このドキュメントでは、Oracle GoldenGate Enterprise Manager Plug-In 13c (13.5.1.0.0)リリースの新機能、主な変更点および既知の問題について説明します。内容は次のとおりです。
1.1 新機能と変更点
この項では、Oracle GoldenGate Enterprise Manager Plug-Inの様々なリリースに導入されている新機能の概要を示します。
1.1.1 新規および変更されたパラメータおよびコマンド
- ターゲット名の接頭辞 (オプション・パラメータ): Oracle GoldenGate ClassicおよびMicroservicesの両方のインスタンスの検出ユーザー・インタフェース(UIおよびEMCLI動詞を介した検出)。
GG_EXECUTE
: EMCLIを介したExtractおよびReplicatの開始/停止/強制終了をサポートします。EMCLI - GoldenGateプロセスで実行するコマンドを参照してください。
1.1.2 リリース13.5.1.0.0 — 2022年2月
GoldenGateモニター・エージェントの監視
Oracle GoldenGateターゲットには、モニター・エージェントのバージョン、ステータス、およびGoldenGateモニター・エージェントに関連するWebサービスの可用性などのメトリックが表示されます。これらのメトリックおよび他のいくつかのメトリックがOracle GoldenGateターゲット・ページに表示されます。モニター・エージェントが停止しているか、Webサービスにアクセスできない場合、OGGホーム・ページで様々なGoldenGate Classicターゲットのステータスに「警告」アイコンが表示されます。エージェント・メトリックを監視しているGoldenGateにアラートおよび通知を設定できます。Oracle GoldenGate System Monitoring Plug-InのGoldenGateモニター・エージェントを参照してください。
追加のGoldenGateターゲットの検出サポート
リバース・プロキシを使用して実行するように構成されたOracle Cloud InfrastructureおよびOCI Marketplaceで実行中のGoldenGateインスタンスを検出および監視できるようになりました。
分散/レシーバ・パスの追加メトリック
分散サービス詳細ページおよびレシーバ・サービス詳細ページで、「ターゲット暗号化アルゴリズム」、「クリティカル」、「処理のラグ」、「自動再起動」およびDDL、DML、表統計などの「統計」を含むパス詳細など、追加のパス・メトリックを監視および表示できます。詳細は、Oracle GoldenGate System Monitoring Plug-Inの分散サービスおよびレシーバ・サービスを参照してください。
管理サービスの強化
管理サービスは、プロセス・サマリーの詳細を表示するように拡張されました。プロセス・ヘルス概要チャート、アラート概要チャートおよびプロセスのメトリック詳細が表示されます。「名前」、「ステータス」、「タイプ」、「ラグ」、「破棄の合計」、「無視の合計」などのプロセス関連の詳細が表形式で表示されます。選択したプロセスの詳細なメトリックを表示することもできます。詳細は、Oracle GoldenGate System Monitoring Plug-Inの管理サービスを参照してください。
開始/停止するEMCLI動詞:
GG_EXECUTE EMCLI
動詞が追加され、ExtractおよびReplicatの開始/停止/強制終了をサポートします。詳細は、Oracle GoldenGate System Monitoring Plug-InのEMCLI - GoldenGateプロセスで実行するコマンドを参照してください。
新しい検出パラメータの追加
新しいターゲット名の接頭辞フィールドがGoldenGate ClassicおよびGoldenGate Microservicesの検出モジュールに追加されました。これが、検出されたすべてのターゲット名の前に付けられます。任意の環境名を指定できます。これは、アラートを送信するターゲットを識別し、すべてのターゲット・ページでターゲットを検索するのに役立ちます。Oracle GoldenGateターゲットのEMCLI動詞ベースの検出では、ターゲット名の接頭辞フィールドと同じ目的に使用される新しいtargetNamePrefixパラメータが追加されました。詳細は、Oracle GoldenGate System Monitoring Plug-InのUIでのOracle GoldenGateターゲットの検出およびEnterprise Manager CLI動詞ベースのOracle GoldenGateターゲットの検出を参照してください。
資格証明に対する変更
モニタリング資格証明が、検出後に自動的にOracle GoldenGate Microservicesインスタンスに設定されます。モニタリング資格証明を明示的に設定する必要はなく、優先資格証明のみを設定できます。管理サービスおよびサービス・マネージャの資格証明を別々に管理できるようになりました。管理サービス・ターゲットに資格証明が設定されている場合、抽出や複製などの子ターゲットに適用できます。Oracle GoldenGate System Monitoring Plug-Inの資格証明の管理を参照してください。
1.3.1 リリース13.5.1.0.0 — 2022年2月
バグ32709655 - ホスト名が長い場合に、GoldenGate Microservices (MA)コンポーネントを検出できない
この問題は修正されました。パラメータの編集ページに長いホスト名を入力した後でも、Oracle GoldenGate Microservicesコンポーネントを検出できます。
バグ32965181 - emcliクライアントがOMSと同じ場所にない場合に、discover_ggmaを使用した検出に失敗する
この問題は修正されました。構成ファイルの場所を指定しないと、emcliクライアントはローカル・ディレクトリでもファイルの有無をチェックし、そのファイルを取得します。
Oracle GoldenGate Enterprise Manager Plug-inがモニター・エージェントと通信できない場合のアラート通知のサポート
この問題は修正されました。モニター・エージェントが停止したときに通知を受けるアラートを設定できるようになりました。Oracle GoldenGate Monitor AgentのメトリックがOracle GoldenGateターゲットに追加され、アラートを設定できます。
1.4 既知の問題
具体的なバグまたはチケット番号に関する質問は、Oracleカスタマ・サポートにお問い合せください。SRはOracle Support SR番号で、BugDBはバグ識別番号です。
