6.8.2 グラフ最適化オプションを使用したプロパティ・グラフの作成

問合せや分析、または更新操作を実行するためのグラフをロードできます。要件に応じて、CREATE PROPERTY GRAPH文のOPTIONS句を使用して、読取りまたは更新のパフォーマンスを最適化できます。

次の表に、OPTIONS句でサポートされる有効なオプションを示します。

表6-3 グラフ最適化オプション

オプション 説明
OPTIMIZED_FOR_READ これは、読取り集中型のシナリオに使用できます。
OPTIMIZED_FOR_UPDATES これはデフォルトのオプションで、高速更新に使用できます。
SYNCHRONIZABLE これにより、フラッシュバック・テクノロジを介してグラフを同期できるようになります。ただし、エッジ・キーのいずれかがコンポジット・キーであるか、または数値以外のキーである場合は、例外がスローされます。このような場合、通常はグラフのロードはできますが、PGXによって新しい(コンポジット以外および数値の)エッジ・キーが生成されます。そのため、このようなエッジをデータベースと同期することはできません。

たとえば、次のグラフは、OPTIMIZED_FOR_UPDATESおよびSYNCHRONIZABLEオプションを使用して設定されます。

CREATE PROPERTY GRAPH hr 
VERTEX TABLES ( 
EMPLOYEES LABEL Employee, DEPARTMENTS LABEL department 
) 
EDGE TABLES ( 
DEPARTMENTS AS managed_by 
SOURCE KEY ( DEPARTMENT_ID ) REFERENCES DEPARTMENTS 
DESTINATION EMPLOYEES 
NO PROPERTIES 
) OPTIONS (OPTIMIZED_FOR_UPDATES, SYNCHRONIZABLE)

ノート:

SYNCHRONIZABLEオプションは、OPTIMIZED_FOR_UPDATESおよびOPTIMIZED_FOR_READと組み合せて使用できます。ただし、OPTIMIZED_FOR_UPDATESOPTIMIZED_FOR_READは一緒には使用できず、一緒に使用すると例外がスローされます。