15.3 ファイルへのグラフのエクスポート

グラフ・サーバー(PGX)を使用すると、クライアントから、現在ロードされているグラフをファイルにエクスポートできます。

任意のPgxGraphオブジェクトでstore()メソッドを使用すると、クライアントでグラフを格納するファイル形式を指定できます。クライアントで、グラフとともに格納する一連のプロパティを動的に選択することもでき、つまり、すべてのプロパティをエクスポートする必要はありません。次に示すように、クライアントで格納時に使用するCompressionSchemeを指定できます。

表15-20 ファイルのCompressionScheme

CompressionScheme サポートされている形式
NONE すべての形式
GZIP ADJ_LISTEDGE_LISTFLAT_FILETWO_TABLES (text)

クライアントで、複数のファイルにエクスポートすることもできます。

PGXで指定されたグラフをファイルにエクスポートすると、クライアントが戻り値として受け取るグラフ構成も作成されます。これは、作成されたグラフ・インスタンスを後でロードする場合に役立ちます。

グラフ・データを複数のファイルにエクスポートする場合は、次のJSONフィールドを含むFileGraphStoringConfigを使用できます。

表15-21 複数のファイルにグラフをエクスポートする際のグラフ構成

フィールド 説明 デフォルト
base_path string グラフの格納に使用するベース・パス。ファイル・パスは、_._という形式(parent_path/my_graph_1.edges)を使用して構成されます。 null
compression_scheme enum[none, gzip] 圧縮に使用するスキーム、または圧縮を無効にするnone。 none
delimiter character 格納時にセパレータとして使用する区切り文字。文字"{}および\nは区切り文字として使用できません。 null
edge_extension string エッジ・ファイル・パーティションの作成時に使用する拡張子。 edges
initial_partition_index integer 初期パーティション索引として使用される値(initial_partition_index=1024 -> my_graph_1024.edges, my_graph_1025.edges)。 1
num_partitions integer 複数のファイルにエクスポートするときに作成するパーティションの数。 1
row_extension string 行ファイル・パーティションの作成時に使用する拡張子。 rows
vertex_extension string 頂点ファイル・パーティションの作成時に使用する拡張子。 nodes