1.4.1 リリース13.5.1.0.0 — 2022年2月
バグ33704015: PLG 13.4.2から13.5.1へのアップグレード後に、Oracle GoldenGate Microservices調整ReplicatスレッドがEnterprise Manager OGGホーム・ページにリストされる
Oracle GoldenGate Enterprise Manager Plug-inをリリース13.4.2から13.5.1にアップグレードすると、Oracle Enterprise Manager HomeページにOracle GoldenGate Microservices調整Replicatスレッドがリストされます。
回避策: スレッド・プロセスを手動で削除する必要があります。
バグ33762967 - 長さが長い構成ファイルの変更をEM経由で保存できない
回避策: Oracle GoldenGate Coreから非常に長い.prm
ファイルと.properties
ファイルを編集して保存できます。
バグ33799014 - EM UIがパラレルReplicatターゲットのTotal_discardsおよびTotal_ignoresメトリックを表示していない
Total_discardsおよびTotal_ignoresメトリックは、パラレルReplicatターゲットの場合は0としてリストされます。
1.5 My Oracle Supportの利用
My Oracle Supportを使用して、お客様、パートナおよびOracle従業員から報告された解決策、回避策およびその他の情報を検索できます。My Oracle Supportでは、SRチケットをオープンすることもできます。SRの解決にパッチが必要な場合は、ダウンロード方法に関する手順をMy Oracle Supportから入手してください。
ノート:
Oracle GoldenGateおよびサポートをディストリビュータ経由で購入した場合は、My Oracle Supportを通してサービス・リクエストを作成するのではなく、ディストリビュータにお問い合せください。
1.5.1 Oracle GoldenGateナレッジ・ベースの表示
Oracle GoldenGateナレッジ・ベースを表示するには、次のステップに従います。
- My Oracle Support Webサイト(https://support.oracle.com/portal/)を参照します。
- 言語を選択し、電子メールとOracleパスワードでログインします。
- 「ナレッジ」タブをクリックします。
- 「製品または製品ラインを選択します」フィールドで、GoldenGateと入力し、Oracle GoldenGate製品を状況依存リストから選択して結果を絞り込みます。(このリストが表示されるまで数秒待機する必要が生じる場合があります)。
- 「検索条件の入力」フィールドで、検索キーワードまたは複数のキーワードを入力して、問合せを絞り込みます。
「ヘルプ」をクリックすると、このタブの使用方法の追加情報が取得されます。
1.5.2 Oracle GoldenGate SRチケットの作成
質問または問題に対する回答をナレッジ・ベースで見つけられない場合は、次のステップに従ってOracle Supportによるサポート・リクエスト・チケットをオープンできます。
- My Oracle Support Webサイト(https://support.oracle.com/portal/)を参照します。
- 言語を選択し、資格証明でサインインします。このWebサイトを使用するための登録がまだの場合は、登録する必要があります。
- 「サービス・リクエスト」タブをクリックします。
- 「SRの作成」をクリックします。
- サービス・リクエストの作成ウィザードを使用して、SRを完了して送信します。「ヘルプ」をクリックすると、このタブの使用方法の追加情報が取得されます。
1.7 関連情報
Oracle GoldenGate製品ドキュメント・ライブラリは、次のサイトにあります:
Oracle GoldenGate for Big Dataのドキュメント:
https://docs.oracle.com/en/middleware/goldengate/big-data/index.html
Oracle GoldenGateの詳細は、次を参照してください。
https://www.oracle.com/middleware/technologies/goldengate.html
1.8 表記規則
本文では、次の表記規則を使用します。
表記規則 | 意味 |
---|---|
太字 |
太字は、操作に関連するグラフィカル・ユーザー・インタフェース要素("「ファイル」メニューから「保存」を選択します"など)を示します。太字は、本文中で定義されている用語および用語集に記載されている用語も示します。 |
イタリック
|
イタリックは、 |
|
固定幅フォントは、ユーザー・イグジットやスクリプトなどのコードのコンポーネント、ファイルおよびデータベース・オブジェクトの名前、URLのパス、および画面に表示される入出力テキストを示します。大文字の固定幅フォントは、Oracle GoldenGateのパラメータ、コマンド、ユーザーが構成可能な関数およびSQLコマンドとキーワードを表すために使用されます。 |
大文字 |
通常フォントの大文字は、特別な場合を除き、ユーティリティの名前を表します。 |
{ } |
構文内の中カッコは、パイプ記号で区切ったオプションのセットを囲み、その中の1つを選択する必要があることを表します。たとえば、 |
[ ] |
構文内の大カッコは、オプションの要素を示します。たとえば、 |
1.9 ドキュメントのアクセシビリティについて
Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc
を参照してください。
Oracle Supportへのアクセス
サポートを購入したオラクル社のお客様は、My Oracle Supportを介して電子的なサポートにアクセスできます。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info
)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs
)を参照してください。
Oracle Fusion Middleware Oracle GoldenGate Enterprise Manager Plug-Inリリース・ノート, 13.5.1.0
F44563-02
2022年2月
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