理化された高度な分析機能

一部のデータセット(Oracle EPMやEssbaseなど)については、高度な分析用のユーザー・インタフェースを合理化することで予期しない結果が生じないようにしています。

特徴抽出のサポート

登録済のOracle機械学習の特徴抽出モデルのビューをデータ・フローに適用します。データセットへの予測モデルまたはOracle機械学習モデルの適用を参照してください。

機械学習のためのXGBoostとニューラル・ネットワーク・アルゴリズム

XGBoostとニューラル・ネットワーク・アルゴリズムを登録して機械学習に適用します。

パフォーマンス、コンプライアンスおよび管理

機能 説明

オブジェクト・ストレージへのピクセルパーフェクト・レポートの配信

管理者は、Publisherの配信チャネルとしてオブジェクト・ストレージを構成できます。スケジュール済ジョブとバースト問合せでは、構成済のオブジェクト・ストレージにレポートを配信することも選択できます。オブジェクト・ストレージの追加および配信XML用の問合せの定義を参照してください。

AES256暗号化によるピクセルパーフェクトPDFレポート・ファイルの保護

FIPS 140-2準拠のAES-256暗号化を使用して、ピクセルパーフェクト・レポートのPDFファイルを保護します。PDFドキュメントの暗号化を参照してください。

Oracle Analyticsに関するフィードバックの共有 Oracle Analyticsに関するフィードバックを提供します。ユーザー・プロファイル・メニューから、「レビューを残す」を選択し、結果のページでフィードバックをGartner Peer Insightsと共有します。
システム設定の強化 コンソールの新しいシステム設定。
  • 表およびピボット表のExcelエクスポートでの行の繰返し - Microsoft Excelへの表およびピボット表のエクスポート時に、数行または数列にわたるセルを繰り返すかどうかを指定します。

その他のオプションを参照してください。

ユーザーとロールの管理の強化

ユーザー、グループおよびアプリケーション・ロールのメンバーシップ・データをカンマ区切り(CSV)のファイルにダウンロードする新しいオプションがあります。このデータは、監査目的や、誰がどのアクセス権を持っているかを正確に調べる場合に役立ちます。メンバーシップ・データの表示とエクスポートを参照してください。

Oracle Cloudへのデプロイメント

機能 説明
Oracle Cloud Marketplaceから入手可能なOracle Analytics Server 2022

Oracle Cloud Marketplaceを使用して、Oracle Cloud InfrastructureOracle Analytics Server 2022を簡単にデプロイします。

Oracle Cloud Marketplaceを使用してOracle Cloud InfrastructureOracle Analytics Serverをデプロイすると、Oracle Analytics Serverは、オンプレミスと同じ機能、スケーラビリティ、セキュリティおよびサポートを提供します。Oracle CloudへのOracle Analytics Serverのデプロイを参照してください。

ドキュメントのアクセシビリティ

オラクル社のアクセシビリティへの取組みの詳細は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docaccを参照してください。

Oracleサポートへのアクセス

サポートをご購入のOracleのお客様は、My Oracle Supportにアクセスして電子サポートを受けることができます。詳細は、http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=infoまたはhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs (聴覚障害者向け)を参照してください。