高可用性とクラスタ

このOracle Linux 9リリースでは、高可用性に関連する次の機能、拡張機能および変更が導入されています。

pcsによるISO 8601期間仕様に関連する時間プロパティの追加

pcs CorosyncおよびPacemaker構成ツールに、ISO 8601期間仕様標準に関連するPacemaker時間プロパティの値が含まれるようになりました。

pscdによるWeb UI機能の追加

pscdは、pcsのリモート・サーバーとして動作するpcsデーモンです。pscdのWeb UIには次のものが含まれるようになりました:

  • 現在実行中のノードからのクラスタ・リソースの移動

  • ノード上でのリソースの実行の禁止

  • クラスタのステータスの経過時間およびクラスタ状態がリロードされるタイミングを示すクラスタ・ステータスの表示

  • クラスタ・ステータス表示のリロードのリクエスト

システム全体の暗号化ポリシーにデフォルト設定されるpcsdのTLS暗号リスト

以前は、pcsdのTLS暗号リストはデフォルトでDEFAULT:!RC4:!3DES:@STRENGTHに設定されていました。この更新では、暗号リストはデフォルトでシステム全体の暗号化ポリシーによって定義されます。pcsdデーモンによって受け入れられるTLS暗号は、現在設定されている暗号化ポリシーに応じて、このアップグレードで変更される可能性があります。暗号化ポリシー・フレームワークの詳細は、crypto-policies(7)のマニュアル・ページを参照してください